ホームで先制するも追いつかれたことで完全に動揺して、さらには2名の退場者を出してしまった16節のフィオレンティーナ戦は、モウリーニョ監督時代の悪いローマの見本市ともいえる内容だった。ファン・サポーターの怒りの矛先を外的要因に向けて、本質的な解決を先送りした結果、マエストロは解任された。
それから3ヵ月経ち、1月の監督交代後、チームはカンピオナート7試合を6勝1敗でアルテミオ・フランキに乗り込んだ。敵地で、同格以上のチームと対戦する今夜がデ・ロッシ監督にとってひとつの試金石となるだろう。
直近5試合でローマ7失点、フィオレンティーナ8失点とどちらも堅守スタイルのチームでないことから、この夜にクリーンシートなどあろうはずもない。試合はホームチームに先制されて追いつくシーソーゲームの後に再び逆転を許し、さらには78分にパレデスのファウルでリゴーレを献上する絶体絶命の危機を迎えた。しかし、これを好調スヴィラルがコースを読んで止めて見せる。流れを引き寄せたローマが残り15分の猛攻でゴールに迫り、試合終了まであと数秒で、エンディカの落としをジョレンテが豪快なボレーで決めた。もちろんmvpはジョレンテで決まりだ。
ローマに来て最初の得点は劇的なものになりました。
ジョレンテ「ゴールには満足しているが良いパフォーマンスができたとは言い難いね。今後も個人とチームのパフォーマンス向上に努めたい」
開始5分でマンチーニにイエローが出たことで試合は難しくなりました。
ジョレンテ「マンチーニ、パレデス、ハイセンは何度も警告を受けたが、チームは自信を持ち続けて戦った。これはぼくたちの長所だと思う」
スヴィラルについて一言お願いします。
ジョレンテ「とても素晴らしいパフォーマンスを見せたね。このようなゴールキーパーがいれば私たちは何かを成し遂げられるはずだよ」
ローマは現在5位です。このキャラクターがあればチャンピオンズリーグに進出することは可能です。
ジョレンテ「そう思う。すべての試合を決勝戦だと思って戦い、同時に改善をしていきたい」
チームメイトだったベロッティとマッチアップしたが、彼を知っていることはディフェンダーとして有利に働きましたか?それとも不利になったのでしょうか?
ジョレンテ「さあね。ただ、彼が偉大な選手であることは知っているし、彼自身も知っている。ただ、試合が始まればピッチに友達なんていないんだ。試合が終わり、また友達に戻るんだよ」
<了>
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