スポンサーリンク

【必読保存版・2020年ローマ・プリマヴェーラの現在地を知ろう!】モルガン・デサンクティス、プリマを語る

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

同じセリエAでも、クラブチームによってファン層ってぜんぜん違うじゃないですか。例えば、セレブや上場企業や官僚など堅実かつ固いイメージの職種にファンが多いユヴェンティーノだったり、ミラン、インテルは全員輩かパリピだと思いますが、一方ロマニスタといえば全員厨二病をこじらせた非モテ系というのは一般に広く知られているかと思います。そもそもがそうでもなきゃ『いにしえの勇者バンディエラ』とか『✟✟疾風漆黒のプリマヴェーラ✟✟』とか『ロゼッラ戦士』なんて厨二病丸出しのキーワードで気持ちよくなんかなってないわけですよ。我々はたまにセリエAのこと聖杯戦争とか言ってますからね。

ユヴェンティーノがananのセックス特集でスタイリッシュに女心を学ぶ間に、ぼくたちロマニスタはホットドックプレスで北方謙三に悩み相談のハガキを書いていた。ミラニスタが渋谷駅前の屋上フットサルコートで合コンを兼ねた球蹴りの練習をしている間に、ぼくたちロマニスタは部屋でかめはめ波の練習をしていた。そんなぼくたちの呪いにも似たローマへの応援の気持ちが念となって届けば、決してナポリにも負けないのだと思っていた如月ですが、これがなぜか負けてしまった。確かにかめはめ波は出せなかった。ぶっちゃけそれがナポリ戦敗因の理由であり、ぼくが昨日更新しなかった理由です。

というわけで、昨日の如月はすこぶる荒れていた。荒れ過ぎて、荒ぶる心を鎮める為に女性のおっぱいに顔を埋めて眠りにつきたかった。でも、おっぱいに顔を埋めるというのは、要するに胸の谷間の、おっぱいの要素が最も薄い部位に自分の顔をはめ込む行為であり、願わくば、おっぱいの柔らかい部分に顔を埋めたいという気持ちがむくむく(あくまで気持ちがですよ?)湧き上がってきた。でも誰もが簡単に中央線から京葉線のホームに行けないように、胸の谷間から乳首までの十数センチは難易度が高いのである。そんなことを考えていたら、いつしか日が暮れ、朝が来ていた。昨日の早朝から飲み続けていたからかもしれない。よほど負けたのがショックだったのだと他人事みたいに分析して今に至ります。

てなわけでそろそろ本題に入りたい。本日はローマの下部組織の話。✟✟疾風漆黒のプリマヴェーラ✟✟改めプリマヴェーラについて。


プリマヴェーラとはイタリアで下部組織・・・つまり、育成機関を指すユースのことである――というのは間違いで、正しくは下部組織のカテゴリーの名称の事を指す。ローマには年代別に分けられたユースのクラスがあり、これらは全て昇格制度になっていて、一般的にはジョヴァニッシミからアッリエーヴィに上がり、最後に下部組織の頂点プリマヴェーラに辿り着くという階層構造になっている。

しかし、ローマでは、下部組織をプリマヴェーラとジョヴァニリの2種類に分け、ジョヴァニリの中にU-13からU-18といった日本でも馴染みの名称で分けている(その下には10歳から入れるアカデミーがある)。

ローマに生まれた男の子は、皆ローマに入り、いつかプリマに上がり、ローマとの最長5年の長期契約を勝ち取りたいと願う。なぜならば、プリマとは、18歳以上で構成されたU-19を指すことから、彼らがクラブと5年の契約を結ぶの事は、すなわちプロになれるという意味だから。そして、もうひとつ、彼らが死ぬほど恋焦がれ夢見るトッティやデ・ロッシと同じキャリアを歩むための第一歩だから。

現在、トッティのご子息であるクリスティアン・トッティもU-16に所属しているが、彼がプリマに入るには、あとふたつのカテゴリーを経由しなければならない。縁故だけではどうにもならないシビアな世界なので、クリスティアンがプリマに到達できない可能性は普通に高い。ローマでサッカーを学び、何年もかけて上のカテゴリーに進級して、ローマを家のように感じても、国外から将来を有望視された子供が加入してくる。ウイリアム・ビアンダ、ムスタファ・セック・・・そういった飛び級でプリマに来た選手がプリマに定着すれば、クラブを去る若者も出てくる。しかし、そのビアンダ、セックですら4年近く在籍して、ローマのトップチームに入れないという高倍率の競争の上にトップチームは成り立っている。例えば、近年のローマプリマで傑作と呼べるローマ生まれのストライカー、エドアルド・ソレーリは、現在21歳でセリエCのパドヴァと3年契約を結び、ローマとの縁は切れてしまった。もう彼はローマには戻れない。

だから簡単にバンディエラの登場を期待するのは間違っている。トッティは別格として、デ・ロッシやフロレンツィのような選手は10年、20年に一人現れるかどうかなのである。しかし、彼らの長年の活躍により、現在もこの土地にはバンディエラの伝説(厨二病ですか?)を夢見る子供たちが後を絶たない。

スクデットを獲得したカペッロ監督は、クラブを去るとき、当時21歳のダニエレ・デ・ロッシを絶対に売却してはいけないとフロントに進言した。買い取り前提で貸し出されたクロトーネで、爆発的な得点力を発揮して呼び戻されたフロレンツィ。サッスオーロに完全移籍した後に、モンチによって買い戻されたロレンツォ・ペッレグリーニ。本来ならばサッカー史の片隅に記されただけの存在だったかもしれない彼らが、神の奇跡でローマと結びついた物語。この奇跡に憧れ夢見るのだ。そして、実際にそうやって登場した選手がキャプテンマークを巻いてピッチに立つ、これがロマニスタのプライドである。

次のページへ

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました