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【インテル移籍目前】ジェコ、さよならは突然に

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対岸の火事だと思っていたのがインテルのルカク放出。チェルシーがルカクを獲得するらしいと報じられたのが今月6日頃。インテルの空中分解の可能性は、昨シーズン冬からヨーロッパで財務諸表に基づいた経済レポートなどが出回っていて、その頃から一部有識者の間で指摘され始めていた。親会社である蘇寧グループが所有する江蘇足球倶楽部が中国リーグを退会、活動休止したのが2月。翌月3月には、自社株16%を江蘇省政府傘下の国有ファンドに売却した。ただ、その後の動きはロマニスタである自分の関知するところではなく、スクデットも獲得したし、ハキミ売却したけと、ローマと違って残りのメンバーでも十分タイトル狙えそうだなーという凡な感想を持っていたが、その裏で英国の潤沢な資金力を持つクラブが野心を持ってイタリアを侵略してきたのである。俗に言うブリティッシュ・インヴェーションだ。

話をローマに戻そう。
ローマがあらゆる計画を練り直す際に、最もネックになっていたのが、ジェコの高額年俸だった。750万ユーロの年俸は、クラブの財政をダイレクトに圧迫はしないものの、度々経費削減の対象とされてきた。しかし、その都度ジェコはプレーやキャプテンシー(あまりそれはぼくには伝わってはこなかったが)で自身の価値を証明してきた。出費はかさむが、本気のジェコは今でも規格外だ。しかし、この夏ローマは売却を容認した。正確に言えば今年の冬のメルカートで、適切なオファーがあれば移籍を認めるという約束がかわされていた。しかし、なかなか理想の買い手が見つからないことから、最近では本人もモチベーションをローマ一本に切り替えたように見えた。ジェコのプレースタイルは、モウリーニョのサッカーには全く適していない。それでもジェコは、齢35で新たなスタイルを習得しようとしているようにも見受けられた。つまり、マジョラル、ショムロドフとのポジション争いに勝利するつもりだったのだ。

同時に、ぼくがこれまでジェコに対して、限定ユニフォームを買うほど好きでありながら、キャプテンシー、求心力を感じなかったのは、彼が発奮するのは、常に自身のポジションを守ろうとするときだけであることを、心のどこかで理解していたからなのだろう。ジェコは、誰よりも早くトリゴリアに来て、誰よりも遅くトリゴリアを去る。それが結果的に周囲の規範とはなってはいたが、それは自身のエースという立ち位置を守るためであり、その哲学は常に自分ファーストの独善的なものだ。

もちろん、ローマも、我々ロマニスタも、選手のキャリア、人生を保証できない。だからジェコが自身のキャリアを考え、守ることは彼と彼の家族のために当然であり、メルカート毎に移籍先を検討することは当然の権利ではある。しかし、だからこそ、ここローマでは、そういった将来よりもローマであることを優先する選手が強く支持され愛される。

18-19シーズンの最終節、ローマはチャンピオンズリーグ出場を賭けてパルマと戦った。得失点からはほとんど不可能なミッションではあったがチームは最大の集中力を見せた。しかし、62分にシックとの交代を告げられたジェコはゆっくりピッチサイドに歩いていく。「これでここともオサラバだからな」その無言のメッセージはスタジアムのブーイングとなった。サッカーは、10秒あれば1ゴール決まる競技だ。ジェコがゆっくりピッチを去る間、ローマは得点機会を失っていた。そのジェコの背中を急かすように両手で押し出したのがロレンツォ・ペッレグリーニだった。誰かは自分の仕事はもう終わったと思い、もうひとりはクラブの勝利を願う、同じ瞬間にまるで違う考え方でプレーする選手が同じユニフォームを着ていることに驚いた瞬間だった。

ジェコのそういった態度が、これまで多くの論争を生んできたことは間違いない。しかし、前述の通り、ジェコはモウリーニョのサッカーに適応するために、気合を入れ直しているのも伝わってきていた。それがここにきて急転直下のインテル移籍話である。昨日8月8日の現地時間の昼過ぎに、ジャンルカ・ディマルツィオの投稿で、インテルがジェコに2年契約を用意していることが判明した。もう少し時系列を追って書いていこう(現地時間)

8:00
ジャーナリスト、ニコロ・スキーラがジェコの移籍の可能性について報道した。ベンフィカのストライカー、ハリス・セフェロヴィッチが彼の代理人からローマへの関心があると事がその発端である。すでにジェコの代理人アレッサンドロ・ルッチはインテルとの2年契約をまとめており、あとはローマからの移籍許可をもらうだけの状態になった。

この報道の11時間前におこなわれたベティス戦の前に、チアゴ・ピントGMとモウリーニョは30分にも及ぶ話し合いをしている。モウリーニョはジェコに売却に猛反対していた。

15:00
ローマは本格的に新しいストライカーを探し始めた。具体的な名前として、アレクサンドル・ラカゼット(アーセナル)、マウロ・イカルディ(PSG)、ジャンルカ・スカマッカ(サッスオーロ)、しかしラカゼットは、グラニト・ジャカの移籍の件で関係が悪化したアーセナルの選手であり、また本人が(移籍するのであれば)チャンピオンズリーグでプレーするクラブを希望することから可能性は限りなく低い。

17:00
インテル行きをジェコが了承したというニュース。そして、トリノのベロッティ、PSGのイカルディ、フィオレンティーナのヴラホヴィッチは移籍金額が高く手が届かない。でありながら、タミー・エイブラハム(チェルシー)はローマのメインターゲットになると思われている。チェルシーのメルカート事情は全く知らないが、ルカクが来ればアブラハムにポジションはないということなのだろうか。

19:20
翌9日にルカクがチェルシーのメディカルチェックを受けるという情報。これに伴い、ネラッズーリは10日までにジェコとの契約をまとめ、シモーネ・インザーギにプレゼントを届けたい。

19:35
ジェコとインテルが600万ユーロの2年契約+ボーナスで全面合意に至り、ローマも移籍許可を出したと報じられた。

23:00
チアゴ・ピントとモウリーニョは、ローマの新しいストライカーとして、タミー・エイブラハム(チェルシー)とアレクサンダル・イサック(ソシエダ)に候補を絞った。エイブラハムは4000万ユーロを超える取引となる為に、明らかにローマの予算を超えており、実はかなり危険なパニックバイの可能性がある。つまり、モウリーニョが記者会見で語っていた『継続可能なプロジェクト』の観点からは外れている。しかし、ローマはチェルシーとの話し合いを開始した。同様にイサックも同じくらいのコストが予想される。

最後に他の状況を伝えて終わろう。
イカルディはパリに留まりたいと考えている為にもうすでに話し合う余地はない。トリノのベロッティに関しても、カイロ会長がローマ売却を渋っていることだけでなく、モウリーニョ監督が自身のローマには合わないと結論付けてリンクを外した。長らくゼニトのアズムン、ライプツィヒのセルロート獲りの噂も出ていたが、彼らの代わりにショムロドフを獲得したので、ふたりともリストから消えている。


サッカーメディアは、ルカクが移籍するとアタランタからサパタいなくなりますねー的な話ばっかだけどもよー、ローマも煽り食らうんだわ。ということでギャンギャンな夜を過ごしている如月です。しかも、ここまでチーム作ってきて、ですよ?この夏、モウリーニョの希望(としか思えない)異例のテストマッチラッシュでチームを仕上げにかかっていたつもりが、なぜか試合を重ねる毎に守備のバタバタ感、そして義務的な失点と、モウリーニョにも手に負えないんじゃないの?という不安要素が見えてきた。ジェコにはこれまでマジ感謝。凄い選手、好き、ワールドクラスの選手だとは思う。でも、今は彼について語る時間ではない。ローマをどうするか、である。主軸が定まらない状態で何度テストしても、チームは完成しないわけなので、できるだけ早めに新しいセンターフォワードを連れてきて頂きたい。確かまたさらにテストマッチ増えたよね?(確か)

このタイミングでマティアス・ヴィニャの獲得が発表されたが、オリンピック中の大島優子の結婚くらいそのお祝いムードは薄らいでいる。今季はショムロドフのユニフォームを買おう。

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