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【ECL GROUP C】ボデ/グリムト 6-1 ローマ 惨殺の夜

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FK Bodø/Glimt Thursday, 21. October 2021 AS Roma
6:1
goals
1 : 0 Erik Botheim 8.
2 : 0 Patrick Berg 20.
2 : 1 Carles Pérez 28.
3 : 1 Erik Botheim 52.
4 : 1 Ola Solbakken 71.
5 : 1 Amahl Pellegrino 78.
6 : 1 Erik Botheim 80.

試合が終わり、指揮官はメディアの質疑応答に答えた。

SKY SPORTのモウリーニョ

重い敗北でした。これは誰に責任があるのでしょうか?

モウリーニョ「私だ。私がこのスターターで戦うと決めた。責任は私にある。選考に際して、出場機会を得られずにいるが毎日トレーニングに励む者にプレーさせたかった事、そして常にプレーする選手を休ませるという善意と2つの意味を持っていた。人工芝と悪天候が予想されたことからもそれを決定した。ローマのスターターとボデのスターターでは後者の方が遥かにクオリティが高かった。我々よりも質の高いチームに負けたと考えている」

その理由はメンタリティやアプローチに起因しているのでしょうか?それとも技術的な問題でしょうか?

モウリーニョ「常にスターターを固定できるならそうしたい。当然チームにふたつのグループを作ればクオリティに大きな開きがあるのは当然の話で、そこでセカンドチームを使うのはリスクしかない。だが、リスクを伴うが、グループステージは6試合あることから変更することにした。何人かの選手の限界は把握していたし、その状況での起用は私にとって特に目新しいことではない。だが、私は明らかにもっと良いレスポンスを期待していた。とはいえ、決めたのは私だ。責任は私にある」

この敗戦がチームの大きな傷になる恐れはありますか?

モウリーニョ「間違いなくこの敗戦は私たちに大きな影響を与えるだろう。私はロッカールームで誠実でありたい。彼らと家族のような親しみを持って話をする。私たちは友情、エンパシーの面からも、強く美しい家族だと思っている。私は偽ることなく、今夜のチームがある種の限界を持っていることを知っていた。おそらく今夜最もポジティヴなのは、誰からも「なぜいつも同じメンツで戦うのですか?」と訊かれなかったことだろう」

日曜日のナポリ戦はミスが許されません。

モウリーニョ「絶対にミスは許されない。しかしミスをしてしまう。それがサッカーだ。私たちのファーストチームは、言うなれば良いプレーをする。だからといってカンピオナートで積んだポイント以上に良いとは思わない。それでも、常に良いプレーをしていて、良いメンタリティを持っている。私はこれまで6失点するチームを率いたことはないが、それは選手たちが問題意識を持たねばならない」

フリードキンズにはどのような報告をしますか?

モウリーニョ「いつも通りの説明をするだろう。6-1の前に話していたことを説明する。6-1で負けたからまだトリゴリアで伝えていないことや、公にしたくない話をするわけではない。今はとにかくクラブ内で話し合ったことが表にでないように可能な限り努力する」

大会公式会見のモウリーニョ

この試合をどのように説明しますか?

モウリーニョ「結果は5-1でも7-1でも有り得たが、個人的には3-1になってクローズしたと感じた。その後さらなるドラマが起こり、彼らは追加点を決めた。説明は容易い。ボデはローマよりも強かったというだけ。そしてその責任は私にある。このスターターは私の善意から決定した。控えにプレーチャンスを与えたかったし、セリエAでずっとプレーしてきた選手を休ませる意図もあった。ナポリ、カリアリ、ミランとの連戦、人工芝、気候、それらを考慮して決めた。私たちのファーストチームはセカンドチームよりも優れている。そして、そのセカンドチームよりも今夜の対戦相手は強かった」

ローマから400人ものファンが応援にきていました。彼らにどのように声を掛けますか?

モウリーニョ「試合前に彼らには来てくれたことに感謝を伝えた。他になんと言えば良いのか…言葉が見つからない。ただ責任は私にある。仮に、今夜ファーストチームでプレーして、その結果、誰かが怪我をしたり、疲労を溜めたりした場合、これは常に起こり得るが、ザニオーロ、マンチーニ、ヴィニャを使った結果、日曜日にナポリに4.5点獲られたならば、その判断は間違っていただろう。4週間前に選手たちが怪我をしないようにヴァチカンでお祈りをしようと言ったのだが、その言葉の意味を自分自身理解している。戦い慣れているチームを使い続けると疲労の限界まで進んでしまうから、時にローテーションしてリスクを軽減しなければならない。ただ、ボデは高いクオリティを持っていた」

控えの選手たちは普段からレギュラーの基準を満たしていないと言われていることを考えると、彼らにはそれぞれ精神的な問題があったのではないでしょうか?

モウリーニョ「いいや、問題はクオリティだ」

敗戦にショックを受けましたか?

モウリーニョ「当然だ」

ボテ/グリムトを甘く見ていたのでは?

モウリーニョ「いや、むしろ自分のチームを過大評価していたのだろう。私たちはグループCの他のチームを分析して、間違いなくどこよりもローマの方が優れていると確信していた。もっと違う質の試合をするものだと思っていた。ソルバッケン(ボテのエース)がMotoGPに出場しているなら、私たちは自転車に乗っているようなものだった」


幾つかの意見は賛同する。例えば、モウリーニョだけでなく、ローマファンならば誰もがボデを格下だと感じていて、苦戦するとしても勝利は間違いないと感じていたに違いない。そして、もうひとつボデの方が優れたチームであったことだ。彼らはプレス位置をキッチリ決めて、一度ボールを奪うと、中盤をワンタッチでかわしてアタッキングサードで細かいパスをつないでポゼッションしてきた。完全に試合をコントロールしていたと言っていい。

ローマの問題は度々バックパスを多用したことにあると思っている。もちろん、後ろに下げて陣形を作り直しているのも理解できる。しかし、試合をコントロールしていたのはボデであり、その環境下でローマは作り直しているようで実際にはボールを持たされて、相手の進軍を許していた。体勢を整える為に、その都度ボールを戻すのであれば、それは手段と目的が入れ替わった行為だと言わせていただきたい。これはこの試合に限った話ではなく、この数試合ずっと同じ状況が続いていて正直モウリーニョローマで最もフラストレーションを感じる瞬間だ。

また、今のローマに感じる違和感としては、エイブラハムが全くプレスを掛けないことを挙げたい。ジェコもプレスをしないフォワードだったが、エイブラハムもまずまず相手のビルドアップを抑止に行かない。モウリーニョの過去の発言から、こうしてラインを下げることは守備整備だと考えている節がある。しかし、途中出場のショムロドフは決まって強いプレッシングを掛け続ける。この理屈を説明して欲しい。

そしてもうひとつ。この試合では、カルレス・ペレスが存分にマエストロのタクトを振ったわけだが、開始早々ブライアン・レイノルズが及び腰でペレスのリターンパスを見過ごしてから、ペレスは一切レイノルズにパスを出さなくなった。レイノルズには同じような状況が前半にもう一度あり、時間の経過とともに味方の信頼を失っているように見えた。そもそもこのアメリカンは技術的に拙い。満足にパスを受けることができず、スピードでも違いを出せなかった。後半に入って少し気持ち楽にプレーしているように見えたが、慣らし運転と引き換えの6失点とはなんともコストパフォーマンスの悪い事である。もちろんレイノルズを使わない事で、分厚い中央を度々ドリブルで仕掛けたペレスにも罪はあるだろう。

このやり方でイマイチ良いサッカーをする未来が見えてこないのは大きな問題だ。次は絶好調のナポリ、しかも監督はスパレッティ。負けは0ポイント以上の屈辱だ。絶対に許されない。

コメント

  1. Kuffour より:

    •ミッドウィーク
    •冬に差し掛かった北極圏(体感温度-15℃くらい)
    •対現地リーグ王者
    •必勝が求められないGS
    この条件で勝てる5大リーグのクラブって果たしていくつあるんででしょうか
    現地メディアも悲観的に報じてますが、モウリーニョ的には敗北自体は想定の範囲内なんじゃないかと

    …などと考えないことには平常心を保てません(笑)
    ナポリ戦ははやくもスペシャルワンの正念場、なんとか勝ってもらいましょう!

    • 如月(ロマ速) より:

      Kuffourさん
      ローマに油断があったとは思いませんが、相手の方勝利するということに対して貪欲ではあったなと思います。研究されていたし、自分たちの得意なやり方をさらに研ぎ澄ましているようにも見えました。
      1位通過は必須かなと思うのでそこは気持ちを入れ直して頂きたいと思います。

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