AS Roma | Sunday, 23. October 2022 | SSC Napoli |
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0:1
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goals | |
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0 : 1 | Victor Osimhen 80. (Matteo Politano) |
primo tempo
ナポリがオリンピコのムードに飲まれている序盤にローマはイニシアチブを握る。それをバックアップするのが観客の存在で、モウリーニョ監督の表現を借りるならば、ナポリは11人+6万人を相手にした。
しかし、得点が動かないまま前半28分に近づくころ、ナポリがボールをポゼッションし始める。ナポリはシュートに至るバリエーションこそ乏しいが直線的で速い。その攻撃に惑わされたローマは、38分にボックス内でルイ・パトリシオがエンドンベレを倒したとしてリゴーレが与えられる。しかし、これはVAR審議の後、取り消された。
secondo tempo
後半63分、ポジションを外れたミッドフィルダーのようなプレーに終始したエイブラハムに代わり、ベロッティがピッチに入る。チームが相手のプレスに気圧されて、消極的な後方へのパスを選択し始めたころ、イバニェスが得意のドリブルで持ち上がる。
この日最大の見せ場は68分、相手のパスミスを拾ったカルスドルプからのパスでバックラインを破ったザニオーロがサイドを侵攻して、マイナスの折り返しに対して詰めていたベロッティが触れていれば…というシーン。そしてそこからのナポリのカウンターも鋭かった。
しかしタフな試合を決定付けたのは80分、オシムヘンと競ったスモーリングがクリアミスからボールを持たれてそのままシュートを打たれてしまう。これがネットを揺らして追いかける展開となった。スモーリングはここまで圧巻のパフォーマンスをしていただけに、この失点は悔やまれる。
率直な感想として、エイブラハムに非難が集まりそうだが、さりげなくペッレグリーニが精彩を欠いていることも見逃してはならない。また、これだけ速い展開が80分過ぎまで続く試合で、クロスにしても、前方のパスにしても局面で判断の遅さが目立った。これはローマがボールの受け手を探す点と点のプレーに終始しているからで、一方ナポリはレーンを意識して線でプレーをしている節があった。このレーンを意識したプレーこそが、冒頭に記述したナポリの直線的で速いプレーの正体である。これはサッリのサッカーが何かしらの形でナポリのDNAに昇華したのだろう。
ひとつ擁護しておくと、バックアッパーが十分にそろわない今のチームで、万全ではないカルスドルプ、チームトレーニングに加わっていないマティッチ、前半でカードを貰ったクリスタンテ、さらには痛みを感じながらプレーしていたスピナッツォーラ、ペッレグリーニと、90分ナポリと戦うだけの力がなかったのも事実。これでリーグ連勝は3でストップ。とにかく次は勝つしかない。
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