カリアリのダニエレ・コンティ(とんでもないローマキラー)がセリエA300試合出場達成だそうです。メディアを通じてお父さんのブルーノ・コンティが手紙を書きました。
息子へ
セリエA、300試合出場おめでとう。
いつのまにか、目に涙を浮かべながら母さんと一緒にテレビを見ている自分がいたよ。
とても感動的で私たちはひと言も喋ることができなかった。
試合が終わって、君は息子のマヌエルを抱きしめたね。その抱擁は私たちファミリーの象徴だ。
誰もが君を素晴らしい選手だって知ってる。
でも君が素晴らしい父親であり、素晴らしい息子であることをほとんどの人は知らない。
今でもときどき思い出すんだ。君が共同保有でもう1年カリアリに残るってバルディーニさん(注:当時のSD)から電話のあった朝の事を。
多分だけど、あの頃私はすぐにでもローマに戻ってジャッロロッシのユニフォームを着て欲しいって考えていたんじゃないかな。
君がクルヴァスッドの前で、ペルージャ相手に決めたゴールを忘れることが出来なかったからさ。
でもね、1982年に私と母さんはサルディーニャ島(注:カリアリは州都)で恋に落ちた。だからそれも縁だって思えたよ。
それから15年。君は君なりに別のかけがえのない時間を歩んできた。
ダニエレ、君はあの時、最も難しい選択をしたんだよ。
そして、その賭けに勝った。
君の双肩にはコンティという名前が重くのしかかっていたと思う。
心ない人たちが私と君を比べるたび、とても悩んだだろうね。
それでも少しずつ、少しずつ、時間をかけて、君はその才能と強い心を持ってそんな人たちをプレーで黙らせて、
最後には彼らをすっかり味方にしてしまった。
試合が終わって、君はチームメイトに感謝をしていたね。
あれこそがまさに真のカピターノの姿さ。
面と向かってでは、私たち夫婦がどのくらい君を誇りに感じているかおそらく伝えることはできないだろう。
でもこう思ってる。
かつてお祖父さんも大工をしながら7人の子供を育てあげた。
今は君が嫁のヴァレリアさんと共に家族の問題を乗り越えながら、ピッチではコンティ家の血筋が正しいと証明してくれた。
ありがとう。ダニエレ。
いつまでも私は君に感謝しているよ。
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