今から2か月前、ローマは試合開始前のスタジアムアンセムの使用方法について、レガ・セリエAが定めるリーグ規則を破ったとしてヒアリングを受けた。
ロマニスタは自分たちのクラブアンセムに関して、他のどのクラブよりも誇りを持っている。ビートルズからインスパイアされたであろう壮大なクリシェ進行のこの曲がオリンピコで流れる時、それはどのスタジアムの試合開始前よりも荘厳で、8万人を飲み込むスタジアムが生き物として血が通う、ロマニスタにとってある種の畏怖を覚える瞬間だ。ローマはこの高揚をホームアドバンテージにして、今シーズン公式戦で7つのクリーンシートによる勝利を手にしている。
このシーンをテレビ中継放送時に世界中のロマニスタが観ることができなくなった理由は上記のリンクを辿って読んで頂きたい。そして、このときから2ヶ月、ローマはどうしたのか?
変わらずに試合前にアンセムを流し続けたのである。
そして、現在レガ・セリエAははローマの反発に対して、罰金ではなく司法取引を持ち掛けた。この件でレガとローマは和解して、ローマの罰金をROMA CARESに寄付することになったのである。そして現在では、どのクラブもキャプテン同士のペナント交換後1分は、ホームチームのアンセムを流してよいという規則に変更されている。フリードキンズはこのクラブにアンセムも取り戻したのだ。
最近ローマに興味を持った方々で、このアンセムを知らないという声も聞く。これを機に、ホームでアンセムが流れるということが、どれだけぼくたちティフォージに勇気を与えるのか、改めて認識してテレビの前で応援しようと思う。
コメント
如月様、いつも楽しみに拝見しています。
私もローマのクラブアンセムを聞き、ローマに魅了されました。初めて生で聞いた時の感動は一生忘れられない。
ロマニスタにとってこの歌がどれだけ大切で誇らしいものなのか、それを理解し、流し続け、取り戻したフリードキンズに大拍手!!
おひゃんさん
コメントありがとうございます!
大合唱のスタジアムはクラブへの誇りを感じる美しい瞬間ですね。