セリエA2017-18第27節:ナポリ(A)

スポンサーリンク
SSC Napoli Saturday, 3. March 2018 AS Roma
2:4
goals
1 : 0 Lorenzo Insigne 6. / right-footed shot  (Mário Rui)
1 : 1 Cengiz Ünder 7. / left-footed shot  (Radja Nainggolan)
1 : 2 Edin Džeko 26. / header  (Alessandro Florenzi)
1 : 3 Edin Džeko 73. / left-footed shot  (Aleksandar Kolarov)
1 : 4 Diego Perotti 79. / right-footed shot
2 : 4 Dries Mertens 90. / right-footed shot  (Lorenzo Insigne)

リモート観戦会お疲れ様でした!な今回の更新。

ナポリの名誉のために書いておくと、今夜の彼らはインフルエンザから復帰したハムシクをスタートから使えなかったものの、全員が変わらない監督への信頼を持ち、ひたすらシュートを打ち続けた。その数は26本、ローマの倍以上。
試合開始1時間前に行われたラツィオ対ユヴェントスで、後半アディショナルタイムにディバラのゴールが決まり、ナポリからすればこの試合は勝つしかないという気迫に溢れていて、ピッチではローマへの恐れは一切なかった。ほぼ90分、ジャッロロッシを自陣に押し込めていたが、それでも結果は裏腹に4失点。これはナポリにとってカンピオナート初の大量失点となった。しかし、奇襲のようなカウンターアタックに隙を突かれたわけでもない。ローマとナポリは正々堂々戦った。再度言う。ナポリに悪いところはなかった。

ゆえにナポリの完敗である。

スタディオ・サンパオロの通路は狭い。対戦相手と肩が触れるほどだ。だからこそこの通路に立つナポリのスターターたちは、自分がボクシングの4回戦ボーイのように感じるのだろう。俺たちはチャンピオンじゃない、挑戦者なんだ、この圧迫した環境はそんな飢えを選手たちに与える。この狭い檻を抜けると、選手たちは開放的で大声援の降り注ぐピッチへと解き放たれる。しかし今夜、飢えていたのはローマも同じだった。
狭い入場口に並んだ2チームの選手たちに友好的な会話や激励はほとんどなかった。客席のパルテロペイは既にスクデット騒ぎ、お祭りムードだった。残りのホームゲームを観戦する事は伝説の証人になるのと同義だ。スタンド席に子供たちの姿が多く(彼らはその後泣いている姿を度々カメラに抜かれた)、サッリ監督はにこやかにディフランチェスコ監督と会話を交わしていた。そのディフランチェスコの横顔に笑顔はなかった。

primo tempo
試合はすぐに動いた。すでに両チーム共ファーストシュート打っていた6分、マリオ・ルイからの高速クロスをインシーニェが押し込んで先制。しかしローマは、1分後にはナインゴランのスルーパスに抜け出したウンデルがループシュートを決めて反発力を見せる。並走していたマリオ・ルイでボールが隠れ、GKレイナは一歩も動けなかった。

26分にローマの追加点。デ・ロッシのヒールパスを起点に細かいパスを繋ぎ続けて前線まで持ち上がると、完全にナポリはボールウォッチャーになってしまった。右に振られてからのフロレンツィのクロスは、中央で待ち構えていたアルビオルがジェコを見失って、ほとんどストレスなしのフリーヘッダーとなった。

secondo tempo
ローマは73分に突き放す。ボックス左からの対角線のパスを受けたジェコが横スライドでコースを開けてミドルレンジから左足で巻いて決めた。ダイアゴナルに進入してきたジェルソンにつられたクリバリーの今夜唯一のミスだった。そして、この失点にもマリオ・ルイは間接的に関与している。
最後は79分、コラロフのクロスボールをマリオ・ルイ(またしても!)がヒールではじき出そうとしてゴール前の開いたスペースに落としてしまう。そこをフリーで詰めたペロッティが刺した。

ジェコの2点目でナポリのトーンダウンは感じたが、事実上ここでゲームクローズ。最後はアディショナルタイムにメルテンスが技ありの一発で一矢報いた形にはなったものの、その1分後には終了の笛が鳴った。これでローマは暫定的に3位浮上。ユヴェントスが一試合未消化なので、その結果次第ではナポリは首位陥落となる。

以下如月による私的パジェッレ

Alisson 7,5
今夜のアリソンは当たっていた。いくつものゴールを無効化した。

Florenzi 7
ジェコへのクロスの素晴らしさは言うまでもないが、最も素晴らしいのはウクライナの夜を挽回する数々のパーフェクトな守備だろう。常に相手のパスに注意を払いコースを切り、インシーニェ中央に追いやった。

Manolas 6
ここ最近の失点に多く絡んでいる。今夜もインシーニェに簡単に打たせてしまった。

Fazio 7.5
監督ならこうして欲しい、チームメイトならこうして欲しい、テレビゲームならこう動かす、といった非常にインテリジェンスの高いプレーをした。開幕前はEDFのハイライン戦術に対応できないといわれていたが、今夜押し込まれた時間に度々ボールを持ち上がったのはファシオである。ヨーロッパでもトップレヴェルのプレーを見せたのではなかろうか。

Kolarov 6,5
4-3-3で同軸にペロッティがいるときのコラロフは押し込まれていても強い。多くの決定機を作り出した。

Nainggolan 6.5
ここ最近のオフェンシヴな仕事ではなく、守備的なポジションでレジスタとして機能した。

De Rossi 7
ファシオ同様パーフェクトな仕事をした。タフであり、時折エレガントでもある。もうじき引退とは思えないくらい走り続けた。

El Shaarawy s.v.

Strootman 6,5
4-2-3-1から4-3-3へ戻してもっとも大きな変化はラヴァトリーチェのプレースタイルの変化ではなかろうか。今夜の彼は間違いなく汚れたボールをきれいに洗って前線に供給していた。常に周囲にポジションを指示する姿は自信に満ち溢れていた。

Under 7
守備面での貢献を見せ始めたのは大きい。サラーの後釜がシックではなく彼だった。硬軟織り交ぜたシュートは決定的だし、アシストの意識も高い。試合前にカメラに向かってサムアップしていたがいったい誰へのメッセージだったのだろうか。

Gerson sv

Dzeko 8
強さ、俊敏さなどは決して昨シーズンのジェコに戻ったわけではないが、前線で懸命に体を張って周囲の上がりを待つチームプレーに徹していた。ドッピエッタは納得のスキル発動で、とりわけ2点目は昨年サンシーロのミラン戦以来のエースの大仕事と言える局面突破の一発だろう。

Perotti 6.5
ボールを低い位置で受けるので、なかなかドリブラーとしての仕掛けは少なかったが、しっかり守備もして、連度の高いボール回しにも参加していた。

Pellegrini s.v.

EDF 8
どちらも同じモダンサッカーのチームで、開幕当初と比較して両チームとも戦術面で洗練さが目立った。ナポリは前線からのプレッシングが組織的になっていたのは驚いた。あれをかわして前線にボールを運ぶとなるとこれはどのチームにとっても至難の業だろう。シュート数の多さに対してほとんど無駄打ちがないのも素晴らしい。それだけにローマのスタイルで獲った3点目は、まだこのチームが死んでいないとわかる素晴らしい瞬間だった。

オカルティックな話なので軽く読み飛ばして欲しいのだが、昨年EDFが着膨れするベンチコートでピッチサイドに立つようになってチームは失速していった。しかし、今夜のEDFは全身HUGO BOSSのネイヴィーのセットアップで再び自身のサッカーに戻ってきた。単なるこじつけではあるが、ぼくは彼がスーツで登場した瞬間にそれだけの理由で勝利を確信した。

2点目の後、カメラに向かってなんか怒りながら指を刺したのはこういう理由だそうです。

――今夜のローマはパーフェクトでした。あなたは周囲が間違っていると証明しました。

ジェコ「ローマは完璧じゃないけど、そう見えるならそれはそれでいい。勝てないときのぼくたちはガラクタ扱いなんだ。単純に今夜はイタリアで最高の試合をするチームに勝利できて良かったと思うね」

――いったいローマには何が起こっていたのでしょう?

ジェコ「そんなことは知らないね。過ぎ去った事など考えたくない。今夜はただ素晴らしい結果を出したとだけ言える。ぼくたち以外、誰一人それを望んではいなかったけどね。試合前、5-0でぼくたちが負けるという報道を耳にした。大敗する代わりに、まずまずのところを見せられたんじゃないかと思う」

――あなたはこのスタジアムとの相性がいいですね。過去にもドッピエッタを・・・

ジェコ「(遮って)いや、ぼくはどこで何回決めたなんて知らない。誰かがそれを教えてくれるってだけで、単にゴールを決めたことが嬉しい。得点者に名を連ねるまで時間が掛かったけどようやく戻ってきた」

――これで暫定3位です。チャンピオンズで勝ち抜けるためにも今夜のプレーをすべきでしょうか?

ジェコ「先のことなんて考えても意味がないね。まずは次の負けられない試合、トリノ戦について考えているだけ。チャンピオンズの前にまずは3ポイントを手に入れる」

――多くの批判がありました。特にどんな言葉が厳しいと感じましたか?

ジェコ「批判を無視するのは難しい。ただ、ぼくは言い訳をしない性格なので、前を向いて仕事に取り組んでいた。ひとつ言えば・・・ぼくが得点をしていないとき、おそらく(試合を観ている)みんなぼくのオフ・ザ・ボールの動きを見ていないんだと思う。でももうそんなのもうどうでもいい。今夜はゴールを決めたし、誰も望んでない勝利をローマは手にすることができたから」

<了>

コメント

  1. レントン より:

    お疲れ様でした!
    また次回楽しみにしてます。
    個人的にはラツィオとのダービーで途中から2点取って自画撮りのパフォーマンスの試合と予想してましたがおもいっきりハズレました…笑
    できれば実況と解説が日本語だったら嬉しいな〜って思いました❗️
    次回、検討してほしいです🙇‍♂️

  2. レントン より:

    お疲れ様でした!
    また次回楽しみにしてます。
    個人的にはラツィオとのダービーで途中から2点取って自画撮りのパフォーマンスの試合と予想してましたがおもいっきりハズレました…笑
    できれば実況と解説が日本語だったら嬉しいな〜って思いました❗️
    次回、検討して下さい🙇‍♂️

    • 如月/kisaragi 如月/kisaragi より:

      レントンさん
      参加ありがとうございます。
      予想はずれましたか。ぜひ次は当ててみてくださいw
      これからもよろしくおねがいします。

  3. レントン より:

    すいません重複してしまいました💦

スポンサーリンク