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【プレシーズン総括インタビュー】モウリーニョ監督「誰もローマを止めることはできない」

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キャンプ以降40日間、モウリーニョ監督はメディアの前から遠ざかっていた。しかし、16日の自身のインスタグラムで、カメラの前に戻ってくると宣言。その予告通り、本日モウリーニョのインタビューが公開された。

いよいよローマは競争の世界に戻ります。この40日間のプレシーズンはどうでしたか?

モウリーニョ「非常に嬉しかったね。私たちはこの数週間ハードワークを継続してきた。もっと仕事をしたい、もっと上手くなりたい、もっと良い結果を残したい、そういう人たちによって高いモチベーションを得られたのは喜ばしい。これはプレシーズンに関わった全ての人に言える話だ。また、この夏の気温は高く、楽ではなかったが、私たちはフィジカルであり、戦術とチームとしてプレーする方法を学んできた。同時に、チームだけでなく、クラブ内の各セクションの整理も進める必要があった。こうした苦労の末、これからいよいよ楽しいサッカーの時間が始まる。私は『親善試合』という言葉が嫌いだ。試合は試合だからね。だからこの時期は選手たちのモチベーションを維持する期間として考えてきた。木曜日のトルコ、日曜日のフィオレンティーナは私が待ち望み、選手が待ち望み、ファンのみなさんに楽しんで頂けると思う」

スタッフとの仕事の重要性とは?

モウリーニョ「1人で全てをこなすのは難しい。私は能力のある、モチベーションの高い人材を探している。現代サッカーでは、次の監督はたくさんのアシスタントを引き連れたバスでやってくると思われているが、私は小さなヒュンダイ車でやってきた。それは私たちスタッフの人数が少ないからなんだ。私はプリマヴェーラのスタッフにもトップチームで仕事をするチャンスを与えた。もっと人材を連れてきてくれとは言わない。組織の中には、必ずそのチャンスに値する人材がいるはずだ。いつかジョゼはローマを去るだろう。そのときのためにクラブに組織体系を残すことは重要だ。無論そんな日がすぐに訪れないことを願うがね」

この夏の親善試合でチームは何を得たのでしょうか?

モウリーニョ「君にとっては親善試合なのだろうが、私たちにとってはそうじゃない!親善試合はしてないね(笑)最初はセリエCやBのチームと戦い、どちらかといえばトレーニングの延長の感覚だった。ポルトやセヴィージャは非常にハイレベルなチームで、守備編成の重要な役割を果たした。ポルト戦は失点こそしたものの、我々の守備原則通りのオーガナイズできたと思っている。ポジショニングも改善されている。ベティス戦の責任は一人目は主審、二人目は私にある。チームは私の感情に釣られて3,4枚のレッドカードをもらった。だから責任は私にあるんだ。しかし、主審は自宅に帰ってこう考える必要がある。自分が何をしてしまったのか?とね。夏の親善試合で、良い試合だったのに、なぜこうなったのか?それは主審である自分が何かをしたからではないのかとね。とは言っても責任は私にある。キャンプの最終日に3時間バスに乗ってスタジアム入りした。気温も高く疲れもあった。ジェコの一件も奇妙な出来事だった。彼が出ていきそうな雰囲気はあったが、周囲にも「出ていくのか?誰か来るのか?それとも誰も来ないのか?」そういった疑念があった。つまり、ベティス戦の日は、プレシーズンを無事に終えると言うよりも、そういった現状にみんなが気を取られる状況に感じた。しかし、2日前に合流したばかりのショムロドフが良いプレーを見せてくれたね。彼は自分を示し、55分まで私たちは良いプレーをした」

そして、タミー・エイブラハムが加入しました。

モウリーニョ「信じられないほど難しい移籍市場で、財政難の中、オーナーとチアゴ・ピントGMに感謝しなければならない。彼らは、意欲、野心、ファンに敬意を持ち、ジェコが抜けた後にエイブラハムを獲得してくれた。本当に素晴らしかったね。いや、仮にエイブラハムが獲得できなかったとしても、ジェコのようなトッププレイヤーが抜けた後、できる限りのことをしてくれた彼らの仕事に好印象を持ったと思う。タミーについて、私は自信を持っている。だって、彼が子供の頃から知っているんだよ。私がチェルシーにいたとき、まだボーイは14~16歳だった。私の下でプレーしたことはないが、選手としてだけではなく、一人の人間としてメンタリティも理解しているんだ。彼がどうしてプレミアを去る決断をしたのか。それは英国人にとって簡単な決断じゃないはずだ。しかし、タミーはイタリアを選んだ。それは野心があるからに他ならない。だから去ったんだ。代表に入りたい、ワールドカップで優勝したい、他のリーグで成功したい、そう考えるから去ったのだ。私たちに、タミー、エルドル(ショムロドフ)、ボルハと最高のアタッカンティが揃っているのは喜ばしい」

【モウリーニョ退場】ベティス 5- 2 ローマ【開幕直前PSM】

*退場者を出した夏のPSMの動画

モウリーニョ「私たちは自分たちが世界最高のチームではない事を知っている。だが、次の試合は勝てないだろうと誰にも言わせないチームでもある。それこそが(勝者の)メンタリティだ。私たちが勝てると信じて勝負に臨むならば、誰もローマを止めることはできない。負けることも、引き分けることもあるが、それでも全ての試合に勝利するつもりで臨みたい」

あなたはチアゴ・ピントGMやオーナーたちとよく話をしています。ベティス戦の前にGMと長時間話をしていましたし、ポルトガル滞在時も、ダン会長やライアン副会長と定期的に話をしていました。あなたにとっては日常的なことかもしれませんが、カメラに映れば必ずニュースになります。

モウリーニョ「監督がGMやオーナーと話さないことがニュースになるべきだろうね。それがニュースにふさわしい。以前のクラブでは、そういう関係を築けないことが何度かあったからね。ピントはいつも一緒にいるし、オーナーも電話で相談に乗ってくれる。このグループは全員で勝利して、全員で負ける。そんなトリゴリアが築かれつつある。全てに勝利することはできないし、悲しくて帰れない日もあるだろう。それでも全てを出し切ったのだと思えるならば、ローマは間違いなく悪い日よりも多くの勝利を手にすることができる」

<了>

この夏、最も大きな収穫は、モウリーニョがただの監督だと理解できたことかもしれない。インテル以降は追っていない監督だし、他所のクラブの人間だったので、その偉業はまるで彼だけの特別な魔術によるものだと思っていた。常に言動だけがニュースになり独り歩きしていた。でも実際にぼくは40日間、モウリーニョのローマが徐々に完成するさまを見てきた。

魔法使い?とんでもない。彼はローマに到着した5日後から、選手にフィジカルトレーニングと反復練習を課した。ドローンを使って撮影したディフェンスラインを、野外に組み上げた巨大モニターに映して微調整を加え続けた。例え親善試合であっても、タッチラインを割るボールに走っていき、選手にプレーを急がせた。時間を無駄にしなかった。そして、最大の驚きは、このプレシーズン、彼は一言も誰のことも挑発しなかったし、度々ニュースの見出しで見た意地の悪い表情を見せなかったことかもしれない。モウリーニョはロマニスタにとって信頼に足る監督だ。

彼はカンファレンスリーグが待ち遠しいかと訊かれてこう答えた。

「ああ、眠れないほどさ。いや冗談。リラックスしてるよ。むしろ厄介なのは試合が終わった後だ。その日の試合について考えるからなかなか寝付けないんだ!」

コメント

  1. tatti より:

    こういう言い回しをカッコ悪いと思ってましたが、あえて言わせて下さい。

    期待しかないですね。

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