ラ・リーガ得点王、アルテム・ドフビクのローマ移籍が目前だ。アトレティコ・マドリーもドフビク獲りに乗り出していたが、マドリッドのビッグクラブが獲得レースから一歩後退した理由をウクライナ人ジャーナリスト、ツィハニク氏が語っている。
当初の報道通り、アトレティコとジローナFCは3000万ユーロ+ボーナスで合意に達していた。そして、選手とも基本合意に至った。しかし、契約直前でアトレティコは契約内容の変更を求めた。この変更内容はクラブへのインセンティブが増え、選手の利益が減る内容だった。さらには選手本人はそのことを聞かされておらず、また変更はサインをする数時間前に行われた。
さらには、アトレティコは怪我のリスクを回避するために、ジローナFCのトレーニングに合流しないようにドフビクに通告していた。当初、選手はセッションを休んでいたが、前述のような契約変更を知ったドフビクは、状況が変わる可能性を視野に入れてトレーニングに復帰した。これはジローナFCの親会社であるシティフットボールグループの怒りを買った。
ここで動いたのがローマだ。ドフビクの移籍交渉が不安定であることを知ったデ・ロッシ監督はすぐに選手に連絡をした。電話で監督は、ローマでシステムの中心になること、そして、アトレティコと同等の契約上の待遇を保証した。
アトレティコのシメオネ監督がドフビクにメールをしたのは、デ・ロッシ監督がウクライナ人ストライカーを口説いた後で、その時すでに選手本人の心はローマ移籍に向かっていた。
さてここからは昨日の移籍交渉の動きを時系列で追っていきたい。
14:20
移籍専門記者ファブリッィオ・ロマーノによると、現在ローマとジローナFCの交渉は続いており、金額はボーナス込み3500万ユーロとのこと。
16:45
すでにローマは選手との個人合意に達しており、所属クラブに対して3000万ユーロ+ボーナス500万ユーロでオファーを出した。あとは先方からの答えを待つだけの状況。もしも、ジローナFCが首を縦に振らなければ、ローマはこの金額をアトレティコと同じ3200万ユーロ+ボーナス600万ユーロまで引き上げる準備ができている。
23:14
Sky Sportマンダンテ記者によると、両クラブ間で金額の開きが埋められない状況で、ローマが移籍金引き上げを視野に交渉を開始すると報道。この移籍で唯一ポジティブなのものは、選手本人がローマ移籍を切望しているということだ。
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