AS Roma | Sunday, 22. October 2023 | AC Monza |
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1:0
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goals | |
1 : 0 | Stephan El Shaarawy 90. / right-footed shot |
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・Rui Patricio 7.0
最近不甲斐ない試合もあったが、今節は抜群に冴えていたのでは。これが彼本来のシュートストッパーとしての姿です。衰えるにはまだ早い。
・Mancini 6.5
序盤に足から流血の怪我を負いながらも1試合を主将として戦い抜いた。終盤大腿部を気にしていたが大丈夫なのか…?
・Cristante 6.5
CBとして試合に入り最後はインサイドハーフになるという余りの万能ぶり。Paredesはアンカー的なポジションに固定であることが、逆に彼への監督の信頼を感じる。
・N’Dicka 6.5
怪我が心配。高い位置でフリーでボールを触る機会が多かったが、逆に攻撃的な貢献は薄く感じてしまった。寧ろ敵の狙いがそこなので仕方ない。たまに出る良いパスもっと増やせば大丈夫。
・Karsdorp 6.0
ELにむけて早めに交代。個人としては余り大きなインパクトは残せなかったが、消耗戦に貢献した感じ。特別問題もなく及第点。
・Bove 6.0
珍しく後半早い段階から疲れが見えていた。公式戦には出ずっぱりなので、心身共に疲れがたまり始めているのかも知れない。とは言え、中盤で1列位置の高いフィルターとして機能していたのでは?
・Paredes 6.0
全体的に常に目を光らされている状態ではあったものの何とかカードを貰わずに試合を終えられただけで偉い。明らかに今のRomaに慣れてきた感はある。
・Aouar 6.0
もう少し1対1の場面などで勝負させてあげたい感じはしたが、Spinazzolaと縦に関係性が出来たときの連携はこれまで通り良かった。よく走り守備にも貢献してくれた。
・Spinazzola 6.0
彼のプレースタイルを考えるとサイドでの1対1の場面でもう少し圧倒的な差を見せつけて欲しい所ではあるものの、この早くに敵が引いてしまったこの試合においては少し難しかったか。
・Belotti 6.5
実に激しくマークされたこともあり思ったようにプレーは出来なかったが、その分FKの獲得などには大きく貢献した。内容は何も悪くない。
・Lukaku 6.5
尋常でないマークを受けてもボールを落とせるのが凄い。シュートに関しては今節振るわなかったが、次節の爆発でオナシャス!
・Llorente 6.0
怪我からの復帰という事で少し様子を見ながらな感じはありつつも、何とかこの緊張感のあるゲームに入ることが出来た。
・Zalewski 6.5
内側に入り込むEl Shaarawyとの立ち位置の関係性が良かった。思い切りの良いクロスも得点に結びついた。やっぱり彼は左サイドの選手。前だけ向いて日々に励んでいいぞ。背中はファンが押す。
・El Shaarawy 7.5
いつだって停滞感がある試合をぶち破るのは彼のゴール。普段以上のエリア内への意識が強く、ゴールへの想いを感じた。中央でAzmounと被りすぎた気もしたが、災い転じてという感じ。鬱憤を晴らして更に良いシーズンにして欲しい。
“すべてを解放するボレーシュートで、自分自身とRomaにとって最高のエピローグをプレゼントした。フリートークも良かった。Special FaraOne.” (by Il Romanista)
“土壇場ゴールを決める”摂理の男”。Sassuolo戦における特別な瞬間同様に、今回も彼は勝ち点3点を奪うシュートを発明した。彼にとって難しい1週間は、最高の形で幕を閉じた。ピッチ上にスペースを与え、ゴール後は解放感あふれる雄叫びを上げた。我々はサッカー選手を巨人と思いがちだが、心の底は少年と変わらない。” (by Ilmessaggero)
・Kristensen 6.5
高さが活きた!高さが活きた!って感じ。少しずつの出場時間で自分の活躍の場所を見つけて欲しい。多分守備を気にし過ぎるのがなくなれば思い切りの良いプレー増えるはず。
・Azmoun 7.0
怪我の状態がまず心配。ただ後半都有から出てきて3シュートでポスト直撃というのは普通に素晴らしい。Lukakuの背後のスペースとこぼれ球への意識が今のチームにマッチしてそう。現状一番純粋なSTな気がする。
・Mourinho 6.0
冗談も程々に…という感じ。どの面下げて選手にメンタ云々指導しとんねん…!!と。流石に無駄な挑発が過ぎる…。交代は見事的中でタイミングも的確だったのでは。
“Budapest以来となる緊張感漂う試合となった。それでもRomaは狡猾さ、勇気、意地悪さを持ってこの試合に臨んだ。数週間の空腹に植えたコブラの様なチームと監督を守る結果に。” (by Leggo)
総評
試合内容に関してはSPOTVの方で林陵平さんの素晴らしい解説があったので詳細は不要でしょう。N’Dickaを浮かせる敵の戦い方は勿論見事だったけども、個人的にはBelottiからのクロスでチャンスを演出した時の様な楔が彼から出れば今後もっと楽しみだなとポジティブに捉えております。
試合全体としては少し厳しすぎる前半終了時のD‘Ambrosioへの2枚目のイエローカードにより、Monzaとしては敵地で勝ち点1を何としても持ち帰る姿勢となり、逆にRomaとしても難しい試合になってしまった。Monzaのカウンターは少人数で完結していて、個々のスキルも光るものがあったため、数的優位のRoma守備陣を本当に何度も脅かしたが今節は久しぶりに守護神が存在感を示したと言って良いだろう。結果的に90分近く耐え抜いたMonzaから何とかごり押しでRomaが勝利をもぎ取った。
こういった試合で何とか勝てるようになっている店は勿論嬉しいのだが、試合内容云々よりも決勝点を決め試合後涙を流すEl Shaarawyとゴールに繋がるクロスをいれたZalewskiの姿、これだけでこの試合は十分だった。イタリア全土を揺るがす賭博事件はまだ幕引きをしておらず、我々ファンは彼らとクラブの声明を信じることしかできないが、間違いなく純度100%で信じているし、彼らはそれを示すためにもピッチ上で戦っている。
【クラブ公式声明】ローマはザレフスキとエルシャーラウィを全面的に支持する | ASローマ速報〜ROMANISMO (asromasokuhou.com)
次節Inter戦はまさかの出場停止の我らがMourinho にとっても、敵のFrattesiやMkhitaryanにとっても、そして何より今年はLukakuにとっても重要な試合となるであろう。
色々と外から言われるLukakuだが、代表戦含め試合に出ずっぱりの中、今節の終了後も優しくEl Shaarawyに何か言葉をかける彼からは、何か巷で言われるような人間性は感じることが出来ない。本物のジキルとハイドの様な選手なのかもしれないが、僕らには関係の無い事。外野は結果で黙らせよう。代わりに負けたらほんの少しだけしゅんとしよう。
採点者:くわしん
小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。
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