・Pau Lopez 5.5
及第点ではある。
・Mancini 6
ハードではあるがダーティではない激しい守備を敷いていた。それだけにアレックス・サンドロのマークがマンチーニだったら、という口惜しさが残る。個人的チームMVP。
・Ibañez 5.5
3センターの真ん中の役割をこなせていたと思います。特に持ち前のスピードで裏抜けをギリギリのところで防いでいた。
・Kumbulla 5.5
相手が悪かった。成長は感じる。
・Villar 6
攻守に渡って広くカバーしどこでも基点になり、エリアへの侵入も多かった。出来ることは全部やって疲労困憊。
・Veretout 5.5
こちらも動きは十分。もう少しアイディアが欲しかった。
・Karsdorp 4.5
ボールが右サイドに流れた時の、予感の消え方は異常。この位置のプレイヤーが勝負を仕掛けないとこのレベルでは不可だろう。
・Spinazzola 6
すべての攻撃を任されたが単発では無理って話だろう。
・Cristante 5
前目のポジションで広い視野からの展開は何度か見られた。決定的な仕事が欠けていたし、期待されてたであろう前線からのハードな守備も不発。せめてあのミドルさえ決まっていれば……。
・Mkhitaryan 5.5
コンディションは最高だったけれどとにかく消された。スペースがない。
・Mayoral 4.5
極狭スペースで老獪なキエッリーニとボヌッチを背負うにはまだすべてが足りなかった。
・Diawara (⇔ Villar) 5.5
ヴィジャールと比べて長距離の視野がある。もっと見たかった。
・Carlez Pèrez (⇔ Cristante) 5.5
ジェコに近い位置だと活きることが判明。
・Dzeko (⇔ Mayoral) 5.5
ユーヴェのツインタワーを背負ってプレイが出来たのはさすが。相変わらずケアレスミスが多かった。
・Bruno Peres (⇔ Karsdorp) 5
高い位置を取れるもいかんせん相手のチェイスが硬く速かった。
・Fonseca 5
悪くはない、むしろ良かったとすら思えた試合でこの結果ということがすべてなのかも知れない。
総評
個人的な決断を申し上げると、フォンセカ監督の限界が見えたとほぼ断定する結論になりました。
テンション高く入った前半はユーヴェを自陣に押し込んだ。こちらの攻撃は止むことはなかったし、モラタ&ロナウドの鋭いカウンターも最終ラインの若い3人の若者たちがギリギリのところで食い止め続けた。だからこそあの展開でロナウドの左足で失点したのは痛かったけれど、ユーヴェはあのゴールのために150億円の移籍金と年間40億円をかけているから仕方がないと割り切れる。
失点後も前半は同じような展開を続けて終了。後半はだんだんローマのソリッドさが失われ、ジェコを含めた3人交代でロープを引き戻しかけたけれど、クルゼフスキとクアドラードがピッチに入った瞬間にゲームの流れが決定的になってしまった。そしてもう1失点した段階でゲームセットとなった。
フォンセカ監督が限界だと思った理由は2つ。一つは引いて守る相手への攻撃のアイディアが相変わらず皆無なこと。スピナだけ、左サイドだけから攻撃されなかったらそりゃ対策は余裕な訳で、打開するための組織も閃きも個の力もスピードもすべてが足りなかった。もう一つは試合展開を変える手段がないこと。ここまでビッグマッチに弱いこと、どんな相手でも後半が著しく弱いことは、ゲームプランを途中で修正できない証明そのものでしょう。
これまでの3位という実績自体は立派だと思ってきましたが、監督としての今後の伸びしろのなさに絶望してしまったというのが偽らざる正直な気持ちです。アウェイのユーヴェ相手に完封負け?まあそりゃそうでしょうね、と落ち着いている自分がいたわけで、それが本当に悔しいです。
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