開幕から連勝で3位!とは書いたものの、この2試合はお世辞にも強豪とは言えない相手と対戦して、前節はクリスタンテ、今回はスモーリングと、精度を欠く前線の得点力不足を、後ろの選手たちでカバーして勝ちを繋いだ苦しい内容だったとも言える。
AS Roma | Monday, 22. August 2022 | US Cremonese |
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1:0
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goals | |
1 : 0 | Chris Smalling 65. / header (Lorenzo Pellegrini) |
得点は65分、ローマは左からのコーナーキックを得ると、蹴るのはカピターノ、ペッレグリーニ。ファーを狙ったインスイングの鋭いボールを、スモーリングが頭で合わせて対角線に流し込んだ。この試合唯一の得点となったこの虎の子の一点を守り切り、ローマは開幕連勝を果たした。
クレモネーゼが簡単な相手ではないのは開幕を観て判っていた。彼らはきっと自分たちに貼られた『降格候補』のレッテルを剥がしに来るだろうと予想はしていたが、それでも満員のオリンピコである。バルセロナもリヴァプールも勝てなかった満員のオリンピコで、こんなに試合を決めきれないとは思わなかった。
この試合の前に、新加入のワイナルドゥムの骨折が発表されている。そして、試合中にはザニオーロが負傷退場した。診断は脱臼で3週間後にはまたプレーできる見通し。当然次のユヴェントス戦には出場できない。良い補強はしたが使えない状況になりつつある。チームにも監督のオーガナイズにも期待したい。
それでは、試合後の両監督のインタビューをご紹介しよう。
相手は真にオーガナイズされたチームでローマは本当に苦戦を強いられました。得点については満足していないと思いますが、勝ちを繋いだチームのパフォーマンスには満足できているのでしょうか?
モウリーニョ監督「まずはクレモネーゼに拍手を送りたい。最初の20分あたりまでの私たちは得点のチャンスだけでなく、ゲームクローズの可能性すら持っていた。しかしそれができず、気が付いたときには相手は良い選手と、間違いなく優れた能力の監督を擁する本物のチームになっていたんだ。彼らは素晴らしく組織化されていて、明確なプレースタイルと哲学を共有していた。本当に私たちにとって簡単な試合ではなかったよ。またレフェリーにも賛辞を送りたい。速いリズムの試合をうまく捌いたと思う。今日の私たちは、ワイナルドゥムの離脱にショックを受けていたし、ザニオーロのような重要な選手を失いながらもポテンシャルを発揮して戦った。これは厳しい出来事だったな。得点できないとき、勝てないかもしれないとは思わないが、少なくともプレッシャーは高まり始める。しかし、カンピオナートでは常に勝点3が最も重要だ」
このような試合を早くクローズするにはどのような取り組みが必要でしょうか?
モウリーニョ監督「いろんなことが必要だな。今日は相手GKのラドゥが素晴らしいセーブを連発した。一方で私たちもいくつかのミスを犯したし、あとはピッチの状態が良ければ…序盤は良かったが、そのあとはじゃがいも畑のようにでこぼこになってしまった。こうして突然すべてが難しくなることもあるのさ」
ザニオーロの怪我は心配ですか?
モウリーニョ監督「心配はしているがこれも人生だ。嘆いてもどうにもならない。どのようにプレーしたいかというアイデアや計画はあるのに、常に人手不足に陥るというのがサッカーだからな」
中盤の補強をするのでしょうか?
モウリーニョ監督「今は誰もが同じことを望んでいる。つまり、クラブにとって正しい選択をすることだ。その決断はゼネラルマネージャーとオーナーが下すものだろう。我々は全員団結していて、最善の解決方法を見つけるために努力していく」
クレモネーゼ、アルヴィニ監督 DAZNのマイク
マッシミリアーノ・アルヴィニ監督「試合が終わったとき、ティフォージが選手をビジターセクターに呼ぶ姿を見るたびに、私は彼らを誇りに思う。自らを救済するには時間が必要だ。新しい選手や、外国人選手もいる。適応が必要なんだよ。モウリーニョ監督からの賛辞について?まずこのような観客の前で、このスタジアムでジョゼと戦えたのは嬉しい。とても美しく、オープンな試合だった。そして勝ったのはローマだ。ザニオーロとワイナルドゥムの怪我は残念に思う。昨日クレモネーゼがワイナルドゥムを支持する声明を発表したが、私はそれを誇りに思うんだ。これが私のクラブ、これがクレモネーゼなんだってね」
<了>
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