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【パジェッレ】セリエA第37節 ローマ 1-1 ヴェネツィア

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・Rui Patricio 6.0

極端なことを言うと最初1分と最後1分以外はほぼ組み立てに加わるアンカーも同じであったが、失点の責任が極めて薄いので及第点か。

・Kumblla 5.5

攻撃に転じるしかない状況に追い込まれたことにより交代となってしまったが、それでも前半の守備もあまり冴えを感じるものでは無かった。

・Smalling 6.0

守備陣の人数を減らした後も被カウンター時など常にピンチを処理し続けた。ただこのような試合展開の場合はどうしても心情的にセットプレー時などの攻撃面での貢献を求めてしまう。

・Ibanez 5.0

不慣れな右CBは正直これ以上任せたくないなと思うような出来であった。特に開始1分での失点時に何もできなかった点は非常に印象が悪く、その後も取り返すことはできなかった。

・Maitland-Niles 6.0

意外性のあったシュートも含めそんなに悪くなかったと思う。出場機会も少ないながらCarles Perezを必死にサポートし続けるなど、懸命にプレーする姿自体は好印象。試合自体の重要性が高すぎたため交代になってしまった印象。

・Veretout 5.5

異常な運動量でグランドを走り回るCristanteとPellegriniの陰に隠れてしまった感は否めない。逆に彼が守備的に留まることで中盤が自由に動けていたという見方もできるかもしれないが、あまりインパクトある活躍とは言い難いか。

・Cristante 6.5

前節と打って変わって前半から積極的に前に出る場面も多く、効果的なミドルシュートも見られたのは好印象。決められていたら試合のヒーローになれていた。

・Spinazzola 6.0

復帰後初のスターターながらも、らしいプレーが見せられていたのは順調な回復が見受けれられ嬉しい限り。ただまだ本来の状態ではないと思うので、この調子で来シーズンに向けて調整を重ねて欲しい。

“380日ぶりに先発でピッチに戻ったLeonardoは、状況を変えようと意気込んでいた。老獪なSpinazzolaの最初の衝撃は試合開始15分に起こり、それだけのインパクトを与えることはできるものの、安定的に起こせる程のトップフォームではまだない。” (by Il Leggo)

・Pellegrini 6.0

少し厳しめの採点ではある。まさにBOX to BOXの言葉が似あうような活躍ではあったものの、CKからのチャンスの少なさや、自身のシュートの無駄打ち感が否めず、この試合をそのまま体現したかのような印象。終盤の危機を何とか凌いだのは流石。やはりこれで及第点は厳しすぎかも。

・Carles Perez 6.0

十分にシュートチャンスを作ることはできたものの、ゴールという結果には繋がらなかった。実に失礼な言い方をすると、「後半敵が疲れてきた段階でフレッシュな彼がいたら…」と思うこともあり、スーパーサブが板についてきてしまっているかもしれない。

・Abraham 5.0

結果だけ見ると何も出来なかったと言わざるを得ない。ダントツでプレッシャーを受けていたことも、いつも以上に組み立てに参加出来ていたことも理解できるが、それでも決めるのが真のストライカーであり実際にそれだけのチャンスはあった。

・El Shaarawy 6.0

持ち前の力で自らゴールに何度か近づいたが、珍しく今節は決定力が及ばなかった。最近髪型に若干元気がないのが心配である。

・Karsdorp 6.0

悪くない動きをしていたMaitland-Nilesに代わっての投入であったが、それでも存在感は示せたように思う。この差はチームメンバーとの信頼に基づく連携の部分が大きい気がするので、そう簡単に1stチョイスは失わないであろうなと改めて感じた。

・Zalewski 6.5

右足の使い方などからSpinazzolaを感じる瞬間を見たのは私だけではないはず。Spinazzolaと前後半の試合出場を分け合い、その対比の中で自身の成長を鮮明に印象付けた。チャンスメイクから自身でのシュートまで、前線で何でもできるWBになりつつある。末恐ろしい。

・Shomurodov 7.0

少し甘い採点であるのは承知だが、今節の活躍の裏にあるこれまでの苦労を想うと他の選手と全く同じ尺度で採点するのも難しい。少なくとも言えることとしては、46本のシュートの中でゴールに吸い込まれたのは彼のシュート1本だけだったということ。

“Pellegriniへの魔法のようなバックヒールで同店へのドアを開け閉めし、最後はうっぷんを晴らすかのようにぶち込んだ。” (by Il Romanista)

・Volpato 6.0

多少の緊張もあったのか、少し思い切りが足りず若干丁寧すぎるように映らなくもなかったが、展開的に質の低いチャンスをいくつ作っても致し方ない時間帯でもあったので、無理にヒーローになろうとしない謙虚さはよかったのでは。

・Mourinho 5.0

この1試合で見たときに万事を尽くしたようには思えるが、ここまで点を入れられないとなると、普段の指導面でいかに攻撃的なアイデアの落とし込みが鈍いのかと思わざるを得ない。

総評

端的に申し上げてホーム最終戦で降格ほぼ確定のチームに対しての引き分けという結果は、内容を問わず受け入れられるものではない。内容面でも1人の数的有利状況下で46本のシュートを放ち1得点というのは、仮に敵の守備陣をほめるべき内容だとしても、これは自分たちの決定力不足として認識するより外ない。

このチームが先制された展開に対して強くないことはカウンター主体のチームであることから明らかであるが、にも拘らずあの時間帯での守備の連係ミスからの失点というのは、気が抜けていたとしか言いようがないし、試合のほとんどの時間はとにかくタコ殴りにして試行回数を稼ぐという内容だったので、あまり戦術面で特筆すべき点も多くないが、個人的に相当気になったのは計20本もあったCKから得点の匂いがしなかった点で、AbrahamとShomurodovという高身長の選手をまるで高さ面で有効活用できていなかった。正直今シーズンを通してPellegriniの劇的なFKなどもあったにせよ、セットプレーに関してはチームの前線の身長の割に攻守両面で強さ・自信を感じないチームであった。

それ以外に関しては46本のシュートを放つだけのアプローチ・試行錯誤は見え、そのいくつもがポストに嫌われた点はあるので、あとは本当に“決定力”の部分の磨き上げがあれば来年は明るい未来があるかもしれない。


採点者:くわしん

小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。

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