Sporting Braga | Thursday, 18. February 2021 | AS Roma |
---|---|---|
0:2
|
goals | |
0 : 1 | Edin Džeko 5. (Leonardo Spinazzola) |
0 : 2 | Borja Mayoral 86. (Jordan Veretout) |
ヨーロッパリーグノックアウトラウンドの初戦は、監督の古巣ブラガのフォンセカダービーとなった。
先制は4分のローマ。ディアワラがようやく本領発揮の展開力で左サイドのスペースにシャトルを通すと、抜け出したスピナッツォーラが浅いクロスを蹴る。中央で2人のディフェンスを引き連れて飛び込んだジェコが右足で流し込んだ。
しかし、その直後にクリスタンテが負傷交代。攻められる時間が続くも、オープンゲームになると言ったフォンセカ監督の予想通りのダイナミックな展開となった。
後半、イバニェスが負傷すると、フォンセカはスピナッツォーラとカルスドルプをセンターバック、ブルーノ・ペレスとヴェレトゥをサイドバックでシステムを構築し直した。特筆すべきは、ここでも効いたのがディアワラで、4-1-3-1のレジスタポジションを見事に演じて見せたことだろう。
ローマは単純な垂直のリトリートではブロックを作らずに、アメリカンクラッカーの様にボールの動きに合わせてローテーション(この表現はヴィジャールによるもの)するが、不慣れなポジションの選手たちで、この流動を維持して、安定した試合運びをしたのは、チームの成熟度を伺い知れる。
フォンセカ監督や選手たちは、フォーメーションについてこう語っている。
「ローマはアイデンティティを変えずに選手を変える事ができる」
まさにその言葉通りのチームだった。ただ、再三ゴールに迫るもオフサイドに引っ掛かりまくり、決めてを欠く状況が最後まで続いた。このギリギリの状況を打破したマジョラルの値千金の得点には、思わずフォンセカも副監督と共に大喜び。
試合後、ブラガのカルヴァリャル監督は0-1で負ける方がよかったとコメントした。ブラガが勝ち抜けるにはオリンピコで3点差をつける必要がある。これはほとんど不可能に見えるミッションだ。しかし、オリンピコの奇跡を例に挙げるまでもなく、そのアウェイゴールに罠が潜んでいる。リターンレグもローマはクリスタンテ、イバニェスを欠く可能性がある。試合後、フォンセカ監督は、ベネヴェント戦で彼らのプレーは期待できないと語った。
敵地のフィオレンティーナ、トリノ、パルマよりも上の順位にいるベネヴェント、そして失うものがないブラガ、さらにはミランと連戦が待っている。
それはさておき、如月が選ぶハイライトはこちら。
ぜひご査収ください。
コメント