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【パジェッレ】ローマ 1-2 ミラン

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・Rui Patricio 5.5

初失点時のFKへの対応に関しては彼のミスと言わざるを得ず、読み違えとも言えるし、じゃんけんに負けたとも言えるかもしれないが、Ibrahimovicの方が一枚上手であったのは認めざるを得ない。この1点が試合の方向性を大きく決定付けてしまった。

・Karsdorp 6.0

確かにパスやクロス面で精度が欠ける場面も見受けられるのだが、今後の成長等を抜きにしても必要なトライな気がする。実際に22分頃の最終ラインから最前線へのスルーパス等は、それくらいのチャレンジングな姿勢が無いと生まれないプレーだと感じる。

・Mancini 6.0

特に前半は引いて守る時間が長かったが、DFラインを保つことが出来た。Ibrahimovicだけでなく横から飛び出してくるLeaoもケアするという難しいタスクをこなした。後半数的優位となると強烈なミドルシュートを放つなど、奮起したが勝利には及ばなかった。

・Ibanez 6.0

完全に試合を決定付けてしまったPKを与えた場面は実に不運・不憫と言わざるを得ない。ペナルティエリア内での競り合いだけでなく、幾度も敵のFWをオフサイドで捉え、更には俊足を生かして中央から前線に駆け上げる等、出来る限りを尽くした印象。

・Vina 5.5

高い位置でのプレーは思い切りも良く期待感があるのだが、どうしても守備面での軽さが目立ち不安がある。MkhitaryanやFelixとの連携はもう少し改善されるべきであるように感じる。

・Cristante 6.5

Romaの中盤でボールを奪える数少ない選手であった。審判との話し合いでも特に冷静さが見え、プレー以外も含めた立ち振る舞い全てで、チームのパフォーマンスだけで無く精神面でも安定感を与えている様に見える。

・Veretout 5.5

いつもに比べると不用意なボールロストが序盤からあった。プレスの甘さも感じ、若干疲労の影響も感じざるを得ない。

・Zaniolo 6.0

彼へのプレスを逆手にとってKarsdorpを使う動きがどんどんと良くなってきている。13分頃のチャンスも彼のKarsdorpへのワンタッチパスからで、Theo Hernandezとのサイドの攻防と言う意味では勝ちに等しい出来ではあったが勝利には導くことは出来ず。余計なイエロー貰う癖はマジで辞めて下さい。

・Pellegrini 6.5

動き自体はとても良く幾度もシュートを放っていた。Romaの決定的なチャンスにはほぼ絡んでいたのだが、残念ながらシュートが枠を捉えることはなかった。

“2つの素晴らしい決定機に絡み、魔女の夜最初の決定機を2分30秒頃に迎え、14分にはセカンドボールから更なる脅威を与えたが、Lorenzoのシュートはコースが限られていた。後半、Abrahamが下がった後は、ボックスの中央にスペースを見つけ、Theo Hernandezを退場に追い込んだ。サポートが足りず伴奏の悪い音楽の様であった。” (by Leggo)

・Mkhitaryan 5.0

相手に脅威を与えるような動きが出来ておらず、勢いと言うべきか鋭さと言うべきかが欠けている、前半のみの出場に留まるなど、コンディション面での不安がある。Rui Patricioを除くと1stチーム・スターター内で最年長なので、スターター固定による蓄積疲労の影響が一番大きいのかも知れない。

・Abraham 5.0

シュート数の少なさもさることながら、そもそも殆どボールに触ることが出来なかった。開始3分頃のチャンスシーンでも敵の2CBを引き付けてそこに生まれたスペースでPellegriniがシュートを放てているので、一概には言えないが少なからず疲労含めた調子のブレが出ている様に見えた。結果が出ないストレスも感じていそうなので、早く結果に繋げてあげたいのだが…。

・Afena-Gyan 6.5

一番の特徴はやはりスピードであろう。若さと相まって、投入でチームに活気を与えられる選手。卒業制度のあるPrimaveraであの年齢で契約を更新したという事は十分にトップチームが見えているという事なので、Zalenwski等としのぎを削ってガンガン成長して頂きたい。

・El Shaarawy 6.5

Roma唯一の得点は彼の右足から生まれたが、反撃の狼煙とするには少し遅すぎた。ただゴール自体は密集からゴール隅を突く完璧なもの。古巣対決お疲れ様でした。

・Carles Perez 6.0

独特のリズムと敵陣エリア内に侵入する際の細かなタッチと急加速はチーム内でも他にない個性。今節も個性を存分に発揮出来てはいたものの生憎ゴールと言う結果には繋がらず。

・Shomurodov 6.0

短時間ではあったが人数優位からの投入であったので、何か起こせたら素晴らしかったのだが、ゴール前に固まった敵守備陣を崩すことは出来なかった。

・Mourinho 5.0

如実に一部の選手に疲労感が見えている。Carles Perezの方がより良かった時期も我慢してZanioloをスターターで使い続けることで今のZanioloがいるのも事実で、スターター固定のメリットも勿論否定できないのだが、選手のコンディションに合わせて例えばMkhitaryanやAbrahamの代わりにEl ShaarawyやShomurodovのスターター起用を検討して欲しい。

“Serie Aでのホームでの無敗記録を前に、Marescaに対して(真っ当な理由もあり)ブチ切れた。チームは目に見えて疲れているが、精神面では彼の期待を裏切らないパフォーマンスをした。” (by Il Romanista)

総評

相変わらずビッグマッチに勝てないなといったところ。何故Napoli戦と同じアプローチをとらなかったのかには正直疑問符が付くところで、それがMilanへの適応が目的の能動的な変更であったのか、それともこちら側の選手コンディション要因の受動的な変更であったのかは気になる所だ。具体的にはNapoli戦でOsimhenにケアしたようにIbrahimovicもケアし、相手をリスペクトし過ぎない戦い方をすべきであったのではないかと感じる。
試合の入りからRomaは前線からのハイプレスとショートカウンターは志向せず、AbrahamとPellegrini敵の2CBには手出しせずにしっかりと守備ブロックを形成したうえでのカウンターを狙っていた様に見えた。いわば相当”プロヴィンチャ的”な負けない戦い方をしたと言えよう。
当然のことながらほぼプレッシャーを受けないMilan側の2CBはセンターサークル付近まで悠々と持ち上がり自由にビルドアップが可能な状態であった。Romaとしてはブロックを作りスペースを消すことは出来てはいた為、流れの中で決定的なピンチを作られることは無かったものの、当然の様に自陣でのプレーを余儀なくさせられた。こういった戦い方をするチームに有効な手法1つとして挙げられるのが、セットプレーであり。Romaとしてはまさにそれにしてやられた形。自陣でのプレー時間が長すぎ、Milan側が簡単に前線にハイボールを放り込めた為、セットプレーに繋がる危険性が高かったのも実に良くなかった。

そして誤算であったのは頼みの綱であったはずのカウンターでこれがどうにも鋭さに欠けた。個人的にこの要因の一つはVinaの守備面での信頼感の無さと考えており、Mkhitaryanはカウンターのスイッチが入った場合そのまま個人又はVinaを使って左サイドを攻略するという事をせず、ほぼ確実に中央又は逆サイドを選択する。勿論Zanioloの突破力を生かさない手も無いのだが、Mkhitaryan自身がどうにも攻撃に吹っ切れておらず、彼自身が守備に気を使い過ぎている様に感じる。これにAbrahamの不調と、スターターの選手たちの蓄積疲労が重なればこの結果も納得である。
流れの中で完全に崩されての失点は無いので、守備組織はやはり仕上がってきている様には思う。そろそろAbrahamが活躍する攻撃組織の構築を行って頂きたい。

最後にいつものです。相当腸煮えくりかえってますが、それでもMilanの方がトータルだと良い試合したと思います。

“とんでもなくパフォーマンスが低い。試合中の重要な決定をすべて下し(勿論、決定的ではない決定も下す)、VARでもミスを犯した。最早ここまでくると、1年目の審判にビッグマッチの監督をさせた方がましで、少なくとも新人の育成にはなるだろう。(MarescaはSerie AとBで9年目のキャリアを迎えているがこれ以上の成長は望めないのだから)。” (by Il Corriere dello Sporto)


採点者:くわしん

小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。

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