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UEFA私立チャンピオンズリーグ学園 番外編 その他

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地獄くらい不人気なこのコーナー。それでもやるのがロマ速流。ぽわぽわぽわわ~ん。

とある夏のキャンプにて。

ウンデル「今日のテストマッチの相手ってアマチュアなんだって」

鳥氷屋ローマ「ふうん」

ウンデル「まあ、ぼくたちトップクラブにとってセミプロやアマチュアクラブはスパーリングみたいなものだからね」

謎の男「言ってくれますね」

ウンデル「誰だ!」

謎の男「そのスパーリングパートナーですよ。IC学園FCサッカー部です」

ウンデル「アイシーガクエン?学生なのかよ。じゃスパーリングにもならないな」

ローマちゃん「でもこの人、サンバイザーにメガネでノートパソコン持ってるよ。本当に選手なのかな?」

謎の男「ははは、私はマネージャー兼マッチアナリスト兼監督です」

ウンデル「ガキが監督ってか?笑わせるぜ。ぼくがお前たちにレクチャーしてやるよ」

そして試合が始まり、大方の予想通りジャッロロッシの大量得点・・・とはいかず、前半のうちに2失点。さらには相手の的確なプレッシングに誰もが疲れを隠せず。足が止まり始めていたのであった。

ウンデル「な、なんだってんだ?アイツらぼくたちの動きが読めるってのかよ」

シック「俺もう走れませんよ」

パー様「アッハハハハ、嫌だなぁ。キミたちが走らないと極上のパスを出せないじゃないか。ぼくなんがとっくに走るのはやめたよ、メルシー」

ウンデル「まだ夏でフィジカルも完全じよない。これ以上無理したらシーズン前に故障しちまう」

一方、IC学園ベンチでは・・・

IC学園選手「あいつら予想通りドタバタしてますね」

マネージャー「フフフ、ジャッロロッシ攻略法は全て私のコンピュータの中に入っていますからね」

全員「たのもし~い」

マネージャー「これからはコンピュータの解析によるデータサッカーが主流なのですよ。あーっはっは」

後半からシックに代わりローマちゃん投入。直後フロレンツィのアーリークロスがローマちゃんの頭に当たり、それがゆるやかな弧を描いて、キーパーの指先とゴールバーの僅か30センチの隙間を抜けてネットを揺らした。

IC学園選手「な、なんだあれ?狙ったのか?」

ローマ「あれ?いま得点誰が決めたの?」

ウンデル「お前だよ!」

パー様「マドモアゼル、素晴らしいゴールだったよ。あれにはぼくも完全にお手上げさ」

IC学園選手A「な、なんだよ。話が違うじゃねえかよ。この試合に勝ったらラツィオが俺たちをユースチームに入れてくれるって言うからやってんのによ」

マネージャー「お、おい」

IC学園選手B「やっぱ、トップクラブに勝つなんて無理だよ」

IC学園選手C「マネージャーのやつ怪しくねえか?俺たちに恥をかかせて自分だけラツィオに取り入ろうって腹じゃねえだろうな」

マネージャー「何言ってるんですか?私の言う通りに動けばいいんです。チェスの駒は黙って私の指示を待てばいいんですよ!」

IC学園選手A「あーあ、もう止めようぜ。ホジショナルとかレーンとかとかそんなんどーでもいいわ」

IC学園選手B「俺もあのチビの10番みたいなファンタスティックなバックヘッド決めたいよ」

ローマちゃん「いや、単に後頭部にボールぶつけられただけやけど」

マネージャー「私の力が必要ないというのですね!もういい!勝手にしろ!

その後、崩壊したIC学園は、あっさり逆転され、ローマちゃんのポーケルを含む6対2で負けた。しかし楽しくサッカーをした皆は気持ち晴れ晴れだったという。

マネージャー「なんだあいつら、晴れ晴れした顔しやがって。そもそも負けて得るものなんて何もないんですよ!」

そんなマネージャーの胸元に、先程まで試合で使われた汚れたボールが投げ込まれた。

マネージャー「うわ、汚なっ」

眼鏡の男「アハハ、このボールね、鳥氷屋ローマに片付けておけって言ったのに、彼女は興味無いことすぐに忘れちゃうんだ」

マネージャー「あ、あなたは、シニョーレ・ディフランチェスコ!」

ディフランチェスコ監督「2時間も芝の上を転がっていたのです。どうしたって汚れてしまう。でも、その汚れたボールをあなたのチームメイトは一生懸命追っていた事を忘れてはいけません」

マネージャー「・・・」

ディフランチェスコ監督「ボールは物理法則に従って転がります。その点では、ピッチで最も予測し易いのがボールの軌道だと言えるでしょう。しかし、それを扱う選手たちが常に1番正確性を欠いている。サッカーとは、そのジレンマなのです。だから戦術やモジュールを決めても、肝心の選手がマシンのように緻密にプレーしなければならない。これを実行させるのはね、正直なかなか骨が折れる仕事でね」

マネージャー「ミステルでもですか?」

ディフランチェスコ監督「ええ、うちのクラブにはひと癖もふた癖もある選手ばかりで、私もたまにベンチのアクリル板を殴っては手を痛めてます。でも忘れてはいけませんよ」

マネージャー「何を、ですか?」

ディフランチェスコ監督「彼らはチェスの駒ではなく、生身の人間という事をね」

その頃、ローマちゃんは既に帰宅して、Amazonプライムで孤独のグルメを観ていたのだった。


ということで(どゆこと?)本当のローマはこれからヨーロッパリーグに向かいます。登録リストが発表されました。

A List
Bruno Peres
Bryan Cristante
Amadou Diawara
Edin Dzeko
Federico Fazio
Roger Ibanez
Nikola Kalinic
Justin Kluivert
Aleksandar Kolarov
Pau Lopez
Gianluca Mancini
Antonio Mirante
Henrikh Mkhitaryan
Lorenzo Pellegrini
Carles Perez
Diego Perotti
Davide Santon
Leonardo Spinazzola
Cengiz Under
Jordan Veretout
Gonzalo Villar
Nicolò Zaniolo

B List
Riccardo Calafiori
Matteo Cardinali

JJ、フザート、チェティン、パー様が登録から外れました。あとはやはりスモーリングも。購入出来ずにレンタルバックしたら、ユヴェントスが買いましたみたいな、シュチェスニー的な流れはノーサンキューです。移籍の噂のある選手が外れた一方で、カラフィオーリとカルデナーリの若手が予備登録に入りました。18歳のカラフィオーリは最終節のユヴェントス戦でセリエAデビューを飾り、そのアグレッシブなプレーで、オフサイドにはなったものの、素晴らしいシュートを披露して、さらには値千金のリゴーレも獲得しています。以下記念のファーストインタビュー。

カラフィオーリ「右足で蹴ったシュートだったので、あれが決まるとは思いませんでした。いつもなら右では蹴りませんからね。ネットを揺らした後、しばらくは信じられない気持ちでした。でも審判を見てこれがノーカウントだと知りました」

その代わり値千金のリゴーレを得ています。

カラフィオーリ「ボールが来た時、ペロッティさんにパスしようと考えましたが、すぐに自分で打つことに決めました。それでカットインしようとしたところでリゴーレを得たのです。正しい判断でした」

試合を通じてあなたを助けてくれた特定の選手はいましたか?

カラフィオーリ「ペロッティさんですね。私は試合の序盤、緊張をしていましたが、ペロッティさんはリラックスするように声を掛けてくれたんです。ペロッティさんは他のチームメイト同様、ぼくを助けてくれた人ですね」

<了>

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