いよいよ今夜、運命のUECL準決勝です。「私たちは4人だけで小さな車に乗ってここにきた」とは、モウリーニョ監督の就任当時の言葉。そんな彼もトリゴリアをベスパで移動するようになり、今ではその影響力は計り知れない。思えば、ぼくが昨年夏にyoutubeを始めたのも、モウリーニョのような名将のプレシーズンマッチやカンファレンスを記録したいという気持ちでした。思えばこれがカリスマなのかもしれない。明日は世界中のロマニスタ全員でレスターと戦いたいですね。
10年前なら日本で応援している声はピンポイントではローマまで届きませんでしたが、今では違います。ぼくの働くサッカークラブにも南米やヨーロッパにファンがいますが、その動向をクラブはチェックしています。つまり、SNSを通じて世界中のファンのニーズ、気持ちをマーケターや広報が把握しているわけです。なので、日本だからでは声が届かないという事はこの時代ないと思っています。だからぼくは今夜、ローマと共に戦いたいのです。
ということで、決戦を迎えたローマ、モウリーニョ監督の前日会見をお届けします。
レスターシティはカンファレンスリーグに焦点を当てて、リーグ戦では多くの選手を休ませています。その影響は明日どの程度あるとお考えでしょうか?
モウリーニョ監督「なにもない事を願うね。しかし、あなたの分析は妥当だ。私もかつて同じような状況になったことがあるからな。リーグで目標を失えば、自然とヨーロッパの大会が重要になってくる。カンファレンスリーグが彼らの大会ではなくとも、大会制覇は来季ヨーロッパリーグで戦う方法でもある。だからレスターがリーグを捨ててここにフォーカスするのは合理的な判断だ。一方で私たちはカンピオナートでもヨーロッパリーグの可能性を残している。そのチャンスを無駄にできないし、やれることはすべてやる。明日は選手のモチベーションを上げて、それが勝利につながればと思っている」
ミキタリアンを失いましたが代役を誰にするのでしょうか?
モウリーニョ監督「ミキのような選手は2人といない。それが可能なのは、すべてのポジションに2人のトッププレーヤーを持てるクラブだけ。パーフェクトなローテーションが可能なチームだけだ。多くのチームは特定の選手を欠いて苦戦することになる。ミキの代役は存在しない。だから他の選手で穴埋めはできないな。違う選手で同じ目標を目指すことになるだろう。私たちは明日で14試合目を迎える…この言葉は言い飽きない。私たちはトルコのプレーオフからこの旅を始め、先週は英国までやってきたんだ。幾度となく、木曜日と日曜日の試合を繰り返した。たしかにそんな過密日程じゃ困難や問題も多々あったさ。…でも私たちは今ここにいる。それもチームとしてだ。あなたの言うようにミキタリアンはいない。でも他の選手はいる。ローマはチームとして、決勝へ行くために戦うだろう」
明日は7万人のオリンピコです。お気持ちは?
モウリーニョ監督「私たちローマとロマニスタの間に絆が生まれたことは間違いない。10ヶ月、良いときも悪いときも過ごしてきたんだからな。覚えていることも忘れていることも含めて、いつもシンパシーを感じながら一緒に過ごしたんだ。明日はカンファレンス、来週末のヴェネツィアはカンピオナート最後のホームゲームだ。結果に左右されずに築き上げられたこの私たちの絆を正しい方法で祝うならば、それは今シーズンを最高の形で締めくくることになる。みなさんには、私たちがファンのためにプレーしているのだと知ってほしい。明日はティフォージが一緒に戦ってくれるたらとても嬉しい。つまり、スタジアムとは単に試合を観に行くこともできるし、共に戦うために集まることもできる。明日7万人集まっても、彼らが試合を観ているだけならあまり意味はない。しかし、彼らが一緒に戦ってくれるならまた別の話だ。選手やティフォージに求めているのはみんなにプレーのために来て欲しいということだ」
あなたはカンファレンスリーグタイトルにどのくらい飢えているのでしょうか?
モウリーニョ監督「どの試合も同じだ。いつも話している事だが、私にとって勝つべき試合はひとつしかない。それは常に次の試合だ。次の試合だけ、私はいつだってまだ勝利していないのさ。だから、私は次の試合には絶対に勝利したい。それが準決勝ならなおさらだ。準決勝に勝てば決勝を指揮する権利が与えられるんだからな…まあ、決勝戦の前に解雇されなければの話だが!レスターはヨーロッパリーグからやってきたから、また違う気持ちだろうが、私たちはトラブゾンスポルとの戦いからずっとこの大会を戦い抜き、14試合後にようやくここにたどり着いた。決勝戦にふさわしいチームとしてハイレベルのプレーで全力を尽くす必要がある」
結婚1周年おめでとうございます。
モウリーニョ監督「ん?どういう事だ?」
ローマを指揮して1年が経ちましたね。
モウリーニョ監督「オーケー、そういう意味か(笑)」
あなたを見ているとこのローマのプロジェクトを楽しんでいるように感じられます。
モウリーニョ監督「そうだね、楽しんでいる。とても楽しんでいるよ。毎日トリゴリアに通うのが楽しいんだ。それは否定できないね。私はここに来たときからプロジェクトの本質を理解していた。みんなと一緒に働くのが大好きなんだ。だが、私たちひとりひとりの仕事は本当にヘヴィだった。だから今季、何か特別なお祝いをしたい。それがトロフィーなら素敵だし、来季のヨーロッパリーグ出場権でも素晴らしい。我々は全力ですべてを出し切っているんだ。明日は重要なステップとなる。相手が良いチームであることは忘れていないが、私たちローマも良いチームなんだよ」
<了>
コメント
モウリーニョ監督ヘルメットしてないですけど大丈夫なんですか??
あさん
トリゴリア敷地内のみの運転ですね。
監督と同じVespa-50 Specialに乗りたくなってGoobikeを見たら、、、ちょっといい中型の中古を買える値段で流通してるんですね。
フロントも最新型ではなく名前にちなんだ往年の名モデルを提供するあたり、ローマの雰囲気が出てますね。(ユーヴェならステランティスグループのニューモデルでしょう)
ディーニュとマイコンさん
なかなかに気の利いたプレゼントですよね。ヴェスパ50は、10年以上前に生産が終わっていて、現在ではパテントをインドの会社が買って、インドヴェスパがあったと記憶しています。
ちなみに現在監督はそのヴェスパに乗ってなさそうです。