いよいよローマの長い旅が終わりを迎えようとしている。2年連続でヨーロッパの大会で決勝まで辿り着くことができたのは、モウリーニョ監督の存在が大きい。FFPにより満足な補強ができず、また多くの選手を怪我で失うなかで、いくつもの秀逸な交代術、対戦相手や状況に合わせた徹底した戦い方でブタペストまで到達したのだ。
時折アンチフットボールだと揶揄され、またつまらないサッカーとも言われるが、『勝つことが重要』と考えるモウリーニョ監督の哲学が選手から余計な雑念を消し去った。それでは、ぼくたちのミステルの前日会見をお届けしたい。
モウリーニョ監督「長い旅だった。すでに先週話したが、決勝に辿り着くまで我々は14試合戦ってきたのだから、明日戦うに値するチームだ。ずっとこの決勝を戦いと、それに相応しいのだと言い続けてきた。この3日間、コンディションを維持して、タイトルを賭けて戦うために取り組んできた。セヴィージャにとってELを戦うのは普通のことで、私たちにとっては特別なことだ。セヴィージャのファンにとって決勝戦を観に行くのはリーグ戦と同じ気持ちだが、私たちにとっては忘れられないものになるだろう」
かつてインテル時代のように、決勝後にローマに別れを告げるのでしょうか?
モウリーニョ監督「その質問は私よりもメンディリバルに聞いた方が良い。彼は明日セヴィージャを指揮するが、来季の契約がなく、その状況は私よりも複雑だからな。私に関しては、そうだね、二人のキャプテン、マンチーニとペッレグリーニからあなたと同じような質問をされたよ。しかし、答えは私たちの間にあるものだ。私は客観的な答えを述べたまでだが、彼らは私が何を望んでいるか知っている。インテルを辞任したとき、あのときはすべてをやり切った。今この瞬間、私はどのクラブとも接触していない。これは異なる状況だろう。私は明日のことしか興味がなく、重要なのは明日決勝を戦うことだ」
このような試合で経験はどの程度重要なのでしょうか?
モウリーニョ監督「セヴィージャとローマでは予算規模が違う。私たちのトップチームには昨年までプリマでプレーした選手もいる。メンディリバルと私は同世代で、お互い髪の毛も白髪だが、私の方がヨーロッパの大会を指揮する機会が多かった。だがセヴィージャの選手たちはこの大会の経験が豊富だろう。だが、私たちは2年間同じチームで戦ってきた信頼がある。私はスタッフにこう言った。「今日で私たちの仕事は終わりだ。今、歴史は選手たちによって作られる」相手は25人の重要な選手たちがいて、そのクオリティも高く素晴らしいチームだ。しかし、彼らはうちの子たちを知らないし、私のローマを知らない」
トッテナムとローマの違いは?
モウリーニョ監督「ローマは私に決勝を戦うチャンスを与えてくれたが、トッテナムは違った」
ディバラはプレーできるのでしょうか?
モウリーニョ監督「誰からも聞かれなかったが、パウロは20分から30分プレーできるだろう」
<了>
・EL観戦会のお誘い
ぼくが会長を務めるROMA CLUB TOKYOでは、この決勝を日本のロマニスタたちで観戦したいと考え、東京恵比寿の会場を借りました。借りたといっても貸し切りではなく、営業時間外のところを開けてもらったのですが、もちろん延長、PK、その後のセレモニーまでバッチリ観ることができます。勝利の瞬間をぜひみんなで過ごしませんか?
6月1日EL決勝観戦会のお誘い|RCT運営 (note.com)
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