AS Roma | Sunday, 26. January 2020 | Lazio Roma |
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1:1
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goals | |
1 : 0 | Edin Džeko 26. / header (Bryan Cristante) |
1 : 1 | Francesco Acerbi 34. / left-footed shot |
まずはコービー・ブライアント氏のご冥福をお祈り致します。
今季2度目のダービーが1対1のドローで終わりました。どちらのチームもハッキリした戦い方で、敗退したコッパ・イタリアの極端なワンタッチパス大会をもうちょい磨きあげたローマに対して、中盤でかわされると気がついたラツィオは、ポゼッションを捨ててカウンターを狙ってきた。
先制は26分ローマ。前線めがけたクリスタンテからのパスを、ジェコがGKストラコシャに競り勝ち、ヘディングでネットを揺らした。しかし、34分に自分たちのミスから追いつかれてしまう。ゴールライン上のボールをパウが処理ミス。スモーリングとバタついている間にアチェルビにゼロ距離から押し込まれた。
しかし、ローマはトーンダウンせずに試合の主導権を握る。
後半早々に再びローマ。ウンデルがカットインで敵陣に迫り、ボックス内に飛び込んだクライフェルトにファイナルパスを出す。これを、ルイス・フェリペと代わったばかりのパトリックが倒したとして一度はリゴーレの判定もVARで取り消し。その後得点は動かず、追加タイム5分なにもなく試合は終わった。
総括。
正直、コッパ・イタリアのユヴェントス、今回のラツィオにはフォンセカの限界を感じた。限界というとネガティブに聞こえるけど、つまりここまで上出来なチームに仕上げて、それでも得点できなければ、それはアティチュードや、ファイナルサードの選択肢といった、チーム内に改善点原因を求めてもダメなんじゃないかという意味の限界。
フォンセカのシャフタールは、ウクライナでは無双したけど、これは戦術とタレントという磐石な2つの柱がリーグで突出していたからで、チャンピオンズリーグではビッグクラブの当て馬にされたじゃないですか。
つまり、今のセリエAの中では、フォンセカが戦術だけで読み切れる相手と、ローマの戦術を個人技で軽く蹴散らすクラブが存在していて、これを打破するには、ローマ自身がスタープレイヤーを手に入れなければならない。そんな風に思ったからこそ、コッパ・イタリアの敗退は僕にとっては厳しい現実を見せつけられたような気がしたわけです。
フォンセカは素晴らしい監督だけど、いま彼が挑戦しているセリエAは、ウクライナリーグではなく、ウクライナと比較すれば、毎週チャンピオンズリーグを戦っているようなタフなもの。パストーレ、ミキタリアン、ザッパコスタ、カリニッチ・・・プラデやペトラーキがピッチの上に並べたい種類のタレントだけれども、今年の夏には誰ももういないでしょうね。というわけで超新星爆発みたいな新しいスターの獲得を望みます。
それはさておき、ダービーはスピナとサントンという風神と雷神、助さんに角さん、もしくはカツオと中島といった超攻撃のサイドバックに迫力あって良かったですね。ぼくはサントンの先輩風吹かした偉そうなドリブルがむちゃくちゃ好きなので堪能しました。
サントン「今夜のようなアプローチで全ての試合を戦えたら、俺たちは何かを成し遂げられふかもしれない。なかなかビッグマッチでこのようなパフォーマンスはできないけど、毎試合これをやる必要があるね。失点シーンを俺は近くで見たが、ボールは外にバウンドしそうだった。だが、そうはならなかった。防げるはずのミスだったと思う。俺たちには高いクオリティがあるが、時にアティチュードを失うことで継続性を欠いているんたよ。今日のように勝利に餓え、正しいアプローチをするならば、ローマは対戦相手にとって厄介だろうな。ダービー初先発したけど、こらからも改善するためにハードワークしていくさ。監督は俺を信頼してくれた。だから、俺はその恩に答えたい。体調は良いし、自負のプレーには満足してるよ」
コメント
なるほどの論評てすね。今シーズンの数試合のパーフェクトゲームとユーベ戦のような
結果と、なにゆえの違いなのか全く理解できませんでした。本質はそこにあったのですね。さすがの分析です。
tattiさん
あくまで監督は勝てない理由を外的要因に求めたりはしませんが、今のローマの戦術浸透度やバランスを考えると、これ以上変化を続けるよりも、良い選手を入れるのも手だなと思いますね。
「サントンの偉そうなドリブル」はなんか思ってた事を言語化してもらった気がしてスッキリしました笑
超新星、欲しいですねえ…
NAKAYAMAさん
判っていただけて嬉しいですw
サントンのかもし出す面倒くさい部活の先輩の雰囲気が最近は嫌いじゃないですねw