昨日、ジョゼ・モウリーニョ監督は、ストライカーについて、ゴールの為に自分勝手なプレーをするストライカー(attaccante egoista)ではなく、ハリー・ケインのように得点しなくてもチームの為にプレーし続ける選手が好みだと語った。事実、モウリーニョのお気に入りであるクライフェルトは、得点の嗅覚もあるが、右左どちらでプレーするのも厭わず、アシストによる貢献度も高い。
現時点の移籍状況を見てみよう。2週間のオフを終えて、チアゴ・ピントGMはトリゴリアに帰ってきた。これからがメルカートの暑い夏の始まりだ。ローマが放出したい選手は以下の通り。
GK2名(オルセン、ボア)
DF4名(サントン、フロレンツィ、ファシオ、ビアンダ)
MF5名(パストーレ、エンゾンジ、チョリッチ、リカルディ、アントヌッチ)
FW3名(ウンデル、クライフェルト、カルレス・ペレス)
フロレンツィに関しては、今週PSGのディレクター、レオナルドとルッチ代理人の会談があり、ここで買い取るかハッキリする。ローマは昨シーズンにPSGと合意した移籍金1000万ユーロをディスカウントをしないと代理人に伝えている。この金額はインテル、ユヴェントスがフロレンツィを希望しても変動しない。「モウリーニョの指導を受けるのが子供の頃からの夢」と語るウンデルと監督お気に入りのクライフェルト、どちらも非売品ではなくメルカートのショーケースに並べられている。またこれまで移籍難易度の高かったパストーレだが、本人が古巣タジェレス復帰について前向きであると語った。タジェレスに彼を雇うだけのお金はないかもしれない。しかし、パストーレは言う。
「最初のクラブに戻るのにお金は関係ない」
だが、お金について考えたいのはローマで、確かにパストーレの450万ユーロの年俸を削減はしたいが、チアゴ・ピントGMは不必要に格安で売却することでキャピタルロスを生み出すことを恐れている。またパストーレは退職金を要求しており、すべての要求を受け入れることは不可能な状況だ。つまり、この移籍は難航する可能性がある。
ところで、冒頭のモウリーニョの発言だが、彼はチームプレーの尊さを説いた後、最後にこう付け加えた。
モウリーニョ「だがしかし、もしも30ゴール決めるエゴイスティックなストライカーを見つけたならば、私はそいつをローマ行きのスーツケースに押し込むよ」
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