ACF Fiorentina | Friday, 20. December 2019 | AS Roma |
---|---|---|
1:4
|
goals | |
0 : 1 | Edin Džeko 19. / right-footed shot (Nicolò Zaniolo) |
0 : 2 | Aleksandar Kolarov 21. / free kick |
1 : 2 | Milan Badelj 34. / right-footed shot |
1 : 3 | Lorenzo Pellegrini 73. / right-footed shot (Edin Džeko) |
1 : 4 | Nicolò Zaniolo 88. / left-footed shot (Edin Džeko) |
ローマはいよいよフロレンツィがスタメン復帰へのプレリュード。スモーリングは最高タイミングで戻り、あとはフルメンバーが揃った。ちなみにヴェレトゥとザニオーロは古巣対決。一方のフィオレンティーナは、キエーザ不在で、前線にヴラホヴィッチとボアテングを置いた。
この試合の個人的な関心としては、フルミネンセから来た24歳のストライカー、ペドロで、彼はここまで戦術的な理由から試合にほとんど出ていない。前日会見ではモンテッラが記者から突っ込まれていて、その数日前には、radio brunoに出演したコミッソ会長が、「補強の前にまずペドロが見たいんだけどねぇ」と話していた。キエーザ不在で出場の期待は高まる。余談だけれども、コミッソ会長の半生がとてもエモーショナルで、せっかく一部翻訳したので、そのうちnote版に掲載するつもり。
primotempo
フランキに話を戻すと、いつもの調子で高い位置から、ゆらゆらとパスを回してスペースを開けていくローマに対して、徹底的に角度をつけたアーリークロスを入れてくるフィオレンティーナと、戦術は対照的だった。そう言えば今季観たパルマ戦もクロスを放り込む戦い方をしていたので、これが今のモンテッラ監督なのかもしれない。
しかし、フィオレンティーナは守備をケアする戦術プランでありながら、肝心のマークがルーズで、とりあえず戻ってディレイさせておこうというぼんやり感。これを今のローマは、組織力とインテンシティで破壊する事が得意だ。
得点はローマ19分。ボックス手前で4人に囲まれたうちのイケメンことペッレグリーニが切り返すと、ヴィオラの守備は全員でボール観賞。その裏をトリデンテ3人が突破するゼロトップ式の崩しを披露して、ザニオーロのクロスから最後はジェコのストレートショットで先制した。
その3分後には、ペッセッラがザニオーロを倒して得たセットピースを、コラロフが決めてリードを広げるも、前半のうちにバデリ弾で追い上げられてしまう。しかし、そこからローマがポゼッションを高め、終了間際には、120秒にも及ぶ圧巻のパスまわし。じわじわと左右に揺さぶりながら侵攻して、我慢できずに飛び出す選手が出てきた辺りで、ディフェンスを割ってボックスに入ったジェコに対する、ディアワラからの長尺のパスが通った。最後はファーサイドに流れたボールをフロレンツィがシュートで終えたが、ペッレグリーニ(?)が中央を詰めているなど、厚みを感じる攻撃だった。これがフォンセカサッカーの持ち味で、今季同じ形からザニオーロが得点している。
secondotempo
71分に追加点。3バックに可変したローマは、最終ラインの組み立て。右サイドに張っていたヴェレトゥが、右足のアウトフロントでダイレクトパスを出し、それをフリーのペッレグリーニの足元に落とした。そこから一度ジェコという名のラヴァトリーチェを経由して、再び戻ってきた綺麗なボールをペッレグリーニがダイレクトシュート。この精密なグラウンダーがパターショットの様に決まり、ローマは再び点差を離した。まるでゴールネットへ向けたスルーパスのようだった。
最後は終了間際にカウンターからザニオーロ。フリーのウンデルに出さないという、先輩泣かせのわがままで得点して、そのままゴール裏に走りティフォージの前でエンブレムに口づける。こんなかっこいい彼が童貞とはね(ウソです)
総括としては、今のローマの集大成と言える内容でした。すべての決定機に複数の選手が顔を出しているのは、これは約束事がしっかりしているからで、例えばルカクやクリスティアーノのようなフィニッシャーを持つのもやり方ではあるけれど、ローマのようにゴール前の選択肢を増やすやり方もある。
個人に触れるのは、この後のパジェッレに譲るとして、ヴィオラについて書いておくと、モンテッラ監督に引導を渡す試合になっただろう。前日会見で話していたように、ニーノはローマから喜びを受け取り、今夜は痛みを受けとった。
ヴィオラについて、面子だけ見て良い選手がいるのにね、と書くのは簡単だけれども、この試合に限っては、攻守どちらもやろうとしている事がハッキリしていながら、まるで選手が動いておらず、良い選手がいたとは到底思えない。ベタ引きなら引く、アタックするならする、そのトランジションの切り替えが最後までなくて、マークも終始曖昧なままだった。
そんな中、「俺を退場させるにゃイエロー3枚必要」と言わんばかりのマルティン・カセレスのファイターっぷりは嫌いではない。あと28番のヴラホヴィッチは良い選手でしたね。
ペッレグリーニ「本当にゴールは嬉しい。ただ、勝利はもっと嬉しいよ。絶対に勝利が必要だったからね。フィオレンティーナは良いチームだよね。だけどローマは強かった。彼らは強いプレスをかけてきたけど、ぼくらは行動を制限して試合をコントロールした。簡単じゃないことさ。ぼくたちがこの試合で油断する可能性はなかった。同じように集中してくれた仲間たちを誇りに思うよ。先の事は予測したくないけど、このまま改善を続けていけば、ぼくたちはいつか何かを達成する側のチームになれるかもしれない。
1年で7-1から4-1に戻ってきました。
ジェコ「過去の事は考えない。負けるなら1-0も何点取られても同じだろう。1年前に何が起こったのか考えても意味はない。ぼくは加入してすぐにプレーの準備ができていたこの仲間たちが好きだ。順調だが、まだ改善していける。こいしてローマのようなクラブは常にトップサイドでいる必要がある」
すでに新しい監督の名前が挙がっています。
プラデ(フィオレンティーナSD)「それには時期尚早だろう」
いまのお気分は?
プラデ「壊滅的。こんな気分でウインターブレイクに突入するとは夢にも思わなかったよ」
メルカートが始まりますが?
プラデ「私たちにとって改善のためのメルカートとなるだろう」
カリニッチとフロレンツィでしょうか?
プラデ「私たちはまだ特定の誰とも話はしていない」
イブラヒモビッチ?
プラデ「絶対にあり得ない」
コメント
右サイドに張ってアウトサイドでペッレグリーニにパスを出したのはヴェレトゥではなく我らがカピターノです٩( ‘ω’ )و
匿名さん
情報ありがとうございます!記憶に頼って書くとダメですね。後程修正しておきます。