スポンサーリンク

【EL試合後のコメント】モウリーニョ監督「先制点はあらかじめ準備したものだった」

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
AS Roma Thursday, 9. March 2023 Real Sociedad
2:0
goals
1 : 0 Stephan El Shaarawy 13.  (Tammy Abraham)
2 : 0 Marash Kumbulla 87. / header  (Paulo Dybala)

完勝と言ってもよいのではなかろうか。レアルソシエダは久保建英が所属していることから、多くのサッカーファンの関心を集める試合となったが、この大一番でモウリーニョ監督は究極的なチームを完成させたように見えた。ブロックを敷き、サイドでプレッシングを掛けて、ボールコースを限定して奪取からのカウンター発動。手前味噌ながら以前ぼくがyoutubeで戦術解説したトッテナム時代の戦い方にとても似ていたのである。

そのからくり時計のようなオートメーションの美しい先制点は、実は意図していたものだと試合後のモウリーニョ監督は説明した。

ここまでソシエダはヨーロッパの大会でアウェイゲーム全勝していましたが、今日は枠内シュートがわずか1本だけでした。

モウリーニョ監督「彼らはボールを保持して私たちを苦しめた。それだけに私たちの組織力、努力、そしてピッチ上で助け合う自己犠牲精神は称賛に値する。ダイヤモンドフォーメーション(中盤ひし形)のチームと対戦するのはとても難しいのだが、エンポリやザルツブルグで経験済みでもあった。ボールを保持しない時間に忍耐強く試合をコントロールする必要があり、それが違いを生み出して2点目に繋がった」

2023年に入り、オリンピコでは7戦7勝をあげています。その裏にはどれほどの努力があったのでしょうか?

モウリーニョ監督「全てはチームによるものだ。GKのセーヴィングや、CBの素晴らしい守備のおかげだと言うこともできるが、チーム全員で守らずに堅牢な守備のできるチームを私は知らない。世界最高のGKやCBがいたとしても、チームで守らなければ苦しむんだ。うちはパトリシオからディバラまで全員で守備をする。もちろん得手不得手もあるだろうが、私たちはその弱点を強みに変えているんだ。そういった意味で選手たち全員が賞賛に値するだろうし、彼らを祝福したい。2-0で勝ったということは、リターンレグで3点差で負けなければよいということ。内容も重要だが、最後に勝ち抜ければそれでいい」

先制の場面ですが、ロングカウンターが発動して、ディバラからエイブラハムまで完璧につなぎ、逆サイドで80メートル走り切ったエルシャーラウィがゴールを決めました。ローマではなかなか珍しい得点パターンだと思いましたが。

モウリーニョ監督「昨日見たよ(笑)この試合ではフレッシュなウイングバックをスターターに起用した。ステファンはゴールの勘が戻ってきて、フレッシュな状態で、そしてゴールを決めた。こんなことを言うのは後出しジャンケンのようで好きではないが、この動きは私たちが事前に準備したものだ。守備面でダイヤモンドフォーメーションと対戦するのは苦手だが、攻撃ならばそうではない。トランジションを切り替えた時にどうすべきかしっかり準備した結果が実を結んだ。だから満足しているし、これ以上望むものはない。先ほど申し上げた通り、次は3-0で負けなければいい。しかし、ここで疲労を蓄積してラツィオとのダービーを戦う危険はある」

エルシャーラウィの起用法はコンディションと戦術どちらが理由なのでしょうか?

モウリーニョ監督「戦術的な理由もある。ソルバッケンがUEFAリストに入っていないために私たちは起用できるフォワードが少ない。後半には昨日のPSG対バイエルンを思い出していたよ。ベンチにはニャブリ、マネ、サネがいた。3人もいらないから誰かひとりいれば最後の15分にディバラと交代で起用すれば、もっと大きな差で勝てたかもしれないってね。だからステファンをベンチに置くんだ。ウイングバックの運動量では後半30分過ぎから、攻撃やリカバリー、プレス、背後への飛び出しは期待できない。そういった意味でとても大変なのさ。まあ、ディオニージは今頃、スパークリングウォーターでも飲みながら選手たちとこの試合を観ているかもしれないがね」

<了>

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました