AS Roma | Saturday, 23. December 2023 | SSC Napoli |
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2:0
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goals | |
1 : 0 | Lorenzo Pellegrini 76. (Stephan El Shaarawy) |
2 : 0 | Romelu Lukaku 90.+6 (Evan Ndicka) |
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80年代には南部ダービーと言われたローマ対ナポリ。そのナポリには、ファン・ジェズス、マリオ・ルイ、ポリターノとロマニスタには懐かしい選手が多い。
primo tempo
前半開始から両チーム共に主導権を握ろうとする中で輝きを見せたのはボーヴェだ。19分にはルカクの落としからバーを掠めるミドルシュートを蹴ると、21分にはベロッティが右サイドからマリオ・ルイを剥がして送ったグラウンダーのパスに詰めて0距離シュートを打つ。しかし、これは惜しくもGKメレトに阻まれる。ポゼッションこそ4:6でナポリがボールを握るが、自陣で奪ってからローマは素早く持ち上がった。
39分には倒されたマリオ・ルイからFKを得たナポリが、オシムヘン、ザンボ・アンギサで押し込もうとするが枠をとらえることはできなかった。
secondo tempo
後半に入りローマは攻勢を強める。66分にポリターノがザレフスキに対する報復行為でカルテリーノロッソ。一人少なくなったところで、モウリーニョ監督は、エルシャーラウィ、アズムン、ペッレグリーニと攻撃的な選手を一気に入れて勝負に出た。
この起用が的中する。75分、ボックス内でアズムンのシュートのリフレクションをペナルティアークからエルシャーラウィが打つ。しかし、これは芯をとらえない。そのパス気味に浮いたボールをペッレグリーニがダイレクトの反転シュートで決めた。
84分には、ペッレグリーニのスルーパスに抜け出したルカクがループシュートを打つ。しかし、これはメレトが左手一本で辛くも掻き出した。危機をしのいで攻撃に転じたいナポリに更なる受難。オシムヘンに2枚目のカルテリーノジャッロが掲げられて、残りを9人で戦うことになってしまった。
アディショナルタイムは4分。ローマは数的優位を活かしてポゼッションしながら時間を使った。ナタンがルカクに倒されて、4分から6分に変更されると、その追加された終了直前の6分に、エルシャーラウィを起点にしたカウンターから、エンディカのアシストでルカクが決めて試合を閉じた。
総括
個人的には、全然パスを出さないルカクがエルシャーラウィを睨むものの、当のエルシャーラウィは素知らぬ顔で自陣に歩いていくシーンは面白かった。自身の退場で勝利を失った15節フィオレンティーナ戦から1試合ぶりのカンピオナート復帰となったルカクには、相当ゴールを決める意欲と決意があったに違いない。睨め付ける視線の他にも、90分通じてプレーからは「ボールをよこせ」と声が聞こえてくるようだった。
エースがネットを揺らす頼もしい姿は、ぼくたちロマニスタにとって、ケーキの上に苺を乗せる勝利となっただろう。そう、クリスマスケーキは、いつだって苺で飾り付けられていて欲しいのだ。buon natale!
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