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セリエA第2節:ユヴェントス(H)

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AS Roma Sunday, 27. September 2020 Juventus
2:2
goals
1 : 0 Jordan Veretout 31. / penalty
1 : 1 Cristiano Ronaldo 44. / penalty
2 : 1 Jordan Veretout 45. / left-footed shot  (Henrikh Mkhitaryan)
2 : 2 Cristiano Ronaldo 69. / header  (Danilo)

全日会見で不敵な先発予告をしたフォンセカ監督は、3-4-2-1に現状のベストメンバーを落とし込んできた。気になるのはデビュー戦となるセンターバックのクンブラと、残留の決まったカピターノ、エディン・ジェコのモチベーション。ファン目線ではあまりキャプテンシーを感じないのは、メンタルの幅振れがピッチに現れやすいからで、果たして彼にとって残留はどのような心理なのか、これは発言よりもプレーが雄弁に語るだろう。そして肝煎りの加入となったペドロの躍動も気になるところだった。

primotempo
常にポゼッションサッカーを謳うフォンセカローマではあるが、前半の保持率は常に4:6で圧倒的にユヴェントス。ただ、非ポゼッション時に中央に絞り、サイドにボールを逃がして、そこにコンパクトなユニットで狩りに行くという狙いはバッチリはまっていた。
試合が動いたのは31分。キエッリーニの縦パスを高い位置でカットしたヴェレトゥが、3人引き付けてからサイドに流れたジェコに色気のあるパスを出す。ジェコの折り返しにヴェレトゥが飛び込んでシュート。これがラビオの腕に当たったとしてローマはリゴーレを得た。キッカーはやはりヴェレトゥ。細かく足踏みして左に蹴ったボールに、シュチェスニーは動き直して反応したが、球速が勝りネットを揺らして先制。ところが44分に今度はうちのイケメンでお馴染みのペッレグリーニにハンドがあったとしてユヴェントスにリゴーレの判定。それをロナウドが決めてタイスコアに戻されてしまった。このまま前半が終わると思われたその1分後に、カウンターからミキ、ヴェレトゥ、ペドロの3人が猛烈にか駆け上がり、最後はヴェレトゥが刺して逆転に成功した。
note版ロマ速でちょっと触れたけれども、この夏に具体的な移籍の話は実際にあったみたいで、実は地味にヴェレトゥも残留が決まった一人だった。本人的にも心機一転という気持ちはあっただろう。これからもローマで戦っていくというモチベーションがプレーからダバダバ溢れていた。尊敬の念を込めて今日からヴェレトゥ先輩、いやヴェレ先と呼ぼう(忘れなければ)。

secondotempo
ユヴェントスは特に修正なしで開始したが、58分にモラタに代わりドゥグラス・コスタで味変してくる。そこから一気に縦に迫力あるプレーをし始めるが、それも束の間、61分にミキを削ったラビオが2枚目のカードで退場してしまった。その数分前も主審の目の前でヴェレトゥの足を払っていた。これでローマに追加点の匂いが漂うかと思いきや、69分にドゥグラス・コスタを起点としたサイドアタックからロナウドの高い打点のヘッダーでまたしても追いつかれて、試合はそのまま動かずに終了。

総括

2失点目で、ぼくは2009年のラニエリのローマを思い出していた。その時は中央を厚くして、サイドからクロスを上げさせて、センターバックで弾くというやり方をしていたが、フォンセカ監督は、それよりも一手早くサイドで刈ってカウンターを狙うというもの。サイドに追いやるところまでは共通していて、そこから先のアプローチは異なる。前日会見で「守備はコンパクトに」と発言していたが、クロスを上げられる状況は、既にコンパクトとは言えず、そこでもうひとつのフェイルセーフとして空中戦に強いセンターバックが必要だったはず。これは昨シーズンはスモーリングの仕事だった。スモーリングが抜けた今、ワールドクラスとハイボールを競れるタイプのディフェンダーは絶対に必要だとこの試合で感じた。現状の足りないラストピースなので、そこはマストでお願いしたいところ。

攻撃に関しては、ハイラインを3バックで戦う以上は、失点しないというこというよりも、2点取られたら、3点決めなければいけない時代になってきているので物足りなさを感じる。これに付随して、交代枠をひとつ残して終えたわけだけれども、ミキへの信頼感の高さ、終盤に息を吹き返してきたペドロのカンピオーネ感に目隠しされて、最終コーナーで馬に鞭を入れることが出来なかったフォンセカ監督にはがっかりしてしまった。これでは運に任せたと言わんばかりの采配と言わざるを得ない。とはいえ、これも選手層の薄さに理由があって、あの状況では代えようがないというか、このまま行くしかないという気持ちも判らないでもない。

フリードキン親子がこの試合を観て、他のクラブと比べて、圧倒的に選手が足りていないという現実に気が付いて欲しいと願うばかり。ただ、以前モンチが言っていたように、最低シーズン終了の2か月くらい前からメルカートの準備は始まるわけで、確かに選手層は激薄だけれども、肝心のスポーツディレクターがいない状況で行う補強は全部パニックバイになる可能性もある。そこは上手く見極めて頂きたい。

いろいろ書いたけれども、全体的にとても楽しい試合でした。次こそ勝利を!

コメント

  1. awf より:

    交代枠3つ残しですよ

  2. うてません より:

    あれで勝てないのがローマ
    負けないのがユーベ

    良い試合だっただけに、今後に期待やで!

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