AS Roma | Monday, 13. December 2021 | Spezia Calcio |
---|---|---|
2:0
|
goals | |
1 : 0 | Chris Smalling 6. / header (Tammy Abraham) |
2 : 0 | Ibañez 56. / header (Jordan Veretout) |
・Rui Patricio 6.5
どれも目の前のシュートではあったものの、無事無失点に抑えられたのは大きい。1失点でもすればメンタル的にもどのように試合が転んでもおかしくなかった。
・Ibanez 7.0
勝利をグッとチームに引き寄せた追加点は値千金。守備面ではBastoniとRecaのコンビをKarsdorpとの連携で何とかしのぎ、攻撃面でも組み立てにおける存在感を示した。何より試合終盤に明らかな疲労感とトラブルに見舞われながらも戦い抜いた闘志は賞賛に値する。とにかく壊れないで欲しい
筆者が言いたいだけ例え感。自分で例え話説明するって、それ成立してます…?
“他のメンバーはDAZNと共に試合に入るが、常に1秒でも早くピンチに駆けつけるという意味で、彼は違う。ゴールはチームから敗北への恐怖心を払拭した” (by Leggo)
・Smalling 7.0
自陣敵陣を問わず空中戦の強さはやはり安心感がある。結果的に決勝点となった先制点とクリーンシートという事を考えると、勝利の立役者と言ってもほめ過ぎではないであろう。早めに試合を退いたが、重篤な故障で無い事を祈るばかり…。
なんか謎のニックネーム付けるパターンも多いんですよね。
“(ECLからの)休養明けでDFリーダーとして戦線に戻り、すぐに満足のいくプレーを見せた。同じイングランドの同胞Tammyとは空中戦で敵を圧倒した。その後も、自陣エリア内ではヘディングで敵の攻撃を跳ね返し、交代までの1時間トップに君臨し続けた。British Airways” (by Il Romanista)
・Kumbulla 6.0
Vinaが前線でGyasiを深く押し込めたこともあり、他のCBに比べると大きな脅威に晒される機会が少なかったが十分及第点か。先制点の際にちょこんと敵GKをよけながら大喜びでセレブレーションに入る姿
が可愛かった。
・Karsdorp 6.0
逆サイドでVinaが攻撃面で相当存在感を示していた事もあり、普段に比べると派手な活躍は少なかった。BastoniとReca のコンビに対して圧倒的であったとは言えないものの、運動量でなんとか凌いだという意味では及第点。試合後半は疲れも見えたが右サイドの選手は現状チーム内に替えがいないので、何も文句が言えない…。
・Veretout 6.5
実質2アシストのようなものでセットプレーのクオリティが素晴らしかった。PKは貰えなかったがつながりそうなシュートが打てていたのも好印象。ただ全体として流れの中で違いが生めていない感じがするのは気がかり。
・Cristante 6.5
彼自身がボールを奪取するというシーンが多発した訳では無いが、敵の攻撃を遅らせる役目を十分に果たしていた。またパスから醸し出されるインテリジェンスとボールを持った際の落ち着きが素晴らしく、主将としての起用に応えた。
・Mkhitaryan 6.5
ゴールやアシストと言った目に見える形では結果は残らなかったが、若干単調に映ったチームの攻撃にアクセントを加えていたのは彼。「あとはもう決めてもらうだけ」までのお膳立ては出来ていた様に思える。
・Vina 7.0
前線、それも敵のエリア内での攻撃的プレーがオシャレ過ぎる。今シーズン既に何度かその攻撃性の片りんは見えてきたが、その攻撃センスで敵の右サイドを押し込んだ。Mkhitaryanとの連携は相当仕上がっている様にみえ、その内しっかりと得点に繋がる気がする、
・Abraham 6.5
Smallingへのアシストが最初からアシストのつもりだったのかは分からないが、実に素晴らしかった。最早十八番状態のポスト直撃シュート数をこの試合でも重ねたが、つまり動き自体は素晴らしいという事。早く爆発しちゃってください。
・Mayoral 6.0
最後の部分で精度を欠いてしまった感は否めない。ただ、昨年Dzekoのバックアッパーとして鍛えてきた中盤にボールを貰いに来る動きがこの試合で生きていた。今節を皮切りにリーグ戦でももう少しプレー時間を持てると良い。
・Afena-Gyan 5.5
途中出場からの退場は頂けないが、流石に1枚目のイエローは不憫に感じる。それでも1枚貰っている段階で2枚目に繋がるプレーをしてしまうのは若いと言わざるを得ない。プレー自体が若干浮ついている印象は受けたが、彼がボールを持った際・ドリブルを仕掛ける際の会場の盛り上がりが彼への期待感を示していた。
・Diawara 6.0
良くも悪くも普通な感じで彼の良さが出せていない印象でプレーもどこか少し消極的な気もする。限られた時間の出場ではあったが、仮に長い時間出てもさほど大きなインパクトは残すような匂いがしない。出場機会自体は増えつつあるのでどこかでブレイクスルーして欲しい。
・Bove 6.0
時間帯と2点差という状況込みでの出場だが、こういった少しのプレーの積み重ねでも大きな財産になる筈なので、引き続き励んで下さい!
・Mourinho 6.0
勝つべき相手にホームで勝利できたという、いわゆる合格ライン・及第点といった感じ。試合ごとにチームのアプローチに変化を加えてきているのはやはり昨年との違いは感じるものの、まだ組織として崩し切る場面が少ないので、なんとかこういった形での勝利で耐え忍びながら、チームを成熟させて頂きたいです。
総評
結果良ければ全て良しと言った感じの試合で快勝とは言い難い。昨年幾度も苦渋を舐めさせられた鬼門の敵であったが故にハラハラしたが、そこはItalianoとT.Mottaの監督としての力量差は正直大きいかなと感じた。
Romaはここ最近の台所事情から定番となっている3-1-4-2の形。3Backでの守り方も昨年とはまた違うなと感じるのは、昨年であればアンカーのポジションの選手が3CBの間に入り込んで吸収される守り方の方が多かったが、今年はアンカーの選手は中盤でプレスをかけて敵の攻撃にディレイをかけ、中盤と後方の陣形を整える時間を作る様になっている。これに関しては昨年から比べると最終ラインの位置が低くなった影響もある。
今節は概ね4-4-2の形から守備時に5-3-2の様になるSpeziaを崩すべく、Romaとしては可能な限り5-3-2にされない形での攻撃を目指し、いつもの試合よりも強度の高いプレスを行い、そこから縦に早い攻撃で崩す形を狙っていた。Romaは各ポジションに縦方向への速度を持たせる選手を持たせていて、後方からはIbanezが楔のパスを中盤に打ち込み、中盤後方ではCristanteとVeretoutが夫々センターレーンとハーフスペースで前後しながら前方への展開を狙い、中盤前方ではMayoral とMkhitaryanがここもまた夫々センターレーンとハーフスペースで前後し最前線での仕掛けを作っていた。この大きな流れがRomaの右サイドから左サイドに向かっていく流れは、ある程度システマティックに動いている様に見えたものの逆に言うと単調で、結局この流れから得点を生めなかった点は主将の不在による創造性不足を感じた。
こういった崩し切れない試合の中で、セットプレーから2得点出来たことに関しては、これまでセットプレーにあまり強みを感じてこなかったのもありとても重要なことに思える。年末まで今年も残り2試合となったが、次節は実はここ数年相性がいいAtalanta戦。上位陣に勝てない体質からおさらばしたいので何とか勝利して頂きたい。
採点者:くわしん
小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。
コメント