平日働く会社員にとっての罰ゲームでお馴染みの1時開催(冬に2時開催になります)ですが、今夜も頑張って応援したいですね!ということでヴェローナ戦前日会見。ユリッチ時代からEDFに代わり、まだ監督のカラーが出ないうちにクラブはトゥドールを連れてきた。これがどのように作用するのか未知数だ。この前日会見では、ようやく少しモウリーニョ節のようなメディアとの問答が出始めてきたのも興味深い。この試合に勝利して、首位をキープする条件を手に入れたいところ。
イバニェスはサイドバックとしてどう評価しますか?また、ヴィジャールについてもお聞かせ下さい。
モウリーニョ「···その質問は本当に理解できないな。あなた方はサッスオーロ戦の前もこの調子だった。前日会見で、私はサッスオーロの事を聞かれず、今日もヴェローナの質問がない。他の何かを探しているみたいだ。この場は前日会見であり、試合後のインタビューではない。終わった話ではなくこれからの話をしようと思っている。だからこの質問には答えられない。ヴィニャとミキタリアンの打撲は軽度で、我々のメディコの質を考えれば、次の試合にプレー出来ると期待している。しかし、ヴィジャールの質問については全く意味がわからないな。なぜそんなことを聞いたんだ?昨シーズンはスタメンだったのに今そうじゃないから?あなたは私に何を言わせたいのだろうか?オーケー、パウロ・フォンセカは私とは違う考えを持ち、私の次に来る監督も同様だ。ヴィジャールはとても優れた選手だが、彼に問題があるとすれば、それはヴェレトゥとクリスタンテが良すぎるという事だろう。でもそれはチームにとって悪い事ではない。イバニェスをサイドバックとしては考えていない。緊急時にプレーする可能性はあるが、彼はセンターバックが本職だ」
明日のヴェローナ戦についてお聞かせ下さい。彼らは新しい監督になったばかりです。
モウリーニョ「他のクラブで何が起こったかについては話したくはない。ヴェローナとカリアリの決定についての説明責任はそれぞれのクラブにあるはずだ。外部から見ている私としては、こんなに早く解任された2人の監督を気の毒に思う。だが、だからといってそれらの状況は私には無関係で、それ以上のコメントはない。ワルテル・マッツァーリ(*センプリチに代わってカリアリに就任)がイタリアサッカー界に戻ってきたのはシンプルに嬉しいね。私たちはイタリアでも英国でも対戦した。イゴール・トゥドール(EDFに代わってヴェローナに就任)も同様にイタリアで仕事をしたいと考えていたならば彼のために喜ばしい。エウゼビオ・ディ・フランチェスコとファビオ・センプリチには気の毒だとは思うけどね。彼らが早くピッチサイドに立てることを願っている」
あなたのスタッフ陣は非常に若く、またあなた自身スタッフを頻繁に入れ替えますがそれが成功の秘訣なのでしょうか?
モウリーニョ「20年前の最初のスタッフは実はもう私のチームにはいないんだ。だが、ここ数年は何人かのコーチングスタッフと共に仕事をしてきているのも事実だ。一番長いのは2010年にレアル・マドリーで一緒だったラリンで、他は大きく様変わりした。独立して新たなキャリアを歩みたい者もいたし、これまでと異なる人物を呼びたいという私自身の決定だったこともある。一例を挙げるならば、ローマで私は2人のフィットネスコーチを選択した。ひとりはチーム全体、もうひとりは個々のリカバリーを担当している。これはローマの状況を見て決めた。私がローマに4人のスタッフとやってきた。だが現在は14,16人のチームになった。ローマのスタッフは皆学ぶ意欲が高く優秀だからだ。私はここに4人と一緒にやってきた。小さなヒュンダイに乗ってね。でも今ではどこへ行くにもマイクロバスを手配しなければならない。しかし、それこそが重要だ。私のチームは共に喜び、そして悪い時期が来ても更に団結するだろう。私は考え、考え抜き、分析し続けて、24時間アイデアを練る奴らと仕事がしたいのさ。私たちは時にお互い真夜中でも電話して相談をする。サッカーに情熱を持つ奴が好きなんだ。そしてここにはそれがある」
スリーバックを考えたことはありますか?また、怪我人を考慮してダヴィデ・サントンをチームに加えることは検討していますか?(*サントンは移籍方針をめぐり現在トップチームから外されている)
モウリーニョ「いいや。私はフィリッポ・トリピについて考えているだけ。トリピは私たちと一緒にプレシーズンを終えて、現在もトップチームでトレーニングをしている。私たちがどのように試合に臨むのか学んでいるんだ。彼は聡明で、守備ならばあらゆるポジションをこなすことができる。中盤だってやれるだろうね。経験は不足しているが、なにより彼はロマニスタだ。他のサイドバックをチームに加えようとは思わないね。3バックについては今後その可能性はあるだろう」
*トリピについては上記リンクを参照。
あなたのサッカーでフォワードのプレッシングはどのくらい重要なのでしょうか?
モウリーニョ「場合によるね。ゲームプランとしてハイプレスを要求した場合、ディフェンスも高い位置取りをしなければならない。しかし、守備を下げるのであればフォワードのプレスは必要ない。この2試合はハイプレスを掛ける必要があった。明日の試合はとても難しい。ひとつは選手の質、もうひとつは新監督だ。私たちはトゥドールがどのようなサッカーをするのか判らない。もちろん過去の試合を分析することはできるが、ヴェローナが同じ路線で行くのか、それとも変化したのかまでは判らない。違う選手を指揮した場合、監督は異なるサッカーをするのか?答えの出ない疑問がたくさんあって、それが明日の試合を難しくしている」
マジョラルは今季まだ16分しかプレーしていません。序列を上げるには何が必要なのでしょう?
モウリーニョ「FIFAが12人のスタメンを認める必要だろね。現在は11人でしかプレーできないので私も11人を選んでいる。というのは冗談で、ボルハに欠けているものは正直何もない。良い選手、良い青年で、常に一生懸命仕事に取り組む姿勢には感謝しかない。彼は私たちにとって重要な存在になると100%確信している。以前よりも更にボルハを気に入っている。前節タミーとエルドルで2トップを組ませたが、2トップを作るにはチームに3人のフォワードが必要だ。マジョラルにはクオリティがあり、よりゴール前でのプレーに長けている。しかし、私はタミーとショムロドフも好きだ。ボルハがもっとプレーしたいと感じているのは事実だが、それはまもなくやって来るはずだ」
トゥドールはほとんどのチームをマンディフェンスで戦います。
モウリーニョ「その可能性は既に考えた。おそらくこれまでやって来たことを基に戦うはずだ。イヴァン・ユリッチ時代のヴェローナとは根本的に考え方が同じであり、新監督も同様の路線で臨むかもしれない。しかし、昨晩のサッスオーロ対トリノを見れば判る通り、異なるやり方をするのであれば、サッスオーロのように私たちも苦戦する。その可能性も検討したし、チームで少しテストしてみた。私はヴェローナのプレースタイルが気に入ってる。インテルとボローニャ相手にポイントを得ることも可能だったはずだ。まあ見ているといい。彼らはシーズンの終わりには順位表の真ん中にいるはずだ」
<了>
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