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A・デ・ロッシ監督「自分の街のクラブの為、自分の心のクラブの為に働けるのは名誉」

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ローマレジェンド、ダニエレ・デ・ロッシのお父さん、アルベルト・デ・ロッシは、2004年にプリマヴェーラの監督に内部昇格した後、現在までに3度のスクデットとコッパ・イタリアとスーペル・コッパをそれぞれ2度獲得した名将です。そんなパパデ・ロッシも今月で63歳。しかし、クラブはこの度1年間の契約延長を発表しています。彼はプリマヴェーラでタイトルを目指すと同時に、優れた人材をトップチームに送る重要な仕事をしています。自身の仕事、使命について、このように話しています。


デ・ロッシ監督「私たちは何よりもまず教育者です。プロになる前の子供たちを育成することが仕事だと考えています」

ミステル、もう1年ローマと契約を結びましたが今のお気持ちは?

デ・ロッシ監督「私はこの仕事が大好きで、未だに無限の情熱を持って働いています。自分の街のクラブ、自分の心のクラブの為にこの仕事を続ける事に特別な名誉を感じでいるのです。何よりも先ず、トップチームに最高の状態で選手を用意する義務があると思っています。もちろん大きな責任を伴いますけどね」

『準備』それがこの仕事のキーワードです。

デ・ロッシ監督「それこそが、この仕事の主な目的だからです。私たちはできる限り子供たちを助け、彼らをプロレベルに引き上げなければいけません。『準備』には、技術的なものと、教育的なものがあります。とてもリスクの伴う仕事で、例えば、更なる成長の為にまだ準備の不完全な子供をトップチームに送ることもあります。真に学ぶ機会を与えるためです。昨シーズンはみなさんご存知ですが、多くの子供たちがトップチームに入り、カンピオナートとヨーロッパリーグのスタメンとして活躍しました」

ダルボエやカラフィオーリですね。

デ・ロッシ監督「そうです。彼らは良い例ですね。私たちは若者がトップチームに昇格する道を毎シーズン改善していきます」

ローマは常に下部組織に素晴らしい伝統を持ち、独自の構造に投資し続けています。コーチとして、このインフラストラクチャーの変化をどのように見てきましたか?また、ユース監督、教育者の役割はどのように変化したのでしょうか?

デ・ロッシ監督「あくまで重要なのはトップチームです。トリゴリアの内部構造やトレーニング方法は時代とともに変化してきました。現在の私たちは、最先端の技術を持っています。しかし、技術だけではなく、一流の人材も揃っているのです。スタッフは以前の3倍に増え、24時間体制で選手をサポート、フォローしています」

もう少しお聞かせ頂けますか?

デ・ロッシ監督「私たちの仕事は、トレーニングや公式戦だけではなく、すべてに関与します。栄養士がいて、学校で少年たちをフォローして、ロックダウン(注:プリマ中断期間という意味か?)の間も、クラブが用意してくれたデジタルプラットフォームを使って3カ月間の管理を行いました。私たちは、社会的にも若い彼らたちに寄り添っていかなければなりません。決してその手を緩めてはいけないのです」

クラブは、下部組織の責任者にヴィンチェンツォ・ヴェルジーネを迎えました。組織としてより充実しました。

デ・ロッシ監督「ヴィンチェンツォとは昔からの知り合いですが、彼はこの分野のエキスパートであり、また経験豊富な人物です。我々全員にとってプラスアルファの存在となるはずです。私たちは素晴らしい仕事をすると思っていますし、すでに素晴らしいリレーションがありますね」

トップチームの監督も変わりました。ジョゼ・モウリーニョ監督との印象は?

デ・ロッシ監督 「それぞれが現在取り組むべきタスクがあるので、まだ監督とはお話できていません。ですが、プリマベーラとして我々は、トップチームとその監督に完全に尽くしています。彼がローマに来てくれたことをとても嬉しく思っていますよ。 ワールドクラスの監督の到着は、選手だけでなく、クラブの全員にとって大きな刺激ですから」

新しいシーズンに感じるモチベーションはどのようなものなのでしょうか?

デ・ロッシ「情熱。 それがすべてを動かしています」

そして、その目標は常にローマの未来です。

デ・ロッシ監督「その通り。シニアのサッカーとは異なり、私たちには落ち着いて仕事をする時間が与えられています。数試合負けたからといって酷い批判を浴びる事もない。大切なのは主目的を見失わない事です。私たちの主目的とは、正しい価値観を持ち、クラブの財産となる選手を育てる事です。そう、私たちローマの未来のためにね」

〈了〉

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