昨日、急遽ディノ・ヴィオラの記事を差し込んだので、当初予定していたスペツィア戦のプレマッチレビューをボツにしました。なので、スペツィアのチーム状況が悪いのも分かっていて、例えば元ローマプリマのカプラドッシが2015年に次ぐ2度目の靭帯断裂で離脱していたり、チーム内でコロナのクラスタ―感染があり、複数人が復帰したばかりだとか、マッティエッロなど主力がみなトップフォームでないのも知っていた。当然2015-16シーズンのコッパイタリアで、当時セリエBの彼らにローマが延長戦の末に負けたことも。
ですが、まさかその再現になるとは思いませんでした。フォンセカの試合後のコメントでは、アティチュードに問題はないとのことなので、メンタリティには特に言及する必要はないと思いますが、スペツィアの3点目、元ローマプリマのダニエレ・ヴェルデのヘッダーと、そこに帰結するまでの1分以上のポゼッションこそが彼らのチーム力の勝利でしょう。4点目もスーペルで、フザートが前に体重を掛けた瞬間に放たれたサポナーラのループシュートは美しくも屈辱的でした。ローマはチームとしても、個人のファンタジーでも負けたのです。
試合後、ヴェルデはこうのように語っています。
ヴェルデ「誰一人俺たちがオリンピコで勝つなんて思っていなかったはずだ。団結したチームはどこにでも行ける。俺たちはそれを信じている。ローマダービー?元ローマファンとして観たよ。ダービーは違うチーム、違うやり方で戦うのだろうけど、それはすでに終わった試合で、ローマが元のコースに戻ることを願っている。あのダービーには”俺のローマ”はなかったよ」
元ローマファンという言葉は、ローマ時代を知る者としては結構ショックですが、ぼくは見逃しませんでした、得点後、仲間の祝福を拒否する姿を。彼はナポリ人なのですが、ロマーノとはまた異なる人情味がありますよね。
次のカンピオナートは再びスペツィア。フォンセカは、まだ4位であることを強調しています。2タテ喰らわないように気を引き締めて頂きたい。コッパを落とすようなチームはヨーロッパリーグしてもすぐ負けちゃうよ。
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