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・Mirante 5.5
ボール回し含めて全体的に及第点。ロナウドによる2失点は仕方ないレベルだけど、あれを止めるキーパーはどこかにいるだろうとも思う。
・Mancini 6.5
主にロナウドとマッチアップして十分に対応していたと言える。
・Ibañez 6.5
ゴール前のクリーナー。ユーヴェのエリア内の決定機を、1.5歩踏み出してことごとく止めていた。
・Kumbulla 6.5
ほとんどの場面でクルゼフスキをゲームから退場させていた。3000万ユーロを超える移籍金に見合うかはまだ注視する必要はあるけれど、現時点でローマのバックにふさわしい、いやそれ以上の逸材であることは確認できた。
・Veretout 7
2点取ったロナウドはスーパーだけど、うちのアイスマンはドッピエッタ+50mダッシュ100本やってたんで……ドモ……。
・Pellegrini 5.5
ディフェンス意識が高く2列目よりも適正を感じた。一方、疲れた後半は消えてしまった印象。
・Spinazzola 6.5
前節に引き続きキレッキレだったけれど、その好調さに引きずられてセルフィッシュな判断も散見された。
・Santon 6.5
このゲームの主戦場はこちらから見て左サイドだったけれど、右サイドを落ち着かせるに一役買っていたし、マンチーニと共にロナウドをよく見ていた。
・Pedro 6.5
前節に引き続いて真のワールドクラスの姿を見ている。
・Mkhitaryan 6
相変わらずショートカウンターの鬼でした。が、重要な場面でパスのタッチが合わなかったりトラップが大きくなっていたのは残念。
・Dzeko 6.5
決定機を2回外したけれど、そもそもジェコがいなかったらすべての得点機は存在しなかった。1得点なら7.5,2得点なら8だったからこの採点で。だいたい残ってくれただけでありがとうなのである!
・Diawara (⇔ Pellegrini) 6.5
フォンセカ監督の指示だろうけど、どこまでもどこまでもボールをチェイスして悪い流れを引き戻した。もう少し早い出場だったら……と悔やまれる。
・Bruno Peres(⇔ Santon) 5
ビッグクラブ相手に通用していない。
・Fonseca 6
ユーヴェをよく対策したことは大いに評価し+1、チキンハートな交代策で-1でこの評価です。
総評
一言で言うと勝てたよなーーーー!!!!という気持ちです。
ユーヴェをここまで追い詰めたのはルーキー・ピルロとの監督としての力量の差でしょう。モラタとロナウドを一緒に出したい、クルゼフスキは右に置きたい、じゃあクアドラードは左で行けるっしょ!……と思ったかどうかは分からないけれど、ピルロの俺ウイイレ的な稚拙な戦術にローマはだいぶ助けられていた、と思います。
ユーヴェは明らかにラビオがキーマンでした。そのラビオ(とマッケニー)を抑えユーヴェの前線とバックラインを分断して、しかもラビオを退場までさせたのに、そこからビビったのが本当にもったいなかった。失点の瞬間にローマのラインをググッと下げさせたのは、ロナウドというたったひとりの男。絶対にゴールするという気迫がローマ守備陣を一斉に押し下げたように見えました。1失点目のPK献上もロナウドのドリブルだったし、ローマvsロナウドがドローという試合の印象ですね。
ゲームをコントロールしたという意味ではフォンセカ監督を評価したいけれど、交代策があまりにも消極的だった。「ジェコ、ムヒタリアン、ペドロの3人が良かったから変えなかった。それだけだ」とのことだけれど、交代策は監督からの強いメッセージにもなったはず。例えばクライファートを入れていたら「前からチェイスを続けろ」、カルレス・ペレスなら「もう一点狙いにいけ」というメッセージになったかも知れない。それがサントン→ブルーノ・ペレスになると、どんなメッセージか全然分からない。そもそもロナウドとマッチアップ出来ていたサントンを下げたこと自体が悪手でしかなかった。
ユーヴェ相手にゲームの主導権を得た手腕とマイナス効果をもたらす交代策の両方を内包したフォンセカ監督を、皆さんはどう評価しますか?
文・構成:モッシュ
コメント
モッシュさん
総評に激しく同意ですね。一人少ないユーベ、千載一遇の機会で負けのリスクを意識してかの消極的な交代策、右ウイングバックにクライファート入れるくらいの劇薬仕込んでくれれば、引き分けでも悔い無しですが。。
ビッグマッチで勝てないフォンセカの限界見た気がしてなりません。。
おっしゃるとおりビッグマッチで勝ててないんですよね。(前任のEDFよりはまだマシなんですが、、、)
いくらグッドゲームをしていても、勝ち点差を一気に埋められる直接対決に勝てないと、上位進出難しいですよね。