Cagliari Calcio | Sunday, 8. October 2023 | AS Roma |
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1:4
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goals | |
0 : 1 | Houssem Aouar 19. (Leonardo Spinazzola) |
0 : 2 | Romelu Lukaku 20. (Rick Karsdorp) |
0 : 3 | Andrea Belotti 51. (Leandro Paredes) |
0 : 4 | Romelu Lukaku 59. (Leandro Paredes) |
1 : 4 | Nahitan Nández 87. / penalty |
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ローマはここまで2勝2分3敗とまさかの低迷に加えて、スモーリング、レナト・サンチェス、ペッレグリーニが負傷離脱している。このカリアリ戦で負けた場合、モウリーニョ監督の解任があると書くメディアも出てきた。相当なプレッシャーがのしかかる試合だが、ローマは敵地で果敢に前からプレスをかけてボールを奪う姿勢を見せる。
得点が生まれたのは19分。右サイドでボーヴェがパスカット、こぼれ球を引き取ったパレデスがすかさずゴール前にパスを出す。ファーサイドで受けたスピナッツォーラがゴール前に飛び込んだアワールに浮き球で返す完璧な崩しから、アワールが反転シュートでネットを揺らした。
さらに追加点はその1分後。カルスドルプの高速クロスにルカクが胸で押し込み電光石火の追加点となった。この試合では序盤から徹底して、非ポゼッションでは、カリアリの最終ラインをプレッシングで嵌めて行き、大きく蹴り出させていた。全員がボールに向かう姿勢、連戦の中でそのムードを作り出したモウリーニョ監督。トッテナムを除く世界のどのクラブのオーナーが彼を解任できるというのだろうか。
そしてローマの攻撃は後半も続いた。立ち上がりの51分にディバラに代わって入ったベロッティが相手DFのチェックを切り返しでかわしてシュートを決める。これは一度はオフサイドの判定になるも、VAR審議を得てゴールが認められてローマは点差をさらに突き放す。59分にはルカクのダメ押しの追加点。
試合終了直前にハンドによるリゴーレを与えてしまいクリーンシートとはならなかったが、限りなく完璧に近い試合展開でローマは勝利した。この試合の影の功労者は何といってもボーヴェだろう。ペッレグリーニのような複数のポジションをこなせるユーティリティ性はないが、運動量が豊富で、視野が広く、戦術的であり、なによりローマ生まれのローマっ子だ。
モウリーニョ監督は先日のEL前日会見でボーヴェに賛辞(と若干の自画自賛)を送った。
「私がローマに就任したときの状況を思い返す必要がある。そのときボーヴェはセリエCへのレンタル移籍の可能性もあったが、彼にプレーチャンスを与えたことをとても誇りに思っている。彼はプレーしていないときでも常にハードワークし続けている。今のサッカー界でこのような精神力を持ち続けることは容易ではない」
この勝利でローマは10位に浮上した。次節はホーム、オリンピコで7位のモンツァを迎える。
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