しかし如月とわかなさんは相変わらずスケジュールどころではなかった。
「如月くん」「・・・」「如月くん?」「・・・」「もしかして怒ってるのですか?」「・・・宇宙人でも人間の感情読み取れるんですね」「宇宙人なのでそんなことは容易いです。ですが、なぜ怒っているかは分かりません」「分からないんですか!?」「ええ、ちっとも(ニッコリ)」「もういいです。確かにわかなさんのおかげで圧死せずに済みましたよ」「いえ、礼には及びません」「ですけど、ぼくにあんなことするなんて酷いじゃないですか」「あんなこと?」「あの部屋から脱出する為とはいえ、わかなさんは、ぼ、ぼくに・・・あ、あんなことを・・・ああああ」「可哀想に、迫り来る天井がすっかりトラウマになったのですね」「そのトラウマの半分はあなたのせいです!」「だからさっきからヨーグレットの件は水に流すと言っているじゃないですか」「ヨーグレットとぼくの命は同等なんですか!」「如月くん。私、キャント・ストップ・ザ・ダンス状態です」「はいはい、わかりました。もういいです」「痛み入ります」「しかし、こんな大きな洋館にいるとゾンビか未知の化け物に襲われそうですね」「その心配はありません」「なんでそんな自信満々なんですか?」「自信ではありません。むしろ確信と申しますか。ちぃーっとも怖くないのです」「宇宙人だからですか?」「失礼な。宇宙人だって恐怖は感じます」「そうなんですか?」「孤独な宇宙空間を漂い、秒速6マイルで宇宙デプリ(ゴミ)が通り過ぎるのを見るのは真の恐怖です」「当たったらいくらUFOでもひとたまりもないでしょうからね」「ええ。ですが、もっとも怖いのは誰にも知られずに死ぬことです。人は他人に認識されることで自己を確立するのです。人知れず死ぬのは生命の終わりである前に、これまで構築してきた自己の喪失なのではないでしょうか」「哲学ですね」「いいえ、如月くんが一緒だから死んでも怖くないというだけです」「え・・・」「あっ」「それ、ど、ど、どういう意味ですか?」「それはともかく、後ろにいる方はお友達なのでしょうか?」「後ろ?」振り返るとそこには絵に描いたようなゾンビがいた。「わ、わかなさん!これゾ、ゾ、ゾ、ゾンビです」「アハハ、如月くんってゾンビにもお友達がいるのですね」「いや、友達になるのは噛まれてからの話です。は、早く逃げましょう!」スタタタ・・・
ということがあったのでローマの情報もあまり深堀りできていませんが、それなりにお伝えしたいと思います。
開幕節がヴェローナで、2節がユヴェントスだぞ、おまいたち!
つまらん夜はもうやめだ! https://t.co/vxHHGJnKif
— ASローマ速報⚡ ROMANISMO official (@roma_sokuhou) September 2, 2020
ローマの開幕節が9月19日に決まりました。過去に9月後半にカンピオナートがスタートしたのは、2000-21シーズンの9月30日で、ご存じの通りこのシーズン、ローマは開幕でボローニャに勝利して、4節でインテルに敗れるものの最後は悲願のスクデットを獲得しています。
あれから20年の節目である今季のローマちゃんは、ベンテゴディでヴェローナと対戦します。ローマからチェティンがレンタルで加入していますね。これまでお世辞にも満足な出場機会があったとは言えないものの、瞬発力やテクニックの垣間見えるプレーをしていたチェティンが90分プレーしたらどうなのかなという興味があります。
移籍について、簡単に触れておくと、遅々として進展のないクリス・スモーリングですが、その背景には契約が2022年まで残っているので、ディスカウントの必要がないというマンチェスターユナイテッド側の考えがあります。11月で31歳になるスモーリングを保持するのか、それともこの夏に売却するかどうか。ローマは今季の完全移籍ではなく、1200万ユーロの義務付きレンタルによる再加入を目指しているという噂もあります。
また一時代の終わりとして、コラロフの退団を挙げなければなりません。来週月曜日にインテルのメディカルチェックを受けて契約の予定です。重要な得点源であり、優れたサイドバックですが、フォンセカの戦術で彼のポジションと出場機会は限定されつつあり、それが来季より顕著になるのであれば、この夏の移籍は仕方ないですね。そう淡々と書いていますけど、無茶苦茶死ぬほど悔しいです。インテルには絶対に勝とうね!
最後にジェコですが、ユヴェントスがルイス・スアレスに的を絞ったことで、現在移籍の噂に続報はありません。案外、シレッと次のシーズンもローマにいるのかもしれませんね。ワルテル・サバティーニはこう言います。「ジェコにはローマに残って欲しい。主将なのだから」
昨年、インテルに移籍寸前だったジェコに、フロレンツィはカピターノの座を譲るからローマに残って欲しいと言いました。ローマ人にとって、ローマのキャプテンマークは何よりも価値がある。それは、ぼくたちロマニスティにとっても同じで、この20年でローマのカピターノが何人いたのか。トッティ、デ・ロッシ、フロレンツィ、そしてジェコの4人だけ。そしてぼくたちはこの4人にプレーだけではなく、カピターノの義務として精神的支柱の役割も求める。
ジェコはジェコで顔に傭兵感が出ているので、お金でどこでも行きそうな雰囲気あるけど、実際にはチェルシーも昨年夏のインテルも断ってるので、その男気を信じてみたい。
コメント
コラロフ大好きでした。
今までありがとうだけどインテルには絶対勝ちましょ。
匿名さん
絶対に美しく勝利しましょう!