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セリエA第22節:ウディネーゼ(H)

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今シーズン何度目のチャンスなのか、チャンピオンズリーグ圏内を狙う直接のライバルたちが取りこぼした為に、そこまで順位を下げることなく1週間で3位に戻ってきましたよ。本来こういった運はスクデットの為に使いたいものですが…しかし、実力があるのはどのクラブも同じ。そこに運を上乗せできるかどうかが重要なのです。

AS Roma Sunday, 14. February 2021
11:30 Clock
Udinese Calcio
3:0
goals
1 : 0 Jordan Veretout 5. / header  (Gianluca Mancini)
2 : 0 Jordan Veretout 25. / penalty
3 : 0 Pedro 90. / right-footed shot  (Edin Džeko)

今シーズン、フォンセカはジェコ+マジョラルという2トップの並びを考えておらず、2トップ自体カンピオナートでは昨年11月にマジョラル+ミキタリアンをジェノア、パルマ戦で使っただけ。メディア(というよりもロマニスタ)は、ストライカーを足せばそれだけ攻撃力が増すと信じていて、毎回同時起用について聞かれるフォンセカはこれに苛立ちを見せている。もちろん今節もマジョラルを前線に置く得意の3-4-2-1で臨んだ。

先制はローマ、開始4分。ボックス右でマンチーニがダイレクトで上げると思わせて、切り替えしからのファークロスを、フリーで飛び込んだヴェレトゥが芝に叩きつける0距離ヘッダーで決めた。この試合のひとつの注目点は、前に出てこないチームに対してどう点を獲るかということ。ローマのシステムは、殴り合いを制する為に組織されたテクニカルな中盤が売りで、前節のユヴェントス戦のように、相手が前に出てこなければ、こちらが負荷を掛けて出てこなければいけないという謎の強迫観念が浸透している。故にウディネーゼのような深く引くチームは最も不得意な相手だ。

これに関しては、下記リンク記事で少し説明しているが、前半に点を獲って、後半優位にポゼッションしたいというフォンセカ監督の趣向性によるものだ

【FBref データで読み解く】ASローマ・シーズン前半大解剖

それは数字の上でも実証されていて、ローマは前半にポゼッション率が高く、開始30分以内に得点した試合が9試合とリーグで最もハイペースでゴールを奪っているチームである。

各試合の期待値と実得失点差を表にしてあるので参考まで見て頂きたい。期待値の説明は以下の通り。

期待値には主に、ゴール期待値(Expected Goals)、アシスト期待値Expected Assists)、失点期待値(Expected Goals allowed)などがあり、これらは選手個人の能力などは考慮せずに、その特定のアクションの質を、最大値1(=100%)で割り当てたものです。

例えば、ゴール期待値(Expected Goals)というのは、あるシュートがゴールに結びつく確率を指します。これは距離と角度、当てた体の部位、パスの種類、プレーの状況(セットプレーかオンゲームか)、人の位置関係、攻撃の状況の統計値に各データサイト独自の要素を加えた平均値で、数字が大きければそれだけ得点確率が高いという意味です。

注意としては、あくまで統計なので、ジェコがダイレクトシュート上手いから、同じシチュエーションのシュートでペドロよりも数値が上になるという事はありません。ジェコでもミランテでも同じシチュエーションで同じ1回のシュートを蹴れば、全く同じ期待値が付与されます。

対戦相手 サイド 結果 実得点 ゴール期待値 実失点 失点期待値
Juventus Home D 2 2.7 2 1.3 取りこぼした試合
Milan Away D 3 2.3 3 2.6 助かった試合
Sassuolo Home D 0 1.2 0 0.4
Inter Home D 2 1.1 2 2 助かった試合
Hellas Verona Away L 0 1.7 0 1.3
Napoli Away L 0 0.3 4 1.9
Atalanta Away L 1 0.8 4 2
Lazio Away L 0 1.3 3 1
Juventus Away L 0 1 2 0.2
Udinese Away W 1 0.8 0 0.9 ギリ危なかった試合
Benevento Home W 5 4.4 2 1.8
Fiorentina Home W 2 3 0 0.4
Genoa Away W 3 2 1 0.6
Parma Home W 3 2.8 0 0
Bologna Away W 5 3.4 1 0.7
Torino Home W 3 2.6 1 1.5
Cagliari Home W 3 3.1 2 1.7
Sampdoria Home W 1 2.1 0 0.4
Crotone Away W 3 2.2 1 0.8
Spezia Home W 4 2.6 3 1.2
Hellas Verona Home W 3 1.8 1 1

この表で判る通り、3節のウディネーゼ戦はペドロが期待値を上回るスーパーゴールを決めたので勝てたものの、スタッツとしてはどちらに転んでもおかしくない内容だった。序盤のハイプレスから、徐々に後ろ体重になって、カウンターか逃げ切りかの選択肢を持つという合理的なローマ攻略法を生み出したのは実はウディネーゼなのである。しかも彼らは、昨シーズンの29節でも同じ戦い方をしてオリンピコでローマを破っている。

しかし、今節に関しては、こちらが早い時間に先制したことで、ウディネーゼのゲームプランが崩れるという優位性を手にすることができた。その結果、前半終了時点でビジターチームのシュート数が0本という素晴らしい内容となっている。特筆すべきは、クリスタンテが異様にプレーを先読みしていて、かなりノッていたということでしょう。気分良くプレーし過ぎて、あわや失点の危機を招いたのはご愛敬。

それにしても出てくるだけで相手に威圧感を与えるジェコはもうちょっと良い起用方法ないものかと思ったり。最後はそのジェコの触ったボールをペドロが決めた3点目でゲームクローズ。ペドロはとにかくミドルレンジでシュートを狙ってくるし上手い選手ですね。

 

コメント

  1. 宗ちゃん より:

    ツイてるねノッてるねでしたね

    ミランが堕ちてくれないか
    毎日そう願っている今日この頃なのです

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