・Rui Patricio 5.5
2試合目のクリーンシート。だけどさ…って感じの内容で、なんか危なっかしさが抜けない。復調を信じているので、なんとかしてくださいませ。
・Mancini 6.6
1点目に繋がる縦のパスは素晴らしかった。もっと出来るはず。Karsdorpと右サイドをなんとか守り切ったのも評価できるか。
・Cristante 6.5
またこのポジションからのスタートか…と彼は思ってはいない気はしますがが、本当によく頑張ってくれてはいる。どうしてもエリア内での強さに物足りなさはあるが、今節に関しては何とかなった。
・N’Dicka 5.5
またプレシーズンに戻ってしまっている感が否めない。相棒となるWBがZalewskiなら少しは変わるような気もするし、特に背中を任せるのが本職CBではないCristanteというのも少し影響してそう。早く慣れて本領発揮してください。
・Karsdorp 6.5
現状右WBとしては1stチョイスだよなという印象。早めの交代でELに備えた。Dybalaとの前線での絡みも悪くないし、必死に守備に戻りしっかりと対人出来ているところも高評価。
・Bove 6.0
まだ過大評価な気はするが、今のRomaには彼の様にとにかく走る狂犬が必要だ。課題としてはやはりボールを持って前を向く機会をもっと増やして欲しい。走り続けた先に何か見つけて欲しい。
・Paredes 6.0
まだアンカーとしての守備力と攻撃への展開には物足りなさを感じるが、敢えてCristanteをそこに置いていないのだから、今後の完成系に期待して待ちます。背負っている背番号の重みは十分すぎる程に感じている筈。
・Spinazzola 6.0
今節に関してはPellegriniが左に流れる場面も多く少し低い位置でのプレーが目立った。大きなミスもないので及第点か。
・Dybala 7.0
彼が3試合連続で90分出場するという事からも、(前節と前々節はもっと早くに下げても良いと思いましたが…)この試合何としてでも勝たなくてはならなかったことが伺える。彼が得点ではなくアシストで貢献しているのは普通に良い傾向では。
“見事な2アシストと、Mourinhoへの愛情を物語るピッチ上での犠牲と質の高い仕事で、改めて宝石を見つけた。彼は別格の選手。” (by Leggo)
・Pellegrini 6.5
試合数時間前に祖母を亡くしたという難しい状況ながらゴールを届けることが出来た。何より今の複雑なチーム状況の中Capitano自ら結果で示せたのは大きい。
・Lukaku 7.0
やっぱり凄い。右足も使えるからこそフェイントが生きるし、そもそも足下にしっかりボールが収まっているのも、ちゃんと枠内に飛ばせているのも凄い。
“曖昧なゾーンに敵を置き其処をホットな場所にした、Genovaでの悪夢を自らゴールで振り払った。Pellegriniの音頭からシュートを放つが、確度のあるシュートは決め切れなかったが、その後も存在感を示した。安心のクオリティ” (by Il Romanista)
・Kristensen 6.0
「そこ！Karsdorpならもっと積極的にエリア入っているぞ？！」みたいな場面がある。ヘディングの強さはもっと活かしていきたい。
・Aouar 6.0
まだコンディション調整段階で今節は審判を倒したシーンがハイライトになってしまった。一番ELでみれたら嬉しいが。
・Azmoun 6.0
出場時間は極めて限られていたものの、存在感を示すプレーが出来ていたのは好材料。試合終盤と言う事もあり周りからのサポートが薄かったが、少しずつ馴染んでくれれば。
・Mourinho 6.5
まだチームビルディングの段階なのが良く分かる。どこまでこの形に拘り粘れるのか。そしてこの形の完成形に勝機はあるのか、正直分からないが付いていくしかない。お願いします。ミステル。
総評
「勝利は最高の処方箋」とか何とかよく耳にしますが、内容なんてさて置き、Tifosiにとっても選手にとってもこの勝利が重要であったことは試合後の各々のコメントからも見て取れる。
ホームで昇格組に2-0での勝利が以如何に当たり前の事では無いかが、今の我々にはひしひしと感じられるなかなかにタフな試合になってしまったが、一旦内容の事は少し忘れて勝利を喜びたい。そもそもお相手様は現状順位上なのですよ…。
Romaは3-5-2と3-4-3をPellegriniのポジショニングで調整するような戦い方で、若干ばかりではあるが3-4-2-1から修正を加えてこの試合に臨んだ。ここで前節Smallingに続き負傷したLlorenteの影響で人数の足りていないCBにCristanteをねじ込むことで3CBを継続したところは実にMourinhoらしい意固地な所に思える。新加入のKristensenやN’DickaそしてParedesがこれほどまでに苦労しているところを考えると、Romaの3CBとWBにアンカーを軸とした守備は意外と一朝一夕で対応できるものでは無いというか、Fonseca期からの積み重ねのある選手が慣れているだけな気もする今日この頃。ただその中でも目先の勝利ではなく、この3CBを完成させようという決断をチームでしているのだと思うので、“個人的にはとってもとっても4Backが見たい気持ち”もあるがチームを信じてみます。
現状3CBは攻守にはまっていないように見えて、昨年のSmalling不在期に近い印象を受ける。ここ数試合守備陣の崩壊が起きていることもあり、両サイドのManciniとN’dickaがどうにも後ろが気になり自信をもって前に出られていない印象。加えてアンカーのParedesが縦方向に攻撃を展開できていないのでとにかく攻撃には閉塞感がある。実際に得点は連携ではあるものの、強い個の連続であった印象が強く、逆に言うとMancini、Dybala、Pellegrini、Lukaku個々のクオリティには疑いが無いことは改めて示された。暫くはこれで何とかするしかない。
話はそれるがFrosinoneの主将Mazzitelliには個人的に結構思い入れのある選手で、自分がイタリアに住んでいた頃にRomaのPrimaveraで主将を務めることも多く、「身長もあるしスケールの大きな選手になって欲しいな」と思っていた選手の一人だった。チームを昇格に導き、やっとSerie Aの舞台でそれもCapitanoとしてプレーしている彼は、Mancini、Karsdorp、Bove、DybalaがいるRomaの中でも最もボールタッチ数の多いエリアで奮闘し素晴らしい得点機会も作っていた。これからも頑張って欲しい。
最後に一言「敵のFWがLukakuじゃなくて良かった…」
ね…？
採点者：くわしん
小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。
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