Wolfsberger AC | Thursday, 3. October 2019 17:55 Clock |
AS Roma |
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1:1
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goals | |
0 : 1 | Leonardo Spinazzola 27. / header |
1 : 1 | Michael Liendl 52. / left-footed shot (Romano Schmid) |
先制して追い付かれる毎度のパターンではあるものの、これまでのリーグ戦の反省は活かされていたし、そこに出場機会の少ない選手たちの高いモチベーションが加わり、充分に敵地でも戦えてはいた。しかし、個人的にはここ数シーズンで最悪の内容と失点だったと思う。
このチームにはディフランチェスコ監督の良い部分がローマらしさとして残っている。それを壊して建て直すのか、上手くリノベーションするのかという選択肢でローマは夏に後者を選んだ。つまり、ディフランチェスコメソッドのより源流に近い人物を求めた結果のフォンセカ監督だったはず。でありながら、この数シーズンで選手たちに根付いていたはずのローマ主義──ロマニスマモは損なわれていた。
という概念的な話はまあいいとして、ここまで問題だった中盤の遅攻はそれなりに改善されていた。粘り強くホームチームの猛攻をしのいでスピナッツォーラのヘッダーで先制した後、ローマは個の力の差を存分に見せつけた。これは今後も続けたい。しかし、アタッキングサードから先に策と芸が欠けていた。
失点シーンはほとんど地獄。
その直前にミランテのスーパーセーブがあったので観ているこちらもすっかり脅威は去ったような気持ちになっていた。この失点の責任の重さを最も感じたキャプテンマークを巻いたセンターバックは、1人左サイドを深く進行してクロスを上げた。これは相当なレアシーンだろう。
ただ、ローマは自滅したのではなく、ヴォルフスベルガーが良かったのだとお伝えしたい。彼らは縦のパスでディフェンダーを釣り出してはギャップを作ろうとしていた。なぜこれが出来たのかというと、ローマがコンパクトさを欠き、サイドハーフがプレッシングしないからである。
この戦い方は、サイドのスピードと突破力にオフェンスをステ振りをした鼻息の荒いチームを攻略する最適解と言える。
フォンセカ監督は前日会見でヴォルフスベルガーのサッカーを「リアクティヴ」と形容したがそんなことはない。リヴァプール戦のザルツブルク同様に「プロアクティヴ」なチームだった。以下、試合後のフォンセカ監督。
──ヴォルフスベルガーはハイプレスで戦いを挑んできた。これは今日のゲームの重要な特徴と言える。
フォンセカ「ある局面においてプレッシングをかわすのは難しかった。敵陣までは簡単にボールを運べたとは思うが、アタッキングサードで間違った選択をしてしまった」
──今日の選手たちにはより多くを期待していたか?
フォンセカ「彼らの姿勢は良かった。いくつかの局面で相互理解が欠けていた。今夜初めてプレーして選手たちには満足している」
──ローマは技術的に高いレベルでプレーしているのになぜ特定のパスやボールコントロールにミスがあるのか?それは技術的なものか、それとも戦術に問題があるのか?
フォンセカ「両方だ。もっと速くボールを動かさねばならなかったが、それに必要な(フィニッシャーとの)パスコースを作ることができなかった」
──ターンオーバーで記述的な継続性を失うか?
フォンセカ「事実を言えば選択肢がなかった。多くの選手が疲労している。次の日曜日にもすぐに試合がある」
コメント
後半のスピナッツォーラが酷すぎて左サイド死んでましたね。
また、トップ下のパー様も同じくらい酷かった。
うてませんさん
この試合で個人的な見所としては、サントンがむちゃくちゃ頑張ってたということです。この人って良し悪しはともかくプレーがエレガントなんですよね。
スピナッツォーラほ猪突猛進過ぎました。
守備面では相手のパスミスの多さに救われた試合だなぁと感じた内容でした。攻撃面ではカリニッチと中盤の距離感がもっとマシになれば得点できたシーンがいくつかあったようにも思います。
動物園さん
カリニッチに何をさせたいのか時間が経つごとに不透明になってしまったのは悔やまれます。早くローマはこれ!という攻撃の形を作って欲しいですね。