阿佐ヶ谷姉妹似のボブカットの女性とすれ違った。髪はアッシュグレーで20代後半といったところか。何となく好奇心から振り返ると、太ももの内側に蝶々のタトゥーが彫ってあった。それがどうにも私の心をひどく揺さぶったのである。
と書いたところで筆が止まり、ぶっ壊れたパソコンくらいなにも進まなくなった。(そんなの書かなきゃいいじゃんみたいな話なのは判ってるからいちいち気にしてはいけない)
さて、首位ミラン対4位ローマの対戦を前に両監督が前日会見を行っている。謙虚でありながら自信を覗かせるピオーリ監督に対して、モウリーニョ監督はローマが抱える多くの問題について説明した。
明日はステファーノ・ピオーリのチームと対戦します。彼は1年半前に低迷していたミランにやってきて、現在ではリーグトップを走らせています。明日のミラン戦はローマにとってどのような意味を持ちますか?
モウリーニョ監督「私は強い相手と戦うのが好きだ。選手たちも私の気持ちを理解しているだろうね。好調なチーム、または順位が上であったり、ローマとは異なる目標を持つチームと戦うのはとても喜ばしい。ミランとの対戦は私たちのモチベーションを高めてくれる。何一つ問題はない。ピオーリさんは、私が以前セリエAを2年指揮していた頃、セリエAにはいなかったね。だから、明日試合前と後に彼と話をして、理解する機会があるだろう。彼のやっている仕事は私がやるべき事に少し似ているかもしれない。マルディーニのような優秀な人物が働き、安定した組織と、移籍の度に改善されていくチームがある。ピオーリ監督が就任した当初と今を比較すればまるで異なるチームだ。ポジティヴな進化と呼んでいい。リーグ首位、そしてチャンピオンズリーグに出場している」
ミキタリアンは以前のような良さを失いつつあります。あなたにとってまだ必要な選手なのでしょうか?
モウリーニョ監督「チームにいる全員を必要としている。試合には11人しか出られないし、ベンチには12人しか座れない。残念だが全員を召集できない。前節ミキタリアンを外したことは特に問題にしていない。彼はよくやってくれているが、もう子供でも25歳でもないからな。カリアリ戦で交代させたのは、ビハインドの状況でより相手に脅威となり得るエルシャーラウィを入れたかったからだ。ミキがベストでなくても私は彼を100%信頼している。ただ明日プレーするかという質問には答えられない。そうだな、例えばダニエル・フザートはまだ1分もプレーしていないが、彼を信頼しているのと同じだ。つまり、フザートがプレーする状況が来ても私たちの懸念にはならない。ミキも同じだ。プレーしてもしなくても問題にはならないんだ」
直近4試合でローマは2失点しかしていません。どのような変化があったのでしょうか?
モウリーニョ監督「4試合で2失点は良い統計だと思うね。私たちはできるだけゴールを決めて、できるだけ失点を防ぎたい。その点では4ゴールは少ないだろう。ユヴェントス戦でもゴールを決めたが(オルサート審判により認められなかった)、重要なのは全ての試合で勝利を目指すことだ。その為には適切なバランスが必要で守備構築が必要となる。勝つには得点しつつ失点しないことだ。私たちは少しづつそれを改善している」
リーグ戦で順位を上げるためにも明日の勝利は必須です。
モウリーニョ監督「あなたが順位表、スタッツを見て質問しているのは理解している。しかし、私たちは明日ではなく全てに勝ちたい。カリアリでもミランでもヴェネツィアでも、全てに勝たなければならない。それが私たちの望むことだ。明日は勝てないかもしれない。それでも勝つ為に戦う事を忘れてはいけない。その気持ちがロマニスティをスタジアムに呼ぶのだから」
セリエAではディフェンスがターゲットを見失うように深い位置からのセンタリングクロスが多用されます。これに対する対処法は?明日はズラタンがプレーするかもしれません。
モウリーニョ監督「第1に中央を空けないという事。そしてクロスを上げさせないという事だ。クロスがなければシュートもない。ひとつのチームが90分試合をコントロールするのは困難だ。まあ、可能なリーグもあるだろうがセリエAはそうじゃない。優位に進めていても特定のアビリティを持つ選手によってブロックを深く下げられてしまう。イブラとジルーはボックス内でスペースを突く為にこちらのマークが難しい選手だろうね」
〈了〉
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