【FBref データで読み解く】ASローマ・シーズン前半大解剖
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【パジェッレ】セリエA第32節:ローマ 1-1 アタランタ

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AS Roma Thursday, 22. April 2021 Atalanta
1:1
goals
0 : 1 Ruslan Malinovskiy 26. / left-footed shot  (Robin Gosens)
1 : 1 Bryan Cristante 75. / right-footed shot  (Ibañez)

・Pau Lopez 7.0

8本の枠内シュートに対してほぼ完ぺきに反応しゴールを守った。唯一の失点に関しても、DF陣の連携ミスによる割合が高く、彼としては明確に及第点以上の活躍であった。

・Mancini 6.0

各紙で最も評価が分かれた選手。Zapata、Ilicic、Murielに対しては夫々との勝負の場面で勝ち切れなった感は否めない。但し、DFリーダーとして帰陣に遅れたB.Peresに叱責するなど、リーダーシップが見られた点や、時には前線でのプレスに貢献する場面や、CK時のヘディングでのチャンス演出等があった点は評価したい。

・Cristante 7.0

終わりよければ何とやら…的な形で本日のヒーロー。2019年9月15日のSassuolo戦以来のゴールとの事。正直本職のCBとしてみるには相変わらず不安な場面も多く、失点場面にも絡みはしたものの、Dzekoへのロングパスでチャンスを演出する等、ゴール以外にも試合の随所で飛び道具としての働きをしていた。

・Ibanez 5.5

試合終盤の1分間で2枚のイエローカードで退場は、最近調子を取り戻しかけていたが故にとても勿体ない。特に、2枚目は慎重になるべきところであったが、完全に判断と身体の遅れからのファールであった。また1失点目も、詰める判断をするのならもう一瞬早ければ…と悔いが残る。

以下、彼がAtalantaから来た選手であるが故の恨み節と、次節も出て欲しかったという素直な思いが滲み出ていている若干意地悪な地元紙LEGGOのコメント。

“元選手にとっては全く悔いの無い試合かも知れない。彼はライスビスケットのようにパラパラと砕け散った。それに加えて、退場まで…”

ライスビスケットと言うのは、赤ちゃんが食べるパリパリしたおやつみたいな感じの、お煎餅よりもよりお米の原型が残った米感のあるお菓子です。

・Karsdorp 6.0

前半は押し込まれる場面が多くあまりいい場面が無かったのと、身近な場所でVillarのボールロスト等もあり守備に追われたが、Gosensの退場以降は水を得た魚の様に右サイドで上手くボールを呼び込み、Dzekoにも効果的なボールを供給できていた。

・Veretout 6.0

Gosen退場の引き金となったのは大きい。相手の守備戦術もあり比較的自由に動けており、特にPellegrini へのボールの供給は効果的であった。FKがもう少しゴールの匂いがしてくると尚良い。

・Villar 5.5

Fleulerのプレッシャーに負けていたことから判るように、ここ最近の試合と同様にボールロストが多くなってしまった。それにより、ゴール前で危ない場面を作ってしまった。シーズン序盤から大車輪の活躍の若者にシーズン通しての活躍を期待するのは酷な気もするが、年齢を問わずPagelleは平等であり、それだけの期待を背負う選手であると全員が確信している筈だ。頑張れ。

・Calafiori 5.5

怪我による交代は不安だが、出場時間でもあまり機能しなかった。押し込まれる時間は結構キツそうで、これまでのアシスト等を見ても攻撃面での働きの方が得意であろう選手なのは確かなので、もう少し守備面には磨きをかける必要がある。また1試合通して連戦を戦える身体作りはまだ出来ていない様に見える。

・Pellegrini 6.5

相手の守備戦術もあり比較的自由に動けており、ボールをもって前を向いて創造的な攻撃が出来る場面が多かった。前半から良い位置でGosensのファールを誘えていたのも評価できる。後半の惜しいシュートが決められてれば完全にヒーローに成れた内の1人。

・Mkhitaryan 5.5

特に前半はhttp://M.de.Roonに丁寧に見張られた居たこともあり普段通りの活躍があまりできなかったが、後半には輝きを見せた。逆サイドに流れ込んでからの、切り込んでのシュートが決められていたら完全にヒーローだった。

“試合開始から1時間程は昼寝をしていたが、後半は数多くシュートを打ち、ローマの同点ゴールを与える可能性ある動きで自身のクオリティーを見せつけた。現在は8試合無得点で、怪我の影響もあり出番が少ないが、今後2試合続くEL準決勝の為の糧として欲しい。” (by Il Messaggerro)

・Dzeko 6.5

チーム全体としては(特に前半は)押し込まれる時間が多かったにも関わらず、相変わらず懸命なポストプレーと効果的なランを行うことで最大限敵のDF陣を困らせることは出来ていた。敵GKに見事に防がれてしまったあわやゴールのシュートもあったが、終盤に1本でも決められていたらヒーローになっていた選手の一人。

・Bruno Peres 6.0

若干甘めだが、Calafioriよりは効果的に攻撃に絡めていた。4バックになった事もあり、守備意識もそこそこあったが、Manciniから叱られるような怠慢も見えるのは、歳の所為で致し方無い事なんですかね…?

・Carles Perez 6.5

素早く力強く足を振り抜く彼らしいシュートが決まっていたらヒーローになれていた。積極的にボールを貰いに降りてくる姿勢もよく、普段通り試合への準備が良く出来ていた。早く報われて欲しいなと思う。

・Mayoral 6.0

試合時間的には採点不可に近いが、完全なDzekoとの2Topではなくシャドー的な動きを求められており、期待の高さとその伸びしろ。またその愚直に胸を打たれたのでとりあえず及第点とした。

・Paulo Fonseca 5.5

相手の退場があったとは言え修正を施してきた点と、一応同点に追いついた点は評価したいが、ホームでのこの試合を及第点としてしまうと我々はいつになっても上位陣に勝てないので、辛めに付けさせて頂いた。あと、やはり交代枠はもう少し早く、そしてもう少し多く使っても良いのでは…?

“試合に対しての良い意図はあったように見えるが、特に前半戦を見ると、リーグ戦を放棄たかの様な悲壮感溢れた試合内容に見えてしまう。威厳を保つ為に同点ゴールを決めることは出来た。残るはマンチェスター・ユナイテッドだけだ。挨拶に行く為のお散歩に行くのではないのだ。それは彼にとっての切り札であり、、最後の手札なのだ。” (by Il Messaggerro)

総評

確かにCristanteが試合後のインタビューで語っていた通り、「最終的には勝てたかも知れなかった」試合ではあったのだが知れないが、どちらかと言うと「いつ0-2にされてもおかしくなかった」試合に見えた。
今節もRomaはここ数試合と同様に両WBを比較的守備的に振る舞わせる3-4-2-1の布陣から試合をスタートしたと思われる。と言うのも、Gosensが退場するまでの右サイドKarsdorpと逆サイドのCalafioriはあまりに押し込まれる展開が多く、彼ら自身も攻撃面での鋭さを魅せられる場面があまりにも少なかった為当初からの思惑通りの守備的な働きであったのかは若干意図が読めない。Atalantaは組織的な守備に難があるRomaの守備陣を崩すべく、ZapataとIlicicが2Top気味になる場面と、Zapataが1列下がってMalinovskyiとIlicicで2Top気味になる場面を混ぜ込むことで、DF陣のマークをズラす仕掛けをしてきた。実際に失点時はZapataへのマークをManciniとCristanteのどちらで持つのかが曖昧になり、両方がボールホルダーであるZapataに食いついてしまった事と、その後のIbanezの判断が若干遅れたことにより生まれた。
守備面においてもAtalantaには明確なアイデアがあり、FleulerとM.de.Roonの2人のMFにRomaの攻撃の芽を摘むことを任せ、夫々にVillar- Pellegrini間とVeretout- Mkhitaryan間のパスを通させない様にしていた。これは中盤以降、つまりファイナルサードでの大きなサイドチェンジを行わないローマの主な攻撃ルートがこれらの経路を辿って最終的にDzekoに至ることに目を付けた為であろう。ただFleulerとM.de.Roonは夫々に目的へのアプローチは大きく異なり、FleulerはVillarを、M.de.RoonはMkhitaryanを攻撃時・守備時を問わず徹底的にマークしてきた。VillarとMkhitaryanが今節思ったような働きが出来なかったのと、逆にVeretoutとPellegriniが比較的自由に動けたのはここに理由があると思われる。
HTにRomaはCristanteを1列上げ、両WBを1列下げることで、3-4-2-1から4-3-2-1への変更を試み、更にはGosensの退場により一転数的優位に立ったRomaは同点に追いつくことに成功した。この変更的中の背景には前述のAtalantaの守り方に理由があり、Villar- Pellegrini間とVeretout- Mkhitaryan間の守備と、そこを断ち切りサイドに追いやった後の守備に頭があったAtalantaにとって、VillarとVeretoutの間に入る形となったCristanteへの処理ルートは決め切れておらず、Cristanteには強いマークが付かなかった為、彼はドリブルでエリア前まで持ち上がり最後は自分でミドルシュートを決めるに至った。ここから勝ち切れれば良かったのだが、当然数的不利でアウェーのAtalantaは丁寧にゲームクローズに向かい、Romaは今節もまた価値を逃してしまった。
全員の目標であるCL圏内に向けた国内のレースが完全にライバルチーム頼りとなってしまい、同時にFonsecaの自動契約延長が遠のいたことで、メディアの試合に関する注目度も既に若干弱まってきている。CLを自力で勝ちうる方法がELでの勝ち進み以外にない中でのリーグ戦なので悲しい事だが致し方無い。


採点者:くわしん

小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はジェコ。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。

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