Genoa CFC | Sunday, 19. January 2020 | AS Roma |
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1:3
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goals | |
0 : 1 | Cengiz Ünder 6. / left-footed shot (Justin Kluivert) |
0 : 2 | Davide Biraschi 44. / own goal |
1 : 2 | Goran Pandev 45. / left-footed shot (Lasse Schöne) |
1 : 3 | Edin Džeko 74. / right-footed shot (Lorenzo Pellegrini) |
・Pau Lopez 7
至近距離のシュートをすべて弾くという神業を披露。現存神だった。
・Santon 6
良い意味でソツのないプレイ。失点時にパンデフのマークが外れてしまったけれど、あれは素直にジェノアの切り替えの早さと老兵パンデフの狡猾さが上回ったと考えます。
・Mancini 6.5
背後の大きなエリアを、ジェノアFW陣とのスピード勝負のチキンレースに勝利した。
・Smalling 6.5
ここ数試合見えていた少しふわついた姿は見られず、ただ強く、ただ安定していた。
・Spinazzola 7
左SBとして出場した中でシーズンベストの出来。インテルが逃した魚の大きさに悔やんだとしても時すでに遅すぎていて、永遠にその未来はないよ。爽快ポイント+0.5を加点でよろ。
・Diawara 6.5
本来の中盤の底に固定されたおかげで、前目でのプレイも見ることができ、ゴールに繋がるパス出しもしていた。僕はこっちの方が好み。
・Veretout 6
いつもの勤勉さに加えて強烈なシュートも打ったし、概ね好印象です。
・Pellegrini 7
「ゆうべはお楽しみでしたね」
今日も一つひとつの所作がエロかったですねぇ。ディアワラ&ヴェレトゥが本来の位置に構えてくれていたおかげで、トップ下の仕事に専業できたことが大きかった。
・Under 6.5
ウンデル砲の予感があったし、どんどんエリア内にカットインするプレイが良かった。ゴール後ロレンツォとハグした時の、自分を指差した「おれのゴールだよ」アピールに萌え。
・Kluivert 6.5
ジェコの3点目はクライファートのサボらないチェイスの賜物。ペロッティとは違うキャラクターは大きな武器になっている。昨シーズンまでと違い、疑いようのない戦力になっていることが嬉しい。
・Dzeko 7
ひさびさにゴールを奪えた事実がチームのとっても本人にとっても大きい。シュート数も多かったしポストプレイも強かった。メンタル面含めて復調を期待します。
・Cristante (⇔Veretout) 5.5
良くも悪くもあまり印象にないので、勝っている状況としては正しいプレイをしていたのだと思います。
・Cetin (⇔Santon) 5.5
もみあげが幅広く成長。ケバブ作るの上手そう。ルーキーな雰囲気はもう影を潜めていた。
・Bruno Peres (⇔Under) sv
交代前にニコニコ談笑したりフラフラ歩いてマークを追わなかったりで、まだブラジル2部気分が抜け切れてないように見えたけれど、ポリターノの話が流れた今、ブルーノ・ペレスをWG起用するのは理にかなっている。期待してるぜ!
・Fonseca 7
得点の匂いが欠いていた年末年始のチームを立て直した。ダメな試合は2試合で切り上げる手腕はマジですごいと思います。
総評
年内リーグ初勝利。これで嫌な流れを断ち切ったと考えて良いですね。
勝利はいつだってエクスタシーですけど、今日の3ゴールは一番得点して欲しい人たちに固まっていたのが個人的にはスーパー嬉しかったですよ。自らの価値を高めるにはゴールが最重要というウンデルと、しばらく得点から離れていたジェコ。そして何より、インテル経営陣に最悪な翻弄をされたスピナッツォーラから生まれたゴールですよ!(シーズン前ならまだしもシーズン中の特にデリケートな時期に起こすのは人としてNO THANK YOU)ゴールだけでなく90分を通してずーっとベストでした。獲得できなかったインテル経営陣はハンカチを噛みちぎっているでしょうし、ローマ経営陣もホッと胸を撫で下ろしたでしょう。ローマっ子のポリターノ帰還という要素を抜いてドライな視点に立つと、この移籍話に両手を挙げて喜べるロマニスタはかなり少なかったでしょうから、ファンの方が経営サイドよりも見る目があったという杞憂な例でした。たかが1試合かもしれないけれど、”コラロフ後“の左サイドバックについては心配をする必要もリスクを冒す必要もなくなった事実はとても大きいです。
また今日の試合では、偽CBを置くスタイルからは距離を置いたオーソドックスな4-5-1を敷いていて、個人的な好みはこっちですね。中盤の底の2人が中盤の底に構えることで、よりチームが連動しているように見えたし、ペッレグリーニも高い位置で攻撃に専念することができたのもこれが要因な気がします。ちっちゃい両WGコンビも遠距離ながらもパス交換したり、ポジションチェンジしたり、中に入ってスペースを作ってSBの上がりを助けたりして、とにかく最近見られなかった連動が生まれていたのがよかったですね。
パジェッレにも書いたんですが、フォンセカ監督の修正能力はすごいと思います。今シーズン連敗は長くても2試合まで。新しく生み出し大成功した戦術も対策されたら固執せずに手放すし、かと言ってゼロベースのドラスティックな戦術を取ることもせず(一概に悪いとは言わないが高リスクではある)、アジャスト&アジャストでチームバランスを調整して、加えてモチベーターな紳士でもある。ローマの予算内で獲得できる監督ではベストアンサーだと信じて止みません。あとは、スピナくんと仲良くしてね(ほんとか嘘かはわからないけれど)。
文、構成●text by mosh
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