ともすればすぐに個の力に期待しがちなローマが、今夜勝利したのは選手全員の努力によるもの。まさに狼の強みは群れということ。それではユヴェントス撃破後のモウリーニョ監督のインタビューをお届けしよう。
DAZNのマイク
今夜はチーム力の戦いとなりました。アティチュード(姿勢)が違いを生みましたね。
モウリーニョ監督「その通りだ。それだけにクレモネーゼ戦は受け入れがたいね。ローマが全てを出し切れば、今夜のような結果を手にすることができる。今夜の勝利は喜ばしいが、同時にクレモネーゼ戦は消化不良のままだ」
ゼロトップという選択肢もハマりました。
モウリーニョ監督「いいや、ローマが勝ったのはうちの子たちが100%の力を出したからだ。戦術ではなく選手のアティチュードの勝利だ。私はユヴェントスとアッレグリをリスペクトしている。彼らはよい状態でここにやってきた。私たちは得点力のチームではないので、ボールをポゼッションしながら相手にスペースとスピードを使わせないことがまず重要だった。その点で私たちはよく走りよく守ったよ。それに、このような試合ではキーパーの調子も重要になる。今夜はルイ・パトリシオが奇跡を起こしてくれただろう」
アッレグリ監督はどのような話を?
モウリーニョ監督「彼とはよく話すし、いつも冗談を言い合う良い関係なんだ。テキストチャットでも冗談を言い合ったりね(笑)今は彼の悲しみやフラストレーションを尊重する必要があるが、私は彼のチームをとても気に入っている。15ポイント失ってからここまで連勝で戻ってくるのだからね」
それだけに、ディバラの放出は痛手でしたね。
モウリーニョ監督「それはアッレグリにすべき質問だ。私がディバラを獲得できて嬉しく思っているのは事実だが、怪我人のいないユヴェントスは素晴らしいチームで、今でも偉大な選手が大勢在籍している」
次節サッスオーロ戦ではベンチに座るモウリーニョ監督を見ることはできるのでしょうか?
モウリーニョ監督「何も期待していない。いま再審理がはじまるところで、それが終わるまでは何もコメントできない。ただ、私が唯一望むのは平和に自分の仕事に取り組めることだけだ」
公式会見のマイク
なぜローマはあと一歩の集中を欠いて前進できないのでしょうか?
モウリーニョ監督「それはある意味このクラブのDNAでもある。例えばすべての試合で勝利を義務付けられているクラブもあれば、そうでないクラブもあるだろう。100点満点で優勝することもあれば、90点の出来でありながら優勝を逃すこともあった。それだけに、リーグ制覇のために戦うチームとっては、常に勝利が義務なんだ。しかし、私たちはそうではない。無論実際には負けたり引き分けたりもするが、それでもそういったチームの選手のメンタリティとして、常にハイレベルなプレーをしようと心理的に働く。一方でローマではうまくいかないときに、すぐ最悪に陥ってしまう。この起伏がローマのDNAだ。だからこそクレモネーゼの後、私たちは3日間苦しみながら準備してきたチームだとも言える。それだけに私は選手たちに祝福を送りたいんだよ」
<了>
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