今週ローマはウクライナ遠征でシャフタールを撃破した。シャフタールの選手たちは試合後に、ファーストレグよりもローマは強かったと感想の述べた。その強さとほ試合巧者を指している。初戦3-0の勝利で数字上はこちらに有利ではあったものの、メンタル的にどのように入るべきか難しい試合だった。疲労をせず、接触を避けようといった一本の糸の解れから、システムの崩壊の恐れのある対戦だった。なぜならば、この試合の直後にナポリとの直接対決があるからだ。
選手たちはウクライナで試合終了の笛を聞いてから70時間で5位、6位の直接対決を迎える。彼らは大急ぎでパスポートを手にイタリア行きの飛行機に飛び乗った。リカバリーの時間はない。与えられたトレーニングセッションは1日のみ。移動疲れ、試合の疲労が抜けぬ間にビッグマッチを戦わなければならない。
一方ナポリは自分たちの勝利を確信しているだろう。これまでオリンピコで何度もローマを破り、クルヴァスッドのコーナーフラッグに犬のマーキングをして、クラブとあらゆるすべてのロマニスタたちを侮辱した。彼らは常に強気だ。
侮辱の代償をまだ我々は受け取っていない。つまり、フォンセカ監督と彼のチームに言い訳はない。ノー・アリバイ。勝利以外許されていないのである。彼らが犬を真似るのであれば、犬には躾けが必要だ。
明日の試合はひどくいびつな両チームのコンディションで始まる。これまでトップクラブの過密日程について批判的なスタンスを取り、新聞に寄稿したこともあるパウロ・フォンセカ監督だが、これからご紹介する前日会見では日程について一切言及しなかった。彼は既にピッチサイドに立っているのだ。
ローマは昨日トリゴリアに戻り、ナポリは1週間準備の時間が与えられています。これはどれほどの違いを生むと考えますか?
フォンセカ監督「私たちは明日の準備ができてる。数人をローテーションしているし、言い訳はしたくない。選手たちはやる気に溢れている。良いパフォーマンスに期待しているよ」
そのやる気とは、ヨーロッパの大会に唯一残っているのが自分たちだからでしょうか?
フォンセカ監督「そうだね。勝ち進んだことで、メンタル面はとても良い。しかし、今私たちはヨーロッパリーグを忘れる必要がある。明日のナポリ戦に集中しなければならない。ヨーロッパでやってきたことは自信にはなるが、カンピオナートに目を向ける時間だ」
ローマは他のイタリアンクラブよりもヨーロッパ仕様のプレーをしていると思いますか?
フォンセカ監督「いいや、単なる偶然だよ。事実インテルは昨シーズン、ヨーロッパリーグの決勝を戦った」
スモーリングとヴェレトゥの状態はどうですか?特にスモーリングは膝の手術を受ける必要があると思いますか?
フォンセカ監督「スモーリングに手術の必要はない。私たちは日々の進捗状況を観察しながら故障者の状況を管理している。ふたりとも明日の試合には出られないが、回復は順調ですぐにチームに戻れるはずだ」
シャフタール戦ではクリスタンテとマジョラルのふたりが軸となって戦いました。あなたは中盤や前線で彼らを使うべきと考えますか?
フォンセカ監督「それじゃまるで明日のスタメンを聞いているようだね(笑)あなたがその答えを知るためには24時間待つ必要があるよ」
クラブはあなたの続投を決めていません。その将来の不透明な状況に重圧を感じますか?
フォンセカ監督「ノー。自分のことは考えていない。いつものように現在に集中している。すなわち明日のナポリ戦ということだ」
ローマは移動と連戦で疲れています。フィジカル面で懸念はありますか?
フォンセカ監督「シャフタール戦の勝利でモチベーションを上げなければならない。既に準備はできていると話したね」
ヴェレトゥ、スモーリング、ミキタリアン・・・現時点で彼らを使えないのはどれほどの打撃でしょうか?
フォンセカ監督「いない選手については話せない。私は利用できる選手についてのみ考えているんだ。ただ、彼らは全員インターナショナルブレイクの後に利用可能になると思っている」
ナポリのように高い位置でボールをポゼッションしたいチームに対してはオープンゲーム(如月注:スペースを打つ試合運びの事)を期待できます。チームアプローチの微調整を考えますか?
フォンセカ監督「私たちは試合ごとにゲームプランを立てていくが、その根幹を成すアイデンティティを変えたりはしない。常に同じチームでいたいんだ。そう、ポゼッションし続けるというね」
<了>
コメント
ローマ対ミラン、ローマ対ナポリとピンポイントでフジテレビnextですよね…
なんとかならないものかなぁと…