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ローマ、新しいスポーツディレクターが決まる

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移籍の専門家を置くイタリアで、ローマはおよそ3年もの間、市場をコントロールする本職のスポーツディレクター(以下SD)が不在の状態だった。この穴を埋めたのが、チアゴ・ピントGMというのが一般的な認識だが、ピントはレガ・セリエAに書類申請するために必要なSDの資格を持っておらず、これまでは、元ローマGKで、引退後に資格取得したモルガン・ディサンクティスが署名を代行していた。

しかし、今年3月にそのデサンクティスとローマは契約を解消。現在はワルテル・サバティーニの後任としてサレルニターナのSDに就任した。これにより、ローマはSDのライセンスを持つ新たな人員を補強する必要があり、そこで長年ユヴェントス、インテルでスカウトを担当してきたマウロ・レオがこの度ローマの新たな一員となった。

ただし、レオは、ペトラーキやモンチのような純然たるSD職に就くわけではない。選手との交渉、契約の決定はこれまで通りピントGMがおこない、レオは資格所有者として事務手続きができるスタッフとして補佐の仕事をする。もちろん、レオのイタリアサッカー界でのこれまでの功績は、ほかの分野でも存分に生かされるだろう。彼はメインで現在レンタル移籍している選手たちとのコンタクトを取り、ケアをしていくことになる。これはかつてフェデリコ・バルザレッティが担当した仕事だ。そして当然プロのスカウトマンとして、若手有望株のピックアップ、コストのかからない契約もレオが担当することで、ピントGMはより大きな取引に集中することができるはずだ。

昨日、モウリーニョ監督はローマのオフィスに戻ってきた。これから長くて短いプレシーズンが始まろうとしている。誰が去り、誰が未来のローマの為にトリゴリアにやってくるのか。期待と不安渦巻くぼくたちの夏がいよいよ始まる。

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