ロマニスタに愛された(というよりも、如月の愛した)ジェレミー・メネスは、この夏にレッジーナに電撃移籍すると、開幕から2試合2ゴールと早くも爆発の兆しを見せている。一時期はパブロ・オズヴァルドくらい堕落した私生活がゴシップ紙にすっぱ抜かれたりもしたが、あの早熟な天才も今年で33歳になり、もう一度選手としてスポットライトを浴びるためにイタリアに戻ってきた。
2011年にPSGに移籍した時、旧ローマ速報にこんなことを書いていた。
イタリアにやってきて、持ち前のドリブルは通用せずに、守備にも戻らない。指示にふてくされて歩く。途中交代に腐る。シュートに芸が無い。これじゃ観客のハートは掴めません。それでも先に書いたようにぼくにとって特別だったのは、そんなトラブルなんぞ気にならないほどただただ非凡だったから。ヨーロッパサッカーファンからすれば単なる若手選手の一人かもしれませんが、ぼくは彼が既にワールドクラスのプレーヤーであると確信しています。ゆえにフランス復帰はステップアップとはとうてい思えないのが悔しいですね。せめてつまらない選手で終わらないようにがんばれ。
如月は相当に悲しみに暮れて(最近もPSGに誰か移籍して悲しんだような・・・)、文章の端々に悔しさのにじみ出た若い文章ですね。もう一度メネスのプレーが観れるのはとても嬉しい。それ以上に、もう一度トップを目指そうという気持ちがファンとして嬉しいのです。
いったいジェレミー・メネスに何が起こったのでしょう?
メネス「3年眠っていたら、また汗をかいて必死に仕事がしたくなったのさ」
寝ていた?
メネス「そうだよ。トルコやチリでプレーしても腰を落ち着けることはできなかった。早く家族に会いたいと考えるようになってパリFCに移籍したが、そこでもっと競争力のあるリーグで戦いたいと感じるようになったんだ」
ここでもメネスのビッグマウスが・・・
メネス「ノン、事実だからね。ぼくはもう一度主人公になりたいのさ」
ロマニスタとの関係も悪化しました。
メネス「問題があったのは一部の奴らだけで、ローマそのものは美しい思い出だ」
ファンはあなたを自分勝手な選手と言いました。
メネス「それは事実じゃないね。すべての人を喜ばせることはできないんだよ、人生もサッカーもね。でも数字は嘘をつかないのさ。ぼくがこれまでのキャリアで何回アシストをしたのか、18歳の頃からのデータを見て欲しいね。じゃあね、メルシー」
<了>
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