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アレッサンドロ・フロレンツィ「ぼくはローマを心で選んだ」

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ちょっとつまらん話をしてしまうと、こっちで掲載するか、noteにするかの線引を割と感覚的にやっていると思われがちなローマ速報ですが、更新に掛かった作業時間などでどちらに振り分けるか決めているわけです。今回、フロレンツィが移籍後初めてのロングインタビューに答えていて、これは作業量的にはnoteに掲載したいのだけれども、でもですね、やはりこれはロマニスタ全員に読んでほしいという気持ちが強い。全てのロマニスタが読むべきもののような気がします。STAY HOMEのお供にどうぞ!

これがアレッサンドロ・フロレンツィ。

これがローマ人がローマでプレーするということ。

その本当の価値はぼくたちロマニスタにしか判らない。

―スペインの様子は如何ですか?

フロレンツィ「元気でやってるよ。バレンシアはとても快適だね。家にいて、娘たちと一緒に過ごすというこれまで体験したことのない時間を楽しんでる。自宅でできる限りのトレーニングをしていて、ウイルス対策はイタリアと同じじゃないかな。以前は検疫があったけど、現在は緩和されつつあるね」

―イタリアとの違いは?

フロレンツィ「サッカーはやっぱりイタリアよりはオープンだね。でも同じ情熱があると感じた。暮らしはイタリア・・・特にローマとは違うかな。23節の試合でヘタフェに行くとき、ぼくたちは電車で行ったんだけど、駅から離れた駐車場にバスを止めて、そこから駅まで歩いた。ボディガードなしで列に並んで電車に乗ったよ。ローマでは考えられない話さ。ここじゃもう少しぼくたちは自由なんだ」

―なぜバレンシアを選んだのでしょうか?

フロレンツィ「昔から国外挑戦は考えていた。それがアイデアとして具体的になったのは1月にフォンセカ監督と話をしてからだね。監督はぼくにチームについての考えを教えてくれた。その時、一緒にこの移籍を決めたんだ。これは誰にとっても良い決断になったと思う。その状況を説明する為にマンチーニ代表監督にも電話をした。監督はプレーするならどこでも構わないと言ってくれたよ」

―来季もスペインで?

フロレンツィ「それはわからない。ただ、ぼくは常に長期的なプランを立ててきた。でもこのコロナウイルスはぼくが日々を生きるべきだと教えてくれたよ。今は次のシーズンに何をするかなんて考えられない。まずは今シーズンを最高の方法で終わらせたいね」

―リュディ・ガルシア先生からメッセージを預かっています。「こんにちは、アレッサンドロ。元気かい?キミはいつだって私の万能ナイフなんだよ。覚えておいてくれ」

フロレンツィ「(笑)ぼくを元いた場所に戻してくれたのはガルシア先生だ。先生の元で、初年度は右ウイングでプレーした。チームを良い状況に保ち、良いサッカーのやり方を知っている人だよ。ぼくたちには今でも特別な信頼関係があるんだよ」

―あなたにとってローマでキャプテンになるのはどのくらい重要なことですか?

フロレンツィ「誰もが心に夢の引き出しを持っている。夢はこれからも続くだろうけど、うん、正直に言うよ。ぼくはその夢をほとんど実現できたと思っているんだ。自分の街のクラブでプレーしたい夢、そのクラブでキャプテンになる夢、代表に呼ばれる夢、チャンピオンズリーグでプレーする夢・・・。あとぼくには2,3の夢しかない。代表の一員としてワールドカップに出場する夢、そして代表とクラブチームで何かを達成する夢だ」

―あなたはその心のクラブ、ローマでの困難な時期を体験しました。

フロレンツィ「ローマのキャプテンマークを巻くのは、ぼくにとって大きな誇りだ。ぼくはいつもトッティとデ・ロッシを追いかけていた。でもローマの歴史の中で、誰も彼らみたいにはなれないだろう。それでもぼくは二人から多くを学んだ。最初にそれを実践しようと試みた。つまり、自分よりもローマを最優先に考えるということだよ。だからぼくは不平不満を言わず、それぞれの役割を尊重してトレーニングに集中してきた。フォンセカ監督と話し合った際、監督はぼくに対してオープンに自身の考えを伝えてくれた。確かに監督が求める役割をぼくは好まないかもしれない。それでも、ぼくはこう思っている。パウロ・フォンセカが、これまで一緒に働いてきた中で最も優れた監督の一人なんだってね」

―トリゴリアを去った時、ティフォージの気持ちをどのように想像しましたか?

フロレンツィ「ぼくはファンを愛していて、彼らもぼくを愛しているのは知っている。だからトリゴリアを出ていくのは自分にとって大きなショックだったのは否定できない。・・・今でも覚えているよ。フィジオセラピストから倉庫番からバルの店員まで、トリゴリアで働くみんながぼくにこう尋ねた。「本当にお前も出ていくのか?」って。その人達ってのはさ、敗北したときも、美しい勝利の後も一緒にいた人たちなんだ。ロベルト、ヴァレリオ、マウリツィオ、ファビオ・・・誰一人ローマ出身じゃないくせしてさ、ぼくがゴールを外すと、あいつらぼくに詰め寄って罵倒してくるんだ。でも得点をすればいつも褒めてくれた。ぼくはトリゴリアで働く彼らのような家族、第二の家族と別れなきゃいけなかった」

―ローマに帰ってきますか?

フロレンツィ「本当にわからない。というか、マジで判んないよ!まずはこのレンタル移籍が終わらないことにはなんとも言えないな」

―少数ですがロマニスタの中には、あなたに対してネガティヴなイメージを抱いている人もいます。

フロレンツィ「そうらしいね。でもぼくはキャリアを通じてロマニスタほど素晴らしいファンはいないと思っているし、今もそう信じている。ローマに戻るのか、そうでないのかは判らないけど、判るのはロマニスタは常に偉大で、常にぼくの心に残り続けるということだよ」

―過去にインテル移籍を断っていますね。

フロレンツィ「今に始まった話じゃないけど、インテルだけでなく、他のイタリアのクラブも断ってきたよ。一番直近がインテルというだけ。ローマとの契約が終わりに近づいてきたとき、インテルからとても大きなオファーを頂いた。ローマとインテルじゃ所得の面で全く違っていた。彼らからは頭で考えて選ぶように言われたけどさ、でもぼくは心で選んだよ。ローマをね」

<了>

コメント

  1. レントン より:

    選手の気持ちも理解しないといけないんでしょうけど…フロレンツィはローマに必要だから帰って来て下さい!
    有能な海外選手は必要ですけど…やっぱりローマ育ちの生え抜きやイタリア人🇮🇹をできるだけチームに残してほしいなぁ〜って思っちゃいます💦
    それじゃ〜結果でないよって怒られそうですけど…。
    愛着ある選手がいなくなるのはもうヤダ(ToT)/~~~

    • 如月/kisaragi 如月/kisaragi より:

      レントンさん
      ローマファンはバンディエラを心の支えにして、ローマ自体バンディエラに助けられてきたという側面があります。ペッレグリーニも出ていかずにこのまま成長して欲しいですね。

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