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【ナポリ戦前日会見】モウリーニョ監督「ザニオーロが移籍できないのは残念だ」

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ナポリ戦前日会見はもちろんというか、当然というべきか、退屈極まりないザニオーロの移籍話から始まった。もしも心のクラブでプレーするのが結婚に例えられるのであれば、実生活で離婚したことのあるザニオーロならば判るだろう。一度生まれた亀裂を元に戻すには、双方の大きな努力がいるのだと。

ミランが市場よりもはるかに下回る条件で移籍交渉を行い、プレミアで降格圏に沈むボーンマスが大金を積もうとしたこのいびつな交渉をまとめるには、どうやらもう時間は残されていないようだ。


ザニオーロはこの冬のメルカートを賑わせました。監督はこれから彼をどのように管理しますか?また彼に対してクラブは何かしらの懲戒処分が下される可能性はありますか?

モウリーニョ監督「答えられない。ただ、残念ながら私がスペツィア戦の後で話したことが実現しそうだ」
※試合後のインタビューでザニオーロは残るだろうと話をした。

なぜ残念なのでしょうか?

モウリーニョ監督「なぜなら、この選手は1か月毎日「移籍したい」と言い続けてきたからだ。例えばだな、スペツィア戦の後、私は月曜日にチームに休暇を与えて、火曜日をリカバリーセッションにした。私たちは選手たちに火曜日のセッションは任意で良いと伝えた。だが火曜日、ラ・スペツィアでベンチ入りした選手は全員トリゴリアに来た。無論出場した選手もだ。私は彼らをジムやプールで見たよ。監督として望むのは、クラブとチームメイトと価値観を共有できるそういったチームプレイヤーだ。ベンチに入った選手たちも「今はプレーできないけど、いつかはチームに必要とされるだろう」と思っているはずだ。それが監督が選手に求めることなんだ。だから、選手から「ローマでプレーしたくない。ローマのユニフォームを着たくない。プレーをしたくない。チームメイトとトレーニングしたくない」と言われたら、そこまで出ていきたい選手が出ていけないのなら『残念』と言うより他にない。理想はザニオーロが幸せになり、他の人たちも幸せになることだが、残念ながらそうはならないだろう。ただし、詳細を知りたければ、それは私に訊くことではない。なぜならば、私がここにいるのは試合のためであり、監督として、クラブとロマニスタのために戦いたいという選手たちのためにここにいるのだからな。だからニコロ・ザニオーロの話はもうしたくない」

明日のナポリ戦の展望は?

モウリーニョ監督「誤解されないことを願うが、ナポリにはスクデットおめでとうと言いたい。それは彼らのものであり、彼らが今季それを勝ち取るのであれば、十分値するものだろう。素晴らしい監督がいて、素晴らしい選手がいて、夏に良い補強をして、すべてが見事に連携した。2位に12ポイント差で、タイトルを狙うインテルには13ポイント差をつけている。この差は大きい。しかし私たちは明日、彼らのスクデットを確定させるために行くのではない。勝つために戦う。自分たちのプレーをするために敵地に行くんだ。だが、ルチアーノ・スパレッティは本当によくやっていると思う」

ザニオーロとカルスドルプがいなくなり、チームは弱体化したと考えますか?

モウリーニョ監督「オーケー、まずはあなた方にプレゼントをしようと思う。私の誕生日をみんなが祝ってくれた。家族や友人だけでなく、多くの人たちが様々形で祝ってくれたから、彼ら全員に感謝しているんだよ。本当に予想外で最高だったね。だから、これからみなさんにプレゼントを贈る。いいかね、これからナポリ戦のスターターを発表する。GKがルイ・パトリシオ、右がザレフスキ、左にスピナッツォーラ、ベンチにクンブラを置いて残り3名がセンターバック。あとはクリスタンテとマティッチがセンター、トリデンテがペッレグリーニ、ディバラ、エイブラハム、以上だ。さて、質問に答えるとだな、ショムロドフが移籍してしまうと、強い選手が一人減ってしまう。エルドルはローマでプレーするために懸命に努力をしてきた選手だが、ここまで十分な機会に恵まれていない。ジェノアでもプレー機会が限られていたから、彼にとってプレーは重要だ。しかし、チームとしては一人減って補充がなければ選択肢が減ったと言わなければならない。だがそういうものだとも理解している」

メルカートに期待していましたか?

モウリーニョ監督「いや、FFPの状況が明確になったからな。エルドルの移籍は、彼の年俸を節約するためであり、やってもやらなくても私たちの市場に何らの影響も及ぼさないものだ。これからコッパイタリアも始まり、ヨーロッパリーグも再開する。チームに問題があり、選択肢も無くなれば、さらなる困難を予想している。でもグループは素晴らしいし、ロマニスタたちはいつも応援してくれる。彼らと一緒に最後まで戦う」

カルスドルプもザニオーロと同じ状況に置かれているのでしょうか?

モウリーニョ監督「カルスドルプは彼自身が望む限りチームを外れる。いま少し怪我をしていて、問題も抱えているが、アルガルベからずっと一緒にトレーニングをしてきた。その中で誰かが彼をそそのかして、監督やクラブの悪いイメージを吹聴した。だが私たちは当然それに値しない。だから状況はカルスドルプ次第ということになる」

プレミアで下位のクラブが出したオファーをなぜイタリア王者であるミランが出せなかったのでしょうか?

モウリーニョ監督「すべてはテレビ放映権だよ。セリエBに相当するプレミアチャンピオンシップのプレーオフはウェンブリーで3位から6位でフィニッシュしたクラブで争われるのだが、ここで勝利すれば、チャンピオンズリーグ決勝よりも大きなお金が入ってくる。それが全てを物語る。つまり経済的な構造がイタリアと異なるんだよ。だからプレミアのすべてのクラブが、個々の目標を超えて、セリエAのクラブよりも裕福になる。これが事実だ」

そこからするとモウリーニョ監督の将来はプレミアにあるのでしょうか?

モウリーニョ監督「わからないね。どこかの英国の新聞がそう書いて、誰かがそれを取り上げる。モウリーニョはプレミアを望み、プレミアクラブがモウリーニョを望む・・・私にはあまり理解できない話だ。なぜならば、このジョゼ・モウリーニョは何も求めていないからだ。いつも自分の居場所でおとなしくしてきた。だが、いつかはローマを離れる日が来る。それまで一日一日を大切に過ごしたいと思っている。そして、クラブは将来について私と話したいのであれば、私はいつでもトリゴリアにいるからね。ほとんど家には帰らず、ほぼ毎日寝泊りしているこのクラブハウスに私はいる。だが、こういった話はするのが難しいよ。なぜなら寝泊りしてるのはローマのためであって、自分の将来について考えていないからだ」

話をかわすのがお上手ですね。

モウリーニョ監督「どうやらそうらしいね(笑)」

<了>

コメント

  1. iwaodappe より:

    南部の太陽のデルビル。大一番が待ち遠しい。今シーズンのハイライトかもね。

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