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アンテ・チョリッチのUSA日記 2018.7.24『グレートアメリカ』

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*この記事は2018年のもの。USツアーの模様を綴ったアンテ・チョリッチの日記です。

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ハロー、俺の人生初めてのアメリカ。
これまで来たことなかったんだ。話に聞いていただけの国を訪れるなんてとてもエキサイティングな体験だ。それもローマのメンバーとしてだからね。やっぱローマってビッグクラブなんだよなって実感してるよ。みんなと一緒にアメリカに来れて最高!チームメイト、監督、スタッフのみんなも最高!できるだけ長くこのチームにいたいんだ。

それに早く試合したい。
世界最高のクラブと戦うなんて凄いよ。トッテナム、バルセロナ、レアル・マドリー。それもローマのメンバーとして戦えて嬉しい。まだ若いし定位置争いの時間はたくさんある。出場のチャンスがあればいいな。

ローマのメンバーとして戦うってのを俺はもう体験したよ。ラティーナとアヴェッリーノとのテストマッチでね。正直俺、あれビビったんだ。プレシーズンなのに観客の多さにショック受けたよ。なんで5000人もいたんだろう。クロアチアじゃ親善試合なんか客集まらない。俺がプレーするなんて知らないくらいさ。トレ・フォンターネの公開トレーニングもビビッたね。こんなにトレーニングに集まる大勢のファンを観た事はなかった。このクラブの偉大さを知ることのできるエピソードさ。

初めて着たローマのユニフォームは部屋に飾ってあるんだ。いつかクロアチアに持ち帰るつもり。あートッテナム戦が待ちきれない!あれこれ考えただけで鳥肌が立つよ。えーとイタリア語だとpelle d’ocaって言うんだっけ?

俺はこの夏ね、プレシーズン一番最初にローマにやってきた。
ウイリアム・ビアンダも早くにここに来たからキャンプの前から一緒に調整を始めたんだ。それなのにサマーキャンプは本当にキツかったよ。なんたって凄い戦術的で緻密なんだよ。クロアチアではもっとシンプルなアプローチの指導が主流だった。でも俺にはそのキツい練習が必要だったんだ。ほんとにほんとにハードで良かった。なぜって、監督が望むレヴェルになるためにはこういった事に取り組む必要があると思うんだよ。

最初のうちはトレーニングについていくのも一苦労だった。とにかくボールスピードが速いんだから。自分で言うことじゃないけど、徐々にどうにかついていけるようになってきたと思う。俺はスピードのあるプレーのほうが好みだよ。監督は俺たちに狭いスペースでプレーして欲しいんだって。その発想は驚きだったね。

チームメイトからも多くを学んでいる。だけど、デ・ロッシ主将のパスを目の前で見ると、逆に凄すぎて参考にならないね。あれ?いつボール奪われたんだって思ってるうちに主将は決定的なパスでチャンスを作ってる。信じられないほどさ。

ジェコさんもヤバい。ジェコさんにボールを出せば鬼キープしてくれるし、前を向いてシュートも打ってくる。今日の練習なんか3分でトリプレッタだよ。そんなん普通できひんやん?でもそのプレーが俺にやる気を出させてくれるし、何かを学び、直感を与えてくれる。

最初に話したけど、俺はこの夏誰よりも早くここにやってきた。同じタイミングでウイリアム・ビアンダもローマに加入したんだ。トリゴリアでは同じ部屋になった。ウイリアムは英語を喋れないから、はじめの数日は一切口をきかなかったよ。でも3日過ぎたくらいからgoogleの翻訳機能を使って会話し始めたんだ。それからのウイリアムはいつだってHow is? How is?とWhat is? What is?さ!
だけどね、そのおかげで俺は彼を理解することができてきた。ウイリアムはブロークンだけど英語を話し始めてる。ゆっくりだけどちょっとずつ流暢になっていて、ちゃんと理解できるんだよ。

俺たちは二人ともクラブ専属の通訳、クラウディオ・ビスチェリアさんにイタリア語を教えてもらっている。俺は結構上達してるかな。思ってた以上には理解できてるし、喋るのはまだ難しいけどサッカーするのに必要な言葉ならば90%は理解できる。あと2,3ヶ月もすればペラペラだ。

俺とウイリアムはトリゴリアでも同室だし、今回のUSツアーだって同じ部屋なんだ。飛行機も隣に座ったんだよ。ウイリアムは俺の兄弟だ。母親が違うってだけで俺の本当の弟さ。そして親友なんだ。俺たちは一緒に学んで、一緒にこの冒険を続けるよ。将来のことは知らないけど、できるだけ一緒にプレーし続けることができたらいいなって思うんだ。

俺たちはトレーニングが終わって部屋に戻るとだいたいいつもFIFA(サッカーゲーム)で遊ぶんだ。これ言っていいのかわかんないけど・・・まあいいか、決まって俺が勝つよね。ウイリアムはすぐに怒るんだ。だからたまに手加減するのさ。おそらくフランスじゃFIFAってあまり遊ばれてないのかもね。でもウイリアムの英語と一緒でUSツアーの間に上手くなると思うよ!

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