AS Roma | Sunday, 17. September 2023 | Empoli FC |
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7:0
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goals | |
1 : 0 | Paulo Dybala 2. / penalty |
2 : 0 | Renato Sanches 8. / header (Rasmus Kristensen) |
3 : 0 | Alberto Grassi 35. / own goal (Romelu Lukaku) |
4 : 0 | Paulo Dybala 55. (Bryan Cristante) |
5 : 0 | Bryan Cristante 79. (Andrea Belotti) |
6 : 0 | Romelu Lukaku 82. (Andrea Belotti) |
7 : 0 | Gianluca Mancini 86. / header (Bryan Cristante) |
インターナショナルブレイクを挟んだ2週間ぶりのセリエA第4節は、ローマ同様、未だ勝ちのないエンポリをホームのオリンピコに迎える。先日のピントGMの記者会見でも名前の挙がっていたエンディカ、レナト・サンチェス、そして先日のEURO予選でエストニア相手に2得点を決めたルカクがスタメンに名を連ねた。
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primo tempo
試合は開始2分、クリステンセンのクロスをボックス内のセバスティアン・ヴァルキエヴィツが手で叩きリゴーレを献上。これをディバラが決めた。そして追加点は前半8分、レナトが中央の高い位置で右サイドのクリステンセンにつけて、ボックス内に侵入、折り返しのクロスを頭で合わせてネットを揺らした。この数分だけですでにレナトは高いインテンシティと運動量で違いを見せていた。またルカクも相手を背負ってタメを作れていることから、更なる追加点への期待が高まる。
ローマのシステムは352で、ボール非保持時では5バックに可変している。ブロックによるスライドではなく、中盤から有機的にプレスを掛けて、奪ってから素早く仕掛ける・・・時にpark the busと揶揄されるジョゼ・モウリーニョの真骨頂だ。
前半35分にはエンポリに不運な失点。クリスタンテのシュートをクリアするも、ボールは味方に当たり、そのままゴールに吸い込まれてしまうアウトレーテ。3-0と点差を引き離して後半に折り返した。
secondo tempo
55分、ローマは攻撃の手を緩めない。バイタルエリアで、クリスタンテのマイナスの折り返しを受けたディバラがペナルティエリアに侵入する。進行方向を塞いだディフェンダーに十分ボールを晒してから、縦に切り返すと、GKとの1対1を流し込んでドッピエッタ達成。
とにかくやるしかないというエンポリは果敢にシュートを狙うも、ルイ・パトリシオは集中を切らさずにファインセーブでチームを支える。そして、79分にはディバラに替わって入ったベロッティの落としをクリスタンテがミドルレンジから突き出し、その3分後の82分にもベロッティのスルーパスに抜け出したルカクに待望のデビューゴールが生まれて、6-0と大量得点差となった。
更に86分にはコーナーキックのチャンスからマンチーニがヘディングを突き刺して7点目を上げる。出来過ぎた夜だ。アディショナルタイムは3分。戦意を失ったエンポリは、後ろでボールを回すローマに対してほとんどアプローチできずそのまま試合終了となった。
総括
試合開始直後のハンドによるリゴーレでエンポリが出鼻をくじかれたのは間違いない。ゲームプランは変わってしまっただろうし、カプートを温存して、元ローマのマッティア・デストロをスタメンに起用したパオロ・サネッティ監督のアイデアはベールに包まれたままになってしまった。
今夜の試合でローマの火薬庫が火を吹いたのは、ルカクのポストプレーで周囲のポテンシャルが引き出されたからだ。前線にタレントが増えた今季、それでも最後は自力でゴールを奪うディバラも素晴らしいの一言。これにより今節欠場のペッレグリーニのパフォーマンスのギアが上がるのか、それとも出場機会を奪われるのかは、妥当な表現かはわからないが楽しみだ。カピターノならばきっとやってくれるに違いない。
カメラが何度もサネッティ監督の横顔を抜いたが、サッカークラブで働いている身として、どうしても7失点のエンポリに感情移入してしまうところがある。明日は我が身、もしくは勝って兜の緒を締めよ。常に一戦一戦気を引き締めて戦いたい。
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