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【パジェッレ】セリエA第36節:インテル3-1ローマ

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Inter Wednesday, 12. May 2021 AS Roma
3:1
goals
1 : 0 Marcelo Brozović 11. / right-footed shot  (Matteo Darmian)
2 : 0 Matías Vecino 20. / right-footed shot  (Romelu Lukaku)
2 : 1 Henrikh Mkhitaryan 31. / right-footed shot  (Edin Džeko)
3 : 1 Romelu Lukaku 90. / left-footed shot  (Achraf Hakimi)

・Fuzato 6.0

3失点はしたものの失点はどちらも彼の責任とは言えず、むしろそれ以外の決定機からRomaのゴールを守ってくれた印象。仮にどれか1つでも止めていたとしたら、引き分けに試合を持ち込むくらいのインパクトで、スーパーヒーローになっていたであろう。

・Karsdorp 6.5

Inter側の交代もあり頻繁にマッチアップした相手は変わったものの、どの相手に対しても特に負けていた心象がなく、右サイドを深くえぐり攻撃参加を自分のリズムでクロスを上げられていた。生憎ゴールにはつながらなかったが、攻撃の形としては良いものが出来ていた。守備面でも逆サイドに比べ押し込まれていた印象が薄い。

・Mancini 5.5

唯一の得点へとつながった楔のパスは見事であったが、本職である守備面で振り回されてしまった。イタリア各紙共に2失点目の際の適当な守備には辛口で、確かに責任をもって潰しに行くとも、シュートブロックに徹するともつかない中途半端な守備はあまり見ていて心地のいいものでは無かった。

・Kumbulla 5.5

相手が悪かった印象もあるが彼の強みであるはずの対人戦での処理能力があまり光らなかった。Manciniと左右を入れ替えたりなどもしてはいたが、基本的にはエリア内ではLukakuとのマッチアップが多く、その大抵の勝負で身体の強さの違いを見せつけられてしまった。またSantonの守備貢献が薄かった事もあり、サイドへの対応も迫られる場面も多かったが、クロスやカットインを許さない守備があまりできていなかった。

・Santon 5.0

攻撃参加への意識が高く、仕掛けていく姿勢が見られるのは良いのだが、肝心の守備への貢献があまりにイマイチで、挙句濡れた芝の影響もあり何度も足を滑らす等、踏んだり蹴ったりであった。とは言え、ここ数試合まで殆ど試合に出ていなかった彼を本職ではない左サイドで使っているのも事実。

“San Siroでスケートをしていた。彼は好機を逃し、DarmianもSanchezも押さえつけておくことが出来ない。守備面で苦労した挙句、イエローカードを貰ってしまう。MourinhoはTVの電源を切り、(Inter時代の)若く美しく才能に満ち溢れた彼の姿を思い描いているのではなかろうか。” (by Il Messagerro)

・Cristante 5.5

今節はあまり前線へのボールの供給面で目立った活躍が出来ず、Interの守備組織に上手く処理されてしまった。ミドルシュートやダイアゴナルな動きからのヘディング等、得点に繋がりそうな惜しい場面もいくつかあったのでどれかひとつでも決めていれば、本人ももう少し楽にプレーできたかも知れない。

・Darboe 6.5

試合ごとに進化を重ねている。前節通り敵の2Topからのプレッシャーがかかる場面でもビルドアップの起点となるボール捌きが出来ていたのは勿論のこと、今節に関してはこれまであまり見られなかった攻撃参加の場面が見られ、何本かのシュートも放てていた。さすがにLikakuとのエリア内でのマッチアップでは見事に格の違いを見せつけられたが、エリア手前での不用意な横パスの場面を除き文句の言い様がないプレーが出来ていた。

・Pedro 5.0

前半のみでの交代となってしまったのにも納得なほど、消えている時間が長かった。スピード運動量共にあるBarellaとのマッチアップで上手い事消されてしまった印象。但しその分、同サイドでKarsdorpが見つけやすい空間を作れていた側面もある気はする。

・Pellegrini 6.0

Inter守備陣が作る狭いバイタルエリアの前後で、攻撃にアクセントを加えるべく縦の動きをもたらしていたが、余り今節では功を奏さなかった。ただそれでも、ダイアゴナルな動きで守備陣をなんとか翻弄しようと試行錯誤する姿は好印象であった。

・Mkhitaryan 6.5

チーム唯一の得点が彼に舞い込むのも納得な程、前半後半を問わず終始カウンターの要として上下動を行っていた。後半はInter側の運動強度が下がったこともありより押し込む場面が増えてはいたものの、GKの適切な飛び出しなどもあり、結果的には更なるゴールを生み出す事は出来なかった。。

・Dzeko 6.5

Mkhitaryanのゴールは実にDzekoらしいポストプレーから生まれたが、やはり彼自身の得点が早く欲しい。ポストを叩くシュートなど惜しい場面はあり、明らかに動きも状態も悪くないので中で中々ゴールが生まれないのは実にやきもきするが、長いトンネルから抜けるのはDerbyであると信じたい。

・Bruno Peres 6.0

流石に試合内容としては採点不能だが、一応の復帰戦なのでおかえりの意味で点数だけ。地味にあの短い出場時間で濡れた芝に足を滑らせていたのが彼らしくてほっこりしてしまった。

・Villar 6.0

ここ数試合自分を見つめなおしたのか、やっと彼らしいプレーが見える様になってきた。敢えて密集を引き受け、そこでぬるっとしたドリブルで前にボールを運ぶ場面は久しぶりに見た気がする。Diawaraの復帰だけでなく、Darboeという新たなライバルの出現も、成長への糧として欲しい。

・Carles Perez 6.0

出場時間が致命的に短く殆どボールにも触れなかったが、丁寧に外に流れる場面で中央のDzekoにスペースが出来、綺麗にボールが収まるようになっていたのは、見ていて気持ち良かった。

・El Shaarawy 6.5

久しぶりに実践に復帰した割には身体が動いていた。エリア内でシュート放つ場面や、Karsdorpからのクロスにいい反応をした場面等、確実にチャンスに絡んでいた。あとはよりカウンターの場面でどれだけ前への推進力を出せるかの部分が伴ってくると、本調子と言えるか。

・Paulo Fonseca 5.5

優勝チーム相手にそれほど悪くない負け試合が出来た。と、少し後ろ向きな評価にはなってしまうが、実際そんなところであろう。最早今現在彼に求められていることは若手の成長を助ける事、Derbyに勝利する事、この2点のみであり、その点で言うと敗戦しているので及第点は与えられないが、よくやった方か。

“彼はMourinhoに対しの様々なチームの姿をを提案し続け、結果的にSan Siroでは目立つことは無く負けはしたものの、試合展開次第では引き分けに値したかも知れない。彼に残された本当の試合はたった1つ、derbyだけだ。” (by Il Messagerro)

総評
両チーム共に次節がDerbyでありこの試合による順位変動は無いに等しいという、実に奇妙なモチベーションの中で行われた試合であった。
共にカウンターサッカーを得意とする両チームであったが、守備への戻りの速さ、守備時のバイタルエリアのコンパクトさ、カウンター時のゴールへの期待値の高さと、悉く全ての点でInterの方が勝っていた。
これはひとえにLukakuという絶対的なエースの存在を運動量のある他のメンバーが丁寧に必要なプレーを積み重ねているからで、個々の能力で勝っているとは言えないRomaがどれだけ多くのチャンスを作ろうとも、簡単にはひっくり返せない程の差があった。特にDarmianやHakimiといった前後の運動だけでなく斜めへの動きが出来る選手の不在は大きいなと感じた。
確かに今シーズンのけが人が多かったのは間違いないが、Derbyにおいてそんな言い訳は通用しない。求められているのはどんな形でも良い、勝利そのものだけである。次節の勝利でFonsecaとの笑顔の別れがしたい。僕は信じています。


採点者:くわしん

小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はジェコ。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。

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