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【コッパイタリア敗退】モウリーニョ監督「インテルと私は永遠だが、今夜は勝つためにここに来た」

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歯が立たなかったと言ってよい。この後、モウリーニョ監督の試合後のインタビューをご紹介するが、まず監督の言う通りではある。しかし、それは一面的であり、慰めにはならない。ローマは開始から桁違いのミスを繰り返した。どの攻撃もそれらを有効に使われたものだ。インテルは最終ラインからのビルドアップで必ずボランチがワンタッチでパスを捌いて、そこからのギアアップで前線に刺しに行ったが、ローマの攻撃は度々横と後ろにパスを出す消極姿勢がチラついた。もちろんこの試合に限った話ではない。

チャンスも作ったが、それ以上にこちらの煮え切らない攻撃と、相手のバリエーション豊富な攻撃パターンの方がより記憶に残っている。インテルが数年かけてコツコツ集めた強力なスカッドは、ぼくにより大事なことを教えてくれる。モウリーニョのメソッドを持ち込むには、もっと多くのワールドクラスが必要なのだと。


あなたにとって、4293日ぶりのサンシーロへの帰還となりましたが、一方でピッイでは敗北しています。現在、感情面と競技面どちらが勝っているのでしょうか?

モウリーニョ監督「このふたつは全く異なる話だが、相容れる話でもある。チャン会長、マロッタ氏、ハヴィエル(サネッティ副会長)が私を歓迎してくれたことや、試合前に素晴らしいプレゼントを送ってくれたことは間違いなく感情面の話で、私にとっては彼らに感謝しかないし、決してそれらを無視することはできない。ジョゼ・モウリーニョとインテルとの関係は永遠であり、それを隠すことはできない。だがしかし、今夜私は勝利の為にここに来たのだ。私のローマと、私のスタッフ、そしてロマニスタと共にここに来た。結果として勝利はできなかったが、最初の5分を除けば、ローマは非常に良いプレーをしていただろう。インテルの守備は1対1に強いので、大きなチャンスを作ることはなかなかできなかったが、良いゲームをすることはできた。2点目のゴールは明らかに試合を変えたし、主審にも変化を与えた。彼は戦術的にクレバーだった。それまでひとつのやり方で試合を裁き、失点後は別の方法でレフェリングしたんだ」

そしてまたしてもあなたはカードを貰っています。

モウリーニョ監督「彼のキャリアにとっては良いことだ。モウリーニョにカードを出した審判の肩書は彼の経歴に大きな意味を持つのだから」

試合前にピントGMは、ニコロ・ザニオーロに関して、もっと養護されるべきだと話しました。その扱いは不当だと。これはあなたが話した言葉でもあります。

モウリーニョ監督「もうしゃべらない」

なぜですか?

モウリーニョ監督「変わらないからだ。シーズン開幕からずっとこの調子で、これからも変わらないだろう。私が主審を戦術的と言ったのはそのことだ。2-0以降試合展開が変わり、違うロジックで笛を吹けるようになった。そこに適応でたのは彼がクレバーな審判だからだ」

インテルから送られたプレゼントとは?

モウリーニョ監督「シルバーとクリスタルで作られた美しいスタジアムの模型で、そこには『サンシーロはあなたの家』と書かれていた。確かに私にとってこのスタジアムは常に家なんだ。しかし、ローマが私のホームであることを忘れて欲しくない。私はローマを愛しているし、今夜の敗戦をとても悲しんでいる」

<了>

このインタビュー中でザニオーロのくだりがよくわからないかもしれないので説明しておくと、ぼくが定期的にまとめているチームスタッツ(最近忙しくてなかなか公開できないけれど)で、22節時点の被ファウル数は以下の通り。

被ファウル数(22節時点)
Nicolò Zaniolo 44
Roger Ibanez 38
Henrikh Mkhitaryan 38
Lorenzo Pellegrini 30

これを見るとザニオーロはチームで圧倒的にファウルを受けているのだが、相手にカードはほとんど出されていない。確かシーズン序盤は、まだ長期離脱を招いた怪我を恐れて、ファウルを貰いに行く姿勢が見えてしまう場面もあったが、現在のザニオーロに対するアプローチは明らかに相手のリスクヘッジに起因している。ここでカードが出なかったり、試合を流されたりしてしまうと、カウンターチームのローマにとっては、常に中盤が間延びした部分を反撃に使われることになる。
冒頭で現在のローマのサッカーの消極性について書いたが、正直なところ、こういったレフェリングの不平等さ(すでに偶然では済まない回数、彼へのファウルは見過ごされている)が、選手たちによりセーフティなプレーを選択させているのかもしれない。ぼくはこれまで、審判に対してほとんどコメントをしてこなかったし、これからもしないだろうけど、だからといってすべてを聞き分けよく受け入れているわけではない。ただ、ローマが得点していたら問題などなかったのだと、チームに目を向けているだけだ。次の試合こそ快勝を願いたい。

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