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選手採点 セリエA第5節:アタランタ(H)

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AS Roma Wednesday, 25. September 2019
18:00 Clock
Atalanta
0:2

・Pau Lopez 5.5
展開できないパウ・ロペスはただのパウ・ロペスだって感じでした。

・Spinazzola 6.5
古巣対戦。唯一と言っていいほど個人として効いていた。アタランタの躍動感が体に染みついていただけに、途中交代は残念。結果的にスピナッツォーラが下がってからは押し込む方法がなくなり、アタランタのハーフコートゲームになってしまった。ケガなのか、戦術の犠牲になったのか。

・Smalling 6
セリエAデビュー戦は対人は強くカバーリングも的確で、及第点以上の素晴らしい出来でした。サパタを止められてたらヒーローでした。(対サパタ戦は1勝2敗)

・Fazio 6.5
今日もすごい良かった。守備は高いクオリティで高止まりしてるし、守備範囲も広大で3バック時にはお出かけも見せたし、パウ・ロペスから丸投げされた後ろからの組み立てもこなしていた。事実、ファシオが交代してからは放り込むだけの完全無策なローマになってしまった。

・Kolarov 5.5
サイドバック、3バック左、WBと3ポジションを演じた。器用にはこなしたが、効果的かどうかと問われると返答に困ってしまう。コラロフもお疲れメンの一人だった。

・Cristante 5.5
90分通して全方位から囲まれたストレスフルな状態で、思ったプレイは最後までできなかった。

・Veretout 4.5
ただただ取れないボールのために走らされて疲弊して判断能力が下がり、パスミスで終了した。

・Pellegrini 4.5
パスも判断力も終始精度を欠いていた。疲労困憊。

・Florenzi 4.5
3ポジションをこなす難しいタスクではあったけれど、そのすべてが中途半端なレベルになってしまった。2失点目のノーケアは言語道断。これがバンディエラになり切れない理由だよ。

・Zaniolo 5
左WGでのプレイは新鮮で躍動感があり、ローマに新しい可能性を与えた。ただシンデレラタイムは10分で終わり、残りは荒くて平凡な若いローマ市の青年になってしまった。

・Dzeko 5.5
ジェコのシュートが相手GKにナイスセーブされた時点で、勝利がなくなった音がしましたよね。前線に雑なボールしか来ないから左右に流れる工夫をするも、チームにはその設計図はなかった。

・Juan Jesus(⇔Spinazzola) 5.5
3バックとして入場。サパタに苦労はしていたが、ジェズスの担当箇所で破たんはなかったように思います。

・Mkhitaryan(⇔Zaniolo) 5
そもそもハーフコートゲームでは出番はほとんど無く、少ないドリブル機会はすべて失敗に終わってしまった。

・Kalinic(⇔Fazio) 6
少ない時間の少ないチャンスの中での2ショットは評価に値すると思います。

・Fonseca 4.5
交代カードを切るごとにチームが弱体化。軍師ガスペリーニの策略の前に為す術もなく敗戦。

(番外編)
・Kjær 6.5
ジェコに対峙して執拗に絡みついていた印象。まったく嫌な相手でした。そして相変わらずの超絶イケメン。(ローマのイケメンCB枠はいつ無くなったんだろう)

・Toloi 6
最大のチャンスだったザニオーロのシュートをストップした憎いヤツ。なんかヴェレトゥに似てるなと思いました。

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総評

文字通りの完敗。アタランタは強かった……。徹底した前線からのプレスでゲームにも入らせてもらえなかったのは、一昨年のホームナポリ戦を思い出しました。

CLでこのチーム相手に4-0で勝ったディナモ・ザグレブ(に所属していたチョリッチ選手の干されっぷり)とは一体……、と思ってしまいました。チョリッチくん、なんかごめんな。

アタランタの前線は軟体動物のように最前線からまとわりつく絶対前線で潰すマンとなり、それをローマが何とかかわすという90分1本勝負でした。ローマはプレス対策からか前半早々に4バックから3-6-1に可変し(守備時は5バック)、低い位置での選択肢を多くして、実際に何度かはアタランタの網を潜り抜けて決定機を作れていた。アタランタ有利とはいえ、勝利の行方はまったく分からないヒリついた展開で前半が終了。

後半に入るとローマのガソリンが切れはじめ、交代すればするほど上手くいかなくなり、間もなくハーフコートゲームになってしまった。試合中にフォーメーションやポジションを変える度に、コンビネーションがリセットされているように見えました。

ワンイシューをやり抜いたアタランタとは対象的で、それがこのゲームの答えでしたね。あと似たような過密スケジュールなのに、ローマの方が相当早くガス欠を起こして、ターンオーバーしなかったツケをここで支払ってしまった。現時点では監督の力量の差と、継続してるチームの強さを大いに感じました。強がりを言わせてもらうなら、5節の時点でこのレッスンを受けられたことをポジティブに取りたいと思います。

文、構成●text by mosh

コメント

  1. 威張る棒 より:

    確実にポイントを持って帰るという戦略であれば前節に注力したのは正解なのかもしれませんが、CL奪取のその先を目指すなら上位チームとの対戦を捨てるのはいかがなものかと思ってしまいました

    • モッシュ より:

      僕は元々勝ち点を捨てることを前提に戦っていないとは思いますが、ターンオーバーせずに乗り切れるだろうという見通しが甘かったとは思いました(結果論として)。
      前節の勝利がなかったら2戦で勝ち点1だったので、ボローニャ戦の勝利の喜びを引き伸ばしておこうと思いますw

  2. 匿名 より:

    良い敗戦後の絵でござる😭

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