ローマのホームスタジアム、オリンピコの連続完売記録が社会現象になっている。6月4日のスペツィア戦でホーム最後の試合を満員で終えたローマは、8月20日(現地時間)のサレルニターナを迎えての開幕戦も61000人の動員が既に決まっている。
過去にローマがどのようにチケット販売施策を講じて来たのか、それは以前ぼくがフットボリスタWEBに書いたコラムに詳しい。
トッティ以来のファンタジスタ。ロマニスタがディバラに夢を見る理由 – footballista | フットボリスタ
このチケット完売がこれまでとは異なり、収支面でクラブに大きな恩恵を与えている。過去2シーズン、ローマはチケットを値下げすることでティフォージや、潜在的ファン層をスタジアムに集めた。しかし、今シーズンからローマはチケットの値上げを敢行した。各カテゴリー平均25%の値上げで、ビッグマッチではさらにその価値を反映した金額に設定されている。例えばミラン戦のゴール裏は75ユーロ(12000円)だ。これはJ1でゴール裏指定席がおよそ2600円程度であることを考えると、世界中から多くのティフォージが応援に来るというインバウンドを見込んでいることが判る。
その理由のひとつであるモウリーニョ監督は、今シーズンも劇場型のパフォーマンスを見せるだろう。だからといって、開幕のサレルニターナ戦の満員のオリンピコで負けが許されるはずはない。日本から勝利を信じて応援したい。
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